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技術責任者インタビュー:『カルチャーに合っていれば必ず成長できる』Penetratorのエンジニアチームの”今”を聞きました!

今回のゲストは、株式会社Penetratorの柱、技術責任者の今川さんです。Penetratorでは2週間に一度のペースで新機能リリースを進めており、メインプロダクトの「WHERE」アプリケーション開発、AIモデル開発や研究開発プロジェクトなど複数の案件が並行して走っています。毎日が(良い意味で?)カオスでスリリングな状況ですが、スピード重視でありながら整然とマネジメントしている今川さんに、Penetratorのエンジニア組織についてインタビューしました!

CAREER:Yuki Imagawa(今川 裕喜) -------------------------------------------- 東京大学大学院 新領域創成科学研究科複雑理工学専攻修士課程修了 ・在学中より、複数社でエンジニアとしてSaaS開発を経験. ・JAXA宇宙科学研究所にて月面クレーターの解析アルゴリズムを研究・開発.             2023~  _株式会社Penetrator:執行役員兼技術責任者 -------------------------------------------------------------------------------------------


開発チームの全体像

藤井:まず、エンジニア組織の人数や構成を聞かせてください。

今川:今はアプリケーションエンジニアで10人、他に純粋なエンジニアではないですが2人(PdMとUI/UX)の12人体制で開発しています。

藤井:フロントとかバックだと役割分担はどんな感じでしょう?

今川:ほぼほぼ皆さんフルスタックで、綺麗に分けることは難しいんですが無理に分けるとこんな感じです。

スクラムマスター・・・1人(今川)                               プロダクトオーナー(PdM)・・・1人                              フロント・・・5人、バック・・・3人、インフラ・・・1人                    GISエンジニア・・・1人                                    デザイナー ・・・1人 

あとは、別でAIモデルの開発をしているAI Labsチームが3名いて、その方々もめちゃくちゃ優秀です。

藤井:全員がフルスタック、、、、


過去のエンジニアとしての開発経験から得たこと

藤井:今川さんはかなりいろんな組織を渡り歩いていると思うんですが、何かそこからPenetratorの開発組織に活かしている部分はありますか?

今川:自分は比較的長くCRMツールの開発組織にいた経験があります。そこのアジャイル開発がスタイルにマッチしていたのもあり、凄く良い経験ができたなと思っています。スクラム開発のフレームワークに則った動きを現実にしていて、スピーディーな開発フローでしたし、あとは組織にカルチャーが浸透していたのも参考になりました。

藤井:今川さんめちゃくちゃカルチャー重視されてますもんね。エンジニアとしては珍しいと思います。そういう部分も学びがあったんですか?

今川:そうかもしれないです。ただ、自分としては合理的に考えてもカルチャーは大事だなと思っています。カルチャーがあらゆる意思決定の際の羅針盤になるので、カルチャーに合った人を採用することで結局、仕事の質もスピードも早くなると思っています。                         特に今、シード期でプロダクトを進化させながら、チームも発展させなければいけない時期。どちらも限られた時間の中で暖めながら”最速”を考えると、ジョインしてくれる方と私たちがマッチしていたほうがお互いにとってより”楽しい・躍動してる”と感じられるよな〜って。今のメンバーのお陰で感じています。エンジニアだけではなく、セールス・CS・マーケの方へもリスペクトですね。

藤井:逆にこれまでご自身とはあまりマッチしなかった組織とかありましたか?

今川:うーん。。笑(困) 一時期、大企業の社内ベンチャーの組織にいたことがあったんですが、スピード感が全くなくて、具体性もなく「なんかやろう」とずっと言っているチームでした。自社プロダクトを作ろうと言いつつ、全然前に進まない世界観で、最終的に、ユーザーのことを一切考えずに技術視点だけでプロダクトを一つ作ったんですが、全然ユーザーがついてこずに、すぐにサービスを閉じるということを体験しました。                                      

私にとってはやはり物足りなかったというか、その時に思ったのは当たり前ですが ”作り手のユーザーへの思いがあってこそ、プロダクトは生きる” なと。私は多分、”生きるプロダクトに携わりたい” タイプなんだな、とその時改めて確信しました(笑)。なぜユーザーに響かなかったのかとか、なぜプロダクトが消えたのかとか、その時の色々な感情が今に生きているのは間違いないですね。そして少なくともWHEREに関わっている開発者には、そんな思いを微塵も感じさせたくないと密かに燃えています!

