oVice採用情報
oViceのミッションは、 「人々の生活から物理的制約をなくす」 こと。コロナ禍を経て変化が続く社会において、バーチャル空間を提供することで、場所や服装、個々人が置かれている状況を問わず、より柔軟で多様な働き方をサポートしていくことを目指しています。 気軽にメンバーに1対1で話を聞いてみたい方 (Meetyの一覧ページへと遷移します)
https://ovice.careers/jp
「oVice」サービスの誕生は、人々が新しく自由な働き方を求める時代を見据えていたわけではなく、実は「チーム内のコミュニケーションを円滑にしたい」という素朴な願いから始まりました。
自分たちの課題解決を、社会の課題解決へ。社内コミュニケーションツールから、世界中のコミュニケーションを変える日本発のグローバルプロダクトへ。急成長の真っ只中にあるoViceの過去から現在まで伴走してきたCTO長谷川に、プロダクトの成長の過程を聞きました。
▼プロフィール
取締役 / CTO 長谷川博和
1982年生まれ。18歳より学生の傍らプログラマーとして従事し、カーネル、デバイスドライバなど組込み分野から、サーバーサイド、ネットワークインフラなど多岐に渡るシステムを構築。NIMARU TECHNOLOGY(現 oVice株式会社)設立時より現職に就任。
ー長谷川さんの現在のお仕事を教えてください。
経営陣として会社の方針を決める役割を担いながら、プレイヤーとしてR&Dチームの立ち上げを行っています。R&Dは、新しい技術や知見を実践する研究開発の部署というイメージがあると思いますが、oViceにおいては「0→1」で開発を行うチームを表します。
現在は、モバイルアプリケーションをフルスクラッチで開発しています。既存のモバイルの画面は、ウェブ版と同じ仕様になっています。デスクトップで表示されることを前提に開発されているため、使い勝手が悪いんです。
oViceのサービスは、座標があり、そのうえでアバターを動かして利用します。私たちは「二次元」と呼んでいるのですが、モバイルの小さな画面では操作性が落ちてしまいますよね。これを、slackやZOOMのような「一次元」的なUIを目指して開発中です。目的の動作があり、メニューがあり、タップして画面が変わる……そんなモバイルに適したデザインへと転換させます。
ーこれまでの業務との変化はありますか?
oViceの創業期においてはコア機能の開発や、インフラ、プロマネ、テックサポート、組織作りであったり……技術関係の多岐に渡る業務が多くありました。しかし、現在はその多くをメンバーに引き継いで、ビジネス観点での機能拡張や、挑戦的な技術開発に注力しています。
2021年6月頃に、シリーズAで18億円の資金調達を達成し、その後、10月頃には正社員の開発メンバーが続々と入社しました。プロダクトマネージャーが3人、チームは17名へと拡大できたため、今の役割にシフトしていったんです。
ー長谷川さんはoViceが生まれる前から代表であるジョンさんと働いていたそうですが、その出会いは?
出会ったのは、私が3社目の会社で開発チームの副部長を務めていたときです。その会社の別部署にインターンとしてやってきたのがジョンさんでした。当時からとても優秀で、「プログラミングをやってみなよ」と声を掛けたんです。彼はビジネスチームで働いていて、「企画ができるんだから、自分で開発した方がきっと早いだろう」と思い提案しました。それからジョンさんにプログラミングを教えることになったんです。
その会社には、ジョンさんは2年ほど在籍していました。それから8年後、ジョンさんが独立し、展開していた事業が面白くて、彼の会社を手伝うことに決めたんです。
ー当時、ジョンさんはどのような事業を行っていたんですか?
中小企業向けに、基幹システムを拡張して新機能を追加する開発をしていました。ジョンさんがとにかく速いスピードで案件をこなしていたものの、全ての企業に対してフルスクラッチで開発していたので、工数がかかってしまっている点が課題でした。そこで、ノーコードで利用できるシステムを開発し、パッケージ化して販売する事業を思いつきます。
ーもともとは社内ツールとして誕生したんですね…!
私としては基幹システムを拡張する事業で成功するつもりだったんですけどね(笑)。それから時を経て、ジョンさんがチュニジア出張中にロックダウンになったことをきっかけに試しに社内ツールとして開発したのが「oVice」。まず自分たちが利用していて、2020年5月頃にジョンさんが「このサービスはきっとニーズがあるぞ」と言い出したんです。そこから、本格的に事業として乗り出しました。
(oViceがスタートした頃の話についてはoVice CEOジョンのYouTubeでも紹介されています)
ーその時の長谷川さんの役割はなんでしたか?
