こんにちは!株式会社RGBサリヴァンの伊藤です。
現在弊社で出している募集に、僕が考えた以下のキャッチコピーが使われています。
「求む、一流の新参者」
この言葉でいう「新参者」とは「教育業界未経験者」というニュアンスです。
別に未経験である必要はないので、より正確にいうと「教育業界以外を経験した方」になります。
そして「一流」とは「ビジネスで成果を出せること」を指します。
もちろん、教育をする上で「教育に携わったことがある経験」は大きな武器になります。
一方で、私は教育業界を変革していくためには、教育的な素養のみならず、
ビジネスパーソンとしての素養が不可欠だとひしひしと感じています。
実際に、サリヴァンには教育業界出身者も多くいますが、一方で
・ITベンチャーでの人事
・新聞社勤務
・銀行勤務
など非教育業界を経験している人材も多いです。
私も、ITベンチャーでWeb/SNS広告の運用代行や動物病院支援サービスの開発などに従事してきました。
今回は、学校改革を手掛ける我々にとって非教育業界出身者が重要な理由をご説明します。
教育業界への転身を考える皆さんの背中を押すことができればと思っています。
目次
今回は、学校改革を手掛ける我々にとって非教育業界出身者が重要な理由をご説明します。 教育業界への転身を考える皆さんの背中を押すことができればと思っています。
理由①:一番重要なのは「営業スキル」
理由②:教育はビジネスとして成立させる難易度が高い
理由③:ビジネス界で活躍することを見据えた教育が必要
理由④:学びを扱う企業こそ変わり続け、学び続けないといけない
それでも私たちは挑戦し続ける
理由①:一番重要なのは「営業スキル」
生徒1人をよく観察すると、その生徒がとても多くの人に影響を受けているのがわかります。
学校の担任の先生、学校の教科の先生、家族、友達....
誰により強い影響を受けているのかは生徒によって異なりますが、生徒自身だけではなくて生徒の環境にアプローチしていくことが不可欠です。
そうなると、この周りの人物を自分たちの「味方」としていく必要があるわけですね。
「営業」を「モノを売る」ことではなくて
「相手との信頼関係を構築して仲間になってもらうこと」と広い定義をするのであれば、
この営業スキルこそが、「味方」を増やして生徒を変えていくためには必要不可欠になるのです。
また、契約校様で新しい取り組みを始めようとしたときに経営者であるトップ層の承認だけで動き出せることはありません。学校は、先生方一人ひとりが強い想いを持って働いている場です。
そのため、校長先生も先生方が自律的に動ける環境を大切にしていることが多いです。これは非常に重要なことですが、一方で新しいことを始める際には難しさを感じる場面もあります。新たな挑戦を実現するためには、現場の先生方に協力してもらい、前向きに一緒に取り組んでいただくことが不可欠です。現場には豊富な経験を持つ管理職の先生もいれば、若手の先生もおり、それぞれの考え方も異なります。そのため、多様な視点を尊重しながら、先生方と対話を重ね、協力して進めていく姿勢が大切になります。対話を重ね、信頼関係を築くことが大切になります。
つまり、関わる人たちの中でできるだけ多くの人に「自分たち自身が」応援してもらう必要があるのです。
このように、生徒の学びへの姿勢や学校という場をより良い場にしていくためには、性質の違う多くの人を巻き込んでいく必要があります。
この「巻き込みスキル」=「営業スキル」というのはビジネス全般で必要な能力である一方、教育現場にいると意識的に磨く機会が少ないのも事実です。営業スキルがなくても、専門的な知識や指導力、学問的な素養が重視されるため、それだけで十分に活躍できる場面が多いからです。だからこそ、ビジネスの場で培った交渉力や提案力を活かし、「営業スキル」を補完してくれる存在として、「ビジネスパーソン」として営業力を駆使して結果を出してきた人たちの存在が必要なのです。
これが教育現場にビジネスパーソンが必要だと考える最大の理由です。
理由②:教育はビジネスとして成立させる難易度が高い
教育はその性質上「人と人との関わり」が重要なため、どうしても1人の顧客に対して投じる人的リソースが大きく、レバレッジが効きづらいという特徴があります。
「じゃあ動画とかAI教材とか使えばいいじゃないか!」
という声があるかもしれません。それはそうなのですが、現場に入ってみるとこれらが教育的な効果を発揮するのはとても限られた条件下であることがわかります。学びに対してすでにある程度前向きな生徒にとってはこれらの教材はとても良い効果が出やすいのですが、そうではない生徒にとっては普通の授業と変わらず「苦行」です。これは本当に間違いない。
我々の使命は、学びを「最高のアソビ」として前向きに学ぶ生徒を増やすことです。
動画やAIは確かに強力なツールで実際に僕たちも活用していますが、あくまで「ツール」であって「ソリューション」にはなりません。ソリューションは「魅力的な人」であることが断言できます。
そうなる以上、どうしても労働集約的になってしまう面は否めず、冒頭で書いたようにレバレッジが効きにくくなるのが教育ビジネスの難しさの一つです。
「教育の対価」は非常に見えにくいのでどうしても「経費からの順算」で料金を評価されます。そうすると「私たちは価値の高いサービスを提供するから高い料金を取る」というスタンスがマイナスな印象を与えやすくなるのです。
このように、教育でビジネスを成立させるためには大きな壁が多くあります。
これらを打破するために「ビジネスパーソン」として「利益を上げ続ける」という目標を追ってきた皆さんの力が必要なのです。
裏を返すと「教育ビジネスで成功できる人材は本当に優秀な人材」という仮説が僕の中であります。
それを証明するためにも、皆さんにはぜひお力を貸していただきたいですね!
