現在oVice社は、BizDevやPMから人事へキャリアチェンジする「未経験人事」の採用に取り組んでいます。一般的に専門性が高いと思われている人事への転身は、不安を感じる方も多いはず。
そこで今回は、未経験人事として入社し、たった2ヶ月で日本セールス&マーケティングの中途採用を一任された村上華さんにお話を伺いました。
向上心や成長への意欲を強くもつ村上さんに、大きな責任を任されるまでに大切にしてきた考え方やoVice社で人事として働く魅力を聞きました。
村上華さん プロフィール
学生時代にシングラー株式会社での業務委託期間を経て、株式会社H2へ新卒入社。事業部サイドでは新規事業担当としてBizDevを経験し、2021年10月よりoVice株式会社へジョイン。現在は日本ビジネスサイドの採用担当として従事。
自分の「勝ち方」を探し人事の道へ
ー村上さんがoViceに入社した理由を教えてください。
前職で事業開発の仕事をしていた時に、oVice社で管理部長を務めるトムさん(東智也)に声をかけてもらったのがきっかけです。話を聞くうちに、プロダクトの面白さや活気あふれる組織風土、バーチャル産業の未来にワクワクし、「ここでなら間違いなく成長できる」と確信しました。
当時26歳で、今後のキャリアのために環境を変えたいと思っていた私は、思い切って転職することにしたんです。
ーなぜ、人事のポジションだったのでしょうか?
少し打算的に聞こえるかもしれませんが、人事は人数が少ないので、重要な役割を担える可能性が高いだろうと考えたんです(笑)。
前職ではバックオフィス、フロントの事業部と両方経験しましたが、フロントで働く人たちをみて、上位2%を目指すのは厳しそうだと感じました。だったら専門性の高い職種で勝負しよう、と。
ー戦略的に考えたうえでのキャリアチェンジだったんですね。
昔から「勝ち」に近い道を選ぶ癖があるんですよ。どこでも一番になれる自信があるわけではないので、「どこなら勝てるのか」をよく考えていました。
あとはタイミングも良かったと思います。私が声をかけられたのは、ちょうどoVice社が採用に力を入れるために、人事を増やそうとしていた時期。
もともと私は、絶対にやりたいことがあるというより、求められることや貢献できることに取り組みたいタイプです。より一層のグロースを目指しているフェーズであるoViceだからこそ、会社の成長を左右する人事のポジションでoViceが目指す未来に貢献したいと強く思いました。
独り立ちまでのプロセスと強まった覚悟
ー未経験人事として新しい職場で働くうえで、大変だった点を教えてください。
特に大変だったのは「現場のメンバーと目線を合わせる」ことです。現場が必要としている人材のレベル感や、カルチャーフィットする人物像を理解するのに、非常に時間がかかりました。
まずは、とにかく会社のことについて理解しようと、社内のNotionに格納されているドキュメントを読み漁ったんです。また、従業員一人ひとりに開設された、slackの分報チャンネル(times)もよく見ていました。そこには、気になった記事の情報や仕事の進捗、プライベートの出来事などが自由に投稿されます。メンバーの人となりや抱えている課題をキャッチアップするのに役立ちました。
△採用広報・森園さんのslackチャンネル"#times-morizono" 業務に活かせる情報やプライベートの様子がうかがえる。
泥臭く見えるこの習慣は今でも続けています。人事の仕事をする上で大切なベースとなっているんです。
それと並行して、実務はHRグローバル責任者の宮代隼也さんと朝から晩まで面談を繰り返し、覚えました。宮代さんは良いところも課題も、全部ストレートに伝えてくれますが、答えを押し付けることはしません。上手くいく方法を、私が自ら見つけられるよう、コーチングの要領で導いてくださるんです。
ーどのタイミングで、人事として独り立ちされたんですか?
