「目の前の動物に最高の医療を届けたい」
──その想いは、獣医師、愛玩動物看護師であれば誰もが抱く純粋な願いです。
けれども、病院を続けるには「経営」という現実も考えなければなりません。
多くの動物病院では、この二つが獣医師一人の肩に重くのしかかっています。
私たちは、この永遠の課題を「個人の頑張り」で背負わせてはいけないと考えました。答えは「仕組み」で解決すること。
その鍵が「分離と統合」です。一見難しそうに聞こえますが、動物と働く人の双方にとって、とても合理的で優しい考え方なのです。
求める人物像【獣医師・愛玩動物看護師】
【一緒に働く上で欠かせないこと】
- 獣医師免許、または愛玩動物看護師免許(取得見込みを含む)
- わたしたちの「QAL」という共通のコンパスに共感してくださる方
- チームで協力し、それぞれの専門性を尊重できること
【こんな方を歓迎しています】
- 自分の専門分野をとことん突き詰めたいという探求心のある方
- 複雑な問題を、役割分担して解決していくプロセスに面白さを感じる方
- 目の前の仕事だけでなく、より良い仕組みづくりにも興味がある方
【こんなことに取り組みます】
(獣医師・動物看護師として)
- 目の前の動物の症状と、その背景にある物語を深く理解する
- チームと連携し、最善の治療・看護計画を立案・実行する
- ご家族との対話を重ね、納得感のある医療を共につくる
(経営指標の分析や複雑な労務管理はありません。専門チームに任せてください)
なにをやっているのか
私たちは関東圏を中心に、地域密着型の動物病院を展開しています。
そして、質の高い医療を安定して提供し続けるために「診療と経営の分離と統合」という、少しユニークな設計図で組織を運営しています。
これはスタッフ一人ひとりが安心して自分の専門性を発揮できるようにするための、私たちのこだわりです。
なぜやるのか
【事実】診療と経営、二つの役割が同時にのしかかる現実
想像してみてください。診療に集中したいのに、売上管理、スタッフのシフト作成、機器の選定や価格交渉まで、すべてを一人で担うとしたらどうなるでしょう。
本来もっとも大切にすべき「動物と向き合う時間」が削られていってしまうのです。
【解釈】個人の負担が医療の質を損なう
役割を抱え込みすぎれば、いずれかの質が落ちるのは当然です。重圧は人を疲弊させ、やがて業界を去る原因にもなりかねません。
だからこそ、私たちはこの構造的な問題を「仕組み」で解決しようと考えました。良い診療と健全な経営は対立するものではありません。むしろ両立させるべきもの。その結論にたどり着いたのです。
どうやっているのか
解決の鍵は「オーケストラの発想」です。
1.まずは役割を“分離”する
オーケストラでは、バイオリン奏者は演奏に、指揮者は全体の調和に、舞台監督は照明に集中します。私たちも同じです。
【診療】獣医師は「この子にとって何が最善か」に集中する。
【運営】看護師や受付は、ご家族が安心できる環境づくりに集中する。
【経営】専門チームは、労働環境の改善や将来の投資を計画的に進める。
こうして役割を分けることで、獣医師は経営数字に縛られず、命と真剣に向き合えるのです。
2.次にコンパスを“統合”する
役割を分けるだけではチームはバラバラになります。そこで私たちは、全員が同じ楽譜を見て演奏するように、一つの判断基準を共有しています。
それが「QAL(Quality of Animal Life)」──動物とご家族の生活の質を高めるかどうか。
新しい機器を導入するかどうか、診療の方法を選ぶとき、経営判断を下すとき。
見る角度は違っても、必ず「QALの向上につながるか」という問いに立ち返ります。
動物と人を幸せにするにはどうすれば良いか...
私たちは『分離と統合』という仕組みの中で、毎日、自問を重ね判断の質を磨いています。
あなたが“本当にやりたいこと”に、集中しませんか?
「分離」は、一人ひとりの負担を軽くし、専門性を高めるための賢い分業。
「統合」は、全員が同じ目的地へ向かうための、ブレない意思統一。
この仕組みがあるからこそ、あなたは純粋に「良い診療とは何か」を追求できます。
もし、わたしたちのこの考え方に少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ一度、カジュアルにお話ししましょう。