藤井:なるほど〜。 それが今川さんのユーザーを大事にする姿勢に生きているのかもしれませんね。


技術責任者としての意識

藤井:あと、今川さんはエンジニアをすごい大事にしている印象があるんですが、何かマネジメントとして意識していることはありますか?

今川:そう見えていたら嬉しいです。(照) 

自分としては、基本的に「サーバントリーダーシップ」に徹することを意識しています。あくまで自分のマネジメントとしての仕事は、エンジニアの障壁を取り除くためにあると考えています。働いているエンジニアが、一番輝ける、楽しめる状態を作るのが役割です。

藤井:めちゃ納得です。開発を見てて思ったのが、例えばニュアンス強めの要望であっても、事象によりますが、緊急性や必要性を冷静に分析して優先順位含めジャッジしているなと。

一つ返事で完結(エンジニアに業務を追加する)しようとしていないな〜というのが印象的です。 他社でこのフェーズだと、どんどんエンジニアに依頼がきて手が回らなくなる、言い方を選ばずだと”皺寄せ”と感じるエンジニアが出てきてしまうこともあると思います。その部分が比較的感じないのは、今川さんの話と親和性がありました。

受ける場合も無理に開発スケジュールを圧迫させないあたりとか、マネジメントとして調整力あるなぁと思って見てました。

今川:無理をしないことは持続のためにも大事なのと、案外そこはエンジニアのためだけでもないかもしれないです(笑)。

あくまで自分は、「世界を変えるプロダクトを作る」というところにコミットしているので、”この機能がどうしてもほしい” と言われても断ることはあります。不動産テック系のSaaSは現在黎明期で、そのため自社で簡単に思いつく機能は、他社が自社以上にコミットして開発中という可能性も高いですし。類似の機能を散発的に作っていては優位性は保てない、また独自路線や集中すべき開発を外してしまい、その結果後発群になってしまうという結果にもなりかねないなと。難しいところですね。もちろんユーザーにとっても唯一無二の存在でありたいので、役立つものは作りたいという気持ちもあります。

優先順位については、週次のプロダクト開発MTGでも話しますし、ビジョンをもとにその都度判断しています。


Penetratorの開発組織の特徴

藤井:何かPenetratorの開発組織に特徴はありますか?

今川:基本はスクラム開発なのでそんなに特徴はないかもしれないですが、場合によっては小さな3人単位のプロジェクトで開発を回しているのは珍しいかもしれません。例えば、AI Labsチームの開発では、構成メンバー5人を、組み合わせを変えながら重複ありで3人ずつの小さなプロジェクトにアサインしていて、それぞれに別のモデルのテストを行うなどしています。PMはそれぞれにいて、役割分担をしています。

藤井:それは初めて聞きました。面白そう。実際に効果はどうでした?

今川:細かすぎるものは個人タスクにしているので、全てのタスクに適用できる訳じゃないんですが、適用できるものでは確実に効率は上がっていますね。実際にメンバーもめっちゃいいと言ってくれているので、もう少し知見を貯めて独自の開発手法にできればと考えてます。

藤井:どういう経緯で思いついたんですか?

今川:自分の過去の成功体験として、3人1組が一番生産性が高いという経験があって、エンジニア組織に導入してみたら結構いい体験が得られたんです。AI Labsチーム以外のアプリケーション開発側にもミニプロジェクト制は導入しています。


タスクをアサインする時に注意していること

藤井:タスクをアサインするときにはどんなことを意識していますか?

今川:一番スピードが出る、バリューを出してもらえる依頼の仕方を意識しています。例えば、技術領域でその人の強みにあったものがあれば、当然優先的に割り当てますし、逆に、キャッチアップしきれていない人には、成長できるタスクを割り当てたりして、結果的にバリューを出せる人になってもらえるように心がけてます。

藤井:「スピード重視」ですね。他にはありますか?

