さて、みなさん。医療の現場で「利益」という言葉を聞くと、どこか後ろめたいような、少しだけ抵抗を感じることはありませんか?
しかし、利益は本当に“悪”なのでしょうか。もし、医療の品質や安全を守り、未来へ繋ぐために不可欠な“燃料”なのだとしたら。
今日は、その大切な「利益」と、私たちがどう健全に向き合っているのか。その中身をじっくりと解説していきたいと思います。
求める人物像
【一緒に働く上で欠かせないこと】
- 「善い利益」という考え方に共感し、日々の診療で実践したい方
- ご家族に対し、費用面も含めて、誠実で透明なコミュニケーションを心がけられる方
- チームの一員として、病院の持続的な成長に貢献したいという意欲のある方
【こんな方を歓迎しています】
- 質の高い医療と、病院の持続可能性の両方を大切にできる、バランス感覚のある方
- 物事を構造的に捉え、仕組みの改善や提案ができる方
- 自身の学びが、病院全体の成長に繋がることに喜びを感じられる方
【こんなことに取り組みます】
- QALを基軸とした、ご家族が納得できる医療計画の立案と提案
- 費用を含めた丁寧なインフォームド・コンセントの実践
- 「善い利益」を生み出すための、チーム内での症例検討と議論
- 医療の質向上のための、教育や設備への再投資計画への参加
- 後輩や学生に対し、「適正利潤」の考え方を伝えるサポート
なにをやっているのか
私たちプリモ動物病院グループは、「適正利潤」という考え方を、経営のど真ん中に置いています。
これは、ひと言でいえば、「明日も、今日と同じかそれ以上の品質で、動物たちを診るために必要な、健全な利益」のことです。
私たちは、この「適正利潤」を生み出すための仕組みを設計し、そして、生み出された利益を、再び医療の質を高めるために「再投資」していく。この健全なサイクルを回し続けること。それが私たちの仕事です。
なぜやるのか
【事実】利益がなければ、医療は続けられません
これは、とてもシンプルな事実です。利益がなければ、スタッフにお給料を払うことも、新しい医療機器を買うことも、清潔な環境を維持することさえできません。つまり、利益なき医療は、どんなに高い志があったとしても、その品質を維持できず、やがては続けられなくなってしまうのです。
【解釈】「善い利益」と「悪い利益」を見分ける“物差し”が必要だから
一方で、利益を追い求めるあまり、不要な検査をしたり、説明を省いたりすれば、ご家族からの信頼は失われます。このジレンマを解決するために、私たちは明確な物差しを持つことにしました。それが、私たちのコンパスである「QAL(動物と家族の生活の質)」です。
- 善い利益とは: QALを高める行動(丁寧な説明、適切な鎮痛など)の結果として、ご家族からの信頼を得て生まれる利益。
- 悪い利益とは: QALを損なう行動によって、短期的に得られる利益。
私たちは、悪い利益を徹底的に避け、「善い利益」だけを追求します。なぜなら、それこそが、動物とご家族、そして私たち自身を守る、唯一の道だと信じているからです。
どうやっているのか
では、具体的にどうやって「善い利益」を生み出しているのでしょうか。
1. すべての意思決定を「QALコンパス」に揃えます
「この治療法は、QALを高めるか?」。現場のすべての判断を、このQALコンパスに合わせます。そうすることで、短期的な売上ではなく、長期的な信頼、つまり「善い利益」の源泉が育っていくのです。
2. 価格は「結論+理由」で、透明性を確保します
私たちは、ご家族に見積もりをお渡しする際、必ずその価格の「理由」をセットで説明します。なぜこの検査が必要で、それによって何が分かり、動物にどんなメリットがあるのか。価格への納得感もまた、QALの大切な要素の一つです。
3. 生まれた利益は、明確な優先順位で「再投資」します
そして最も重要なのが、生まれた利益の使い道です。さて、ここで考えてみてほしいのです。これは単なるコストの話でしょうか? それとも、医療の品質を未来へ繋ぐための責任の話でしょうか? 私たちは、以下の順番で再投資することを約束しています。
- 人 : スタッフの教育、公正な評価制度の維持
- 安全: 医療機器のメンテナンス、安全な在庫の確保
- 連携: 専門病院とのスムーズな連携システムの構築
- 場 : 清潔で、動物がストレスを感じにくい環境づくり
- 設備: 診断の正確性や処置時間の短縮に繋がるもの
- 投資: 会社の成長を目的とした次の事業創生
利益は、良い設備を買うこと自体が目的ではありません。QALを高めるために、どこに投資するのが最も効果的か。この順番を、私たちは決して間違えません。
まずは話しましょう
利益は、頑張った医療への“ご褒美”ではなく、明日も今日以上の品質の医療を届けるための“責任”である。私たちはそう考えています。
QALに沿って善い利益を生み、それを再び人・安全・連携・場へ再投資する。この健全なサイクルを、私たちと一緒に回していきませんか。
少しでも興味を持ってくださった方は、ぜひ一度、カジュアルにお話を聞きに来てください。