要約(結論)
- 善意は現場の強さになる一方、放置すると属人化と疲弊を生む。
- 制度の役割は、人を縛ることではなく「無理が積み上がらない構造」をつくること。
- “真面目な人ほど損をする”を、仕組みで起こさない。
こんにちは。プリモ動物病院グループで制度設計を担当している関野です。
制度というと「評価」「ルール」「管理」といった硬い印象を持たれがちです。しかし、私が制度設計で最も重視している役割は、別にあります。
それは、善意が暴走しないようにすることです。
善意は必要であり、同時に危うい
現場には「放っておけない人」がいます。
手が足りない時に動く、後輩を支える、空気を整える。医療の現場にとって、こうした善意は価値そのものです。
ただし、その善意が“背負い込み”に変わると、組織には静かに歪みが出ます。
- 特定の人に業務が集中し、属人化する
- 疲弊が品質や安全性の揺らぎにつながる
- 周囲が「任せてしまう」構造が固定化する
善意を守るには、善意に依存しない運用が必要です。
制度が止めるべきは「頑張りの無限化」
制度設計で扱うべきテーマは、ルールの整備だけではありません。
頑張りが無限に増え、誰かの善意が前提になってしまう構造を、適切に止めることです。
具体的には、次の3点が鍵になります。
1)役割と責任の境界を明確にする
「誰がどこまでやるか」が曖昧だと、責任感の強い人ほど抱え込みます。(=グレード分けされた役割)
2)業務を見える化し、分ける
業務が見えない状態では、再配分も改善も起きません。属人化は進みます。(=スキルチェックで自身の「できる」を可視化)
3)相談の導線を制度として持つ
「頑張れば何とかなる」を前提にすると、いずれ破綻します。破綻の前に止める導線が必要です。(=定期的な面談時間の確保)
制度は「人を縛るもの」ではなく「人を守るもの」
制度は誰かを評価するためだけにあるのではありません。
無理が積み上がらないように、安心して働き続けられるように、設計するものです。
私が制度の良し悪しを判断する基準は明確です。
「真面目な人ほど損をする」を、構造として起こさないこと。
善意はとてもありがたいもの。しかし、善意だけで組織を回すのは危険です。
善意が長く続くために、制度が必要だと考えます。プリモでは、現場の頑張りを前提にしない運用づくりを目指しています。
プリモに少しでも興味があれば、見学や面談で遠慮なく聞いてください。
制度が「現場でどのように運用されているか」をご案内します。