今川:その人がその業務を楽しめるかどうかは意識しています。業務委託も含めて定期的に1on1をしていますが、必ず「今の仕事を楽しんでいますか?」と聞く時間を取っています。楽しんでいないと、バリュー5番目の「熱狂的な人生を」が実現できないと思うんです。

採用時、カルチャーが大事ですと、阿久津さん(CEO)も私も伝えているので、逆に ”違うじゃん” って感じてしまうようなチームにしないようにするのが責任だし、カルチャーを大事にできる組織づくりを ”自分自身も楽しもう” と思うようにしています。

藤井:常にカルチャー重視ですね。


技術スタックと選定の理由

藤井:Penetratorの技術スタックとかお聞きしてもいいですか?

今川:大きく分けるとNext.js / FastAPI / AWSがメインの技術スタックです。

藤井:技術選定の理由は何かありますか?

今川:あまり考えたことなかったですが、自分が得意で、比較的モダンなものだからですかね(笑)? 自分自身はFastAPIを比較的早い2019年ごろから使っていて、もう一名FastAPIガチ勢のエンジニアの方がいるので、FastAPI最古参が二人いるのは組織としての強みかもしれません。


今後の技術トレンドへのキャッチアップ

藤井:今後どういった技術を取り入れていきたいとかありますか?

今川:LLMについては今後取り入れていく予定です。WHEREのアプリケーション自体に載せていくことも検討していますし、社内効率化の文脈でもトライアルはしていきたいです。

藤井:どうやってキャッチアップしているんですか?

今川:AI系の最新ニュースを見て、気になるものは最先端の論文まで深掘りしています。日本CTO協会とかでも、現場でどう使っているかの情報交換は重ねていますね。

藤井:確かにたまに論文シェアしてくれますね。ありがたいです!!

藤井:技術に関して勉強会とかは実施しているんですか?

今川:開発系の話をすると、モブプロ(みんなで1台のコンピュータを使ってワイワイ言いながら一緒にやるプログラミングのやり方)はやってますね。モブプロをやるだけでもかなり成長できます。インターンの方とかに入ってもらったり、チームに入りたての方とかは、モブプロでキャッチアップしてもらっています。

あとは、ドキュメンテーションをConfluenceでしっかりしているので、技術的なキャッチアップはある程度セルフでもできるようにしています。開発以外の勉強については、有志で2週間に1度、有楽町のTIBで勉強会をしていますね。

藤井:楽しそう!!


自慢したいチームメンバー

藤井:ここはあえて誤解を恐れずに聞くんですが、エンジニア組織の中で自慢したい人3人をあげてもらえますか?

今川:難しい、、、。(困) 3人ですか? (しばらくの間、沈黙)

みんな素晴らしいことを前提に紹介させてもらうと、遠藤さん、米谷さん、Sefaさんですかね。

藤井:波風立ててすみません(笑)。それぞれ詳しく伺えますか?

今川:遠藤さんは、AWSの資格を全て取得されていてインフラ周りの知識量がすごいです。医学部卒で医療業界で働いていたのにエンジニアへ転向されているキャリアも異色ですが、コミュ力が高くて笑顔が最高です。 あと、米谷さんは、FastAPIの最古参で開発スピードがエグいです。以前同じプロジェクトを回していたんですが、そこでも圧倒的でしたね。Xでも雄弁です(笑)。 最後に、Sefa(セファ)は、衛星データ解析で京大のPh.Dを持っていて、かつフルスタックエンジニアなので、今後のグローバル展開でも柱になってくれると思っています。社内に英語の風を吹かせてくれているのも大きいですね。

本当に、他にもすごい方がたくさんいるので、入ると刺激になる人・ロールモデルになる人は多いと思います


採用の際に求める人物像

藤井:最後に、どんな人にチームに入ってもらいたいか教えてください!!

今川:これは迷わず、カルチャーにフィットした人ですね。欲を言えばスキルがある人の方がありがたいですが、スキル自体はそこまでクリティカルだと思ってないです。

藤井:ここでもカルチャー!!徹底してますね。「スキルがクリティカルではない」というのは、珍しい気がします。

今川:カルチャーフィットしている人であれば、絶対に成長すると思っているので、今がどうとかあまり考えていないですね。今、前線で大活躍している人の中にもポテンシャル採用の人はいますが、やはりカルチャーフィットしていたので伸び率が大きかったです。それだけ素晴らしいカルチャーだと思っているので、自信を持っています。

藤井:今川さんのマネジメントとしての諸々のフォローアップあってのことだと思いますが、受け入れる土壌があるんだなというのが分かりました!インタビューご協力いただきありがとうございました〜!

今川:ありがとうございました!






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