理由③:ビジネス界で活躍することを見据えた教育が必要
よく言われる学校教育の課題として「社会との接続がない」というものがあり、それはまさにその通りだと感じます。
「社会人と高校生の接点を多く作ることで高校と社会をつなげる」という考え方はいいのですが、それだと一過性の「刺激」で終わってしまうことが多くあります。そうではなく、生徒の血肉として社会で生きるために必要な力を浸透させるためには実際に教育プログラムの中にそれを落とし込んで継続的に提供することが必要だと考えます。
その際に大事なのは、そのプログラムの中で企画者・実施者それぞれが、「社会で生きるための力」を自分の実体験として語ることができて、生徒にも会得してほしいと考えていることです。
そして、「『社会』で生きるための力」の『社会』が「教育業界」だけにとどまっていいはずがありません。
できるだけ広い「社会」で生きるために必要な力を生徒たちに知り、会得してもらうためには、同様にできるだけ広い「社会」を知っている仲間が必要なのです。
理由④:学びを扱う企業こそ変わり続け、学び続けないといけない
同じ教育業界出身者だけが集うとどうしても「硬直化」します。
しかし当然ながら、人々に学びを提供する以上、我々自身が変わらない、というのは許されません。
「変わり映えのしないもの」「時代に取り残されたもの」しか提供できなくなるからです。
そういう意味で「新しい風」が絶対的に必要なのです。
教育業界の外の視点を持って見ると、教育企業には独自の文化や仕組みがあり、一般的なビジネスの世界とは異なる運営の仕方をしている部分が多くあります。そこには長年の経験や伝統の中で培われた大切な要素もありますが、一方で、より良い形にアップデートしていくことで、教育の可能性をさらに広げられる部分もあると感じます。
他のビジネスの現場で培った経験や価値観、スキルを持ち込んでいただくことは、企業という組織をひとつの「人」として見たときに、大きな「学び」のきっかけになります。その新たな視点やアプローチが、より良い環境作りや取り組みにつながると信じています。
実際、私自身もこれまで外での経験を活かして、社内のコミュニケーションシステムを一新するなど、会社を大きく変えることができたと実感しています。
変化し続け、学び続けるためには、新しい視点を持った方に参加していただくことが最も効果的だと考えています。
その意味で、教育業界にとどまらず、広い世界で活躍している人材が私たちには必要なのです。
それでも私たちは挑戦し続ける
「教育の在り方をより良くする」という言葉は、この20年間でさまざまな場面で語られてきました。
私たちもまた、時代とともに変化する学びの形を考え続けています。
学校は長い歴史の中で、子どもたちの成長を支える中心的な役割を果たしてきました。
学校の先生方は日々、子どもたちと向き合いながら、より良い学びのために尽力されています。その積み重ねがあるからこそ、私たちもまた、教育に携わる企業としてできることを考えています。
私たちは、塾の運営や新しい学びのツールを通じて、子どもたちの学びを支える取り組みを続けています。しかし、こうした取り組みが真に意味を持つのは、先生方とともに進んでいくときです。
学校の役割を尊重しながら、新たな可能性をともに模索し、より良い学びの環境をつくることが大切だと考えています。
「学校をより良くすること」は、決して今の在り方を否定するものではありません。先生方と一緒に考えながら、私たちにできる形で子どもたちの成長を支え、共に歩むことで、より良い未来を築いていきたいと考えています。
理想とする未来に近づくためには、まだまだ多くの工夫や挑戦が必要です。ぜひビジネスの世界で経験を積んできたみなさんの力が不可欠です!
ぜひ、カジュアル面談で一度話をしてみましょう。