PoCはチームメンバーだけで作ったのですが、アバターの動きなどは再現できても声が混線し、コミュニケーションツールとしての利便性が低かった。私がメンバーに加わってから一から開発し直しました。開発に着手してから一ヶ月後にはFacebookで参加者を募って、oVice上でイベントを行っている状態にまで整えたんです。
ー現在のツアースペースで行っているような取り組みが、そんなに早くから実施されていたとは、驚きです。
数百人規模のユーザーに体験してもらいながら、通信負荷にどれだけ耐えられるかなどの実証実験を重ねて、2020年8月末のリリースまではひたすら機能の開発を行っていましたね。
ーリリース後にも業務は山のようにあったことが想像できます…特に大変だったのはどんなところですか?
サービスとしてのパフォーマンスを上げていくのがリリース後のサービスとして課題ではありましたが、そこは私の得意分野だったので苦労は感じませんでした。ただ、開発チームが当時8名しか在籍していない中で開発を推進しなければいけないのは大変でした。
多岐に渡る多量な業務に対処することに苦心していたことを覚えています。
ー事業アイデアの誕生からサービスの成長に伴走してきた長谷川さんが感じている、oViceのターニングポイントはどこですか?
有料プランの提供開始ですね。少しずつビジネス目的での利用も増えていたものの、ユーザー数が伸び悩んでいた頃、ジョンさんが突然「有料化しよう」と言い出したんです。「伸び悩んでいる今の時期にすべきじゃない」と、私は反対したのですが、結局、2020年8月に有料プランをリリース。結果、これが会社として大きな躍進となりました。有料プランへと転換いただいたお客様が口コミをしてくださり、それまで横ばいだったユーザー数が右肩上がりへと変化していきました。
ー有料プランの提供が成功した要因はなんだと思いますか?
有料にしたことで、企業からの信頼を得られたのではないでしょうか。無料であれば利用のハードルが低くなります。一方で、無料だからこそ「ビジネスシーンで活用できるほどの安定性を持ったサービス」なのか、保証されない印象を与えていたのかもしれません。
コロナウイルス感染拡大予防のため、リモートワークが推奨されていた社会的背景も後押しとなり、高い水準の有料転換率を記録していました。
ーoViceは今後、開発チームによってどのような進化を遂げるのでしょうか?
グローバルで戦えるサービスとして、世界各国のどこからでも均一なアクセスビリティを整備していきます。加えて、利用するユーザー数が増えてもアクセスの遅延が起こらず、安定性を担保できるように通信の課題も解決します。そこがまずは最重要優先事項ですね。
その先で、代表のジョンさんが掲げている「エコシステム構想」を推進していきたいです。エコシステム構想とは、いわばプロダクトのプラットフォーム化です。ユーザーが用途や会社のカルチャーに合わせて好きな機能を自在にカスタマイズできる拡張性が確保されたプロダクトへと成長させます。
(ビジネスメタバース現在と未来〜変化する働き方・コミュニケーションのあり方〜 / oVice CEO ジョン セーヒョンより)
ーoViceはさらにバーチャル空間として自由度が増すんですね。その変化をリードしていくチームメンバーとして、どのような人と働きたいですか?
個人的にはスピーディに開発を進められる人が好きなのですが(笑)。現在の開発チームにおいては、実はあまりスピードが重視されていません。時間がかかっても堅実なプロダクトを開発するために、これからのoViceにとって必要なのは色んなことができる人です。確実にプロジェクトを推進できる人を求めています。
最近、なにかの記事で読んだのですが、日本人が「出勤する」という働き方に変わったのはここ100年くらいのことらしいんです。それまでは、農家だったり商店だったり、家やその近辺で働くことが当たり前だった。それが、工場の出現によって変化が生じました。
昨今のリモートワークの推進はいわば、100年前に戻すようなものですね(笑)。家で働くことが適していた時代があったわけですが、現在、1年ほど職場を家にして、働きやすい環境の整え方はまだまだ模索中なのが正直なところです。
ヒントを得るために月に一度はワーケーションを行っています。特に温泉がある場所がお気に入りです。湯につかっているときは、良いアイデアが浮かびやすいように感じます。おすすめの温泉は岐阜県にある平湯温泉です。
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