毎日必死にインプットとアウトプットを繰り返していると、入社2ヶ月経ったある日、宮代さんから「今日からは、中途採用のことは全て任せるね」と言っていただきました。
宮代さんはoVice社1人目の人事として、たった1年で10人の組織を130人まで大きくした方です。また、先ほどお話しした社内情報が整理されたNotionを作り、会社のドキュメンテーション文化を強めた張本人でもあります。その方からバトンを渡され、気持ちが新たになったんです。
そこからは、相談や報告はしつつも、中途採用に関する業務のほとんどを自分で意思決定して進めるようになりました。
ー独り立ち後の変化について具体的に教えてください。
人事の仕事に対する印象が変わりました。
前までは、人事は孤立したポジションだと思っていましたが、むしろ事業部の方々と積極的に連携しないと成り立たないことに気がついたんです。人事はただ単に人を採用する仕事ではなく、会社が抱えるイシューを解決し、事業を伸ばしていくために、人や組織の観点でアプローチする仕事だと実感しました。
また、私自身が仕事に取り組む気持ちにも変化がありました。
自分が人を採用できなければ、組織の成長が止まってしまうことを自覚し、成果を出す覚悟が一層強くなったんです。
たとえば、各事業部が月毎に算出しているKPIから、1ヶ月後のお問い合わせ数が予想できます。そこから逆算するとCSチームの人数が不足していることがよくわかる。事業の成長スピードに伴って採用し続けなければ、という健全な危機感を持てるようになりました。
それを私はポジティブに捉え、採用ができたら事業をグロースできると受け止めています。人事は、戦略的に採用をすることで、ビジネスサイドではなくとも事業のグロースに大きく貢献できるポジション。危機感と希望を抱えながら働く環境だからこそ、成長できる部分もあるのではないでしょうか。
会社全体で採用に取り組める環境
ーoVice社の人事ならではの魅力は感じますか?
私が特に感じることは、二つあります。一つは、候補者のプロダクトに対する熱量が高いことです。
oVice社の面談・面接には、会社やプロダクトのことを知り、応援してくださる方が多く来られる印象があります。なかには、oViceを実際に導入してくださっている方もいらっしゃる。残念ながらご縁がなかった方から、「プロダクトが好きになりました。周りに広めますね」とメッセージをくださることもあります。
もう一つは、事業部のメンバーが採用に積極的なことです。
oVice社では、昨年(2021年)末から各事業部採用責任を持つ、全社採用体制になっています。
そのため、メンバーの関心が非常に高くなっています。実際に、スカウトはメンバー自ら送っていますし、候補者の方の声を直接聞けるイベントの登壇も任せているんです。
この体制に変更したのは、組織の急拡大を実現するためには、人事だけで採用していては間に合わないと判断したからでした。理想としては、採用に必要なコンテンツ・イベントを、事業部自ら発案、実施したいと思える環境作りだと考えています。
本来、採用の仕事は人事だけで完結した方が効率がいいかもしれません。でも、メンバーを巻き込むことによって、より良いものを作れている実感があります。「人事だけでやるべき」と思われているものにどんどん周りを巻き込み、会社全体の採用力を高めていきたいですね。
多様なバックグランドを掛け合わせ「最強の人事チーム」を作る
ー人事チームとしての理想像はありますか?
全社を採用活動に巻き込みながら、イシューを鋭く捉えビジネスを促進させる「最強の人事チーム」にしていきます。
人事部の日本所属採用チームでいうと、実はほぼ全員が人事領域の未経験者で成り立っているんです。責任者の宮代さんは、人事専門ではなく事業開発領域でキャリアを歩んできた方。採用広報の森園凌成さんはマーケティングコンテンツに強い会社の出身、オンボーディング担当の長尾絵梨子さんは、採用に限らず営業など幅広い領域で働かれてきました。
△oViceのリアクション機能を利用し、定例のミーティングでメンバーの誕生日を祝う様子。
人事以外の経験が豊富だからこそ、会社の事業と連動した採用計画を実行できます。また、多様なバックグランドがあれば、多様なメンバー・候補者に寄り添える。既存の人事の枠組みに囚われないチームになりたいです。
ー最強の人事チームの未来が見えました。村上さん自身が目指したい人事像を教えてください。
採用担当という立場では、面談・面接を担当した方が漏れなくoVice社のお客様やファンになっていただけるような人事になりたいですね。
サービスを日本全国、世界に広げていく上では絶対に必要な役割だと思っています。
候補者の方が、oVice社の中で一番最初に出会うのは、おそらく私。まずはとにかく良い印象をもってもらえるよう、会社の雰囲気や魅力を体現していきたいと思います。
ー最後に、未経験人事のキャリアに挑戦したい方にメッセージをお願いします。
未経験で人事を目指すことに不安を感じる方は多いと思います。もちろん他の職種と同様、学ぶべきことや大変なこともたくさんある。
しかし、人事は会社のメンバーと深く関わりながら進める仕事です。不安に感じたら、周りの人と一緒に解決していけるポジションでもあるんです。それがやりがいでもあり、だからこそ成長できる幅が大きくなると思います。
(取材・執筆:佐藤史紹 / 編集:野里のどか)
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