皆さん、こんにちは!
BABY JOBで人事総務の責任者を務めている、北川です 。
突然ですが、皆さんは「人事総務部」にどんなイメージをお持ちでしょうか?「給与計算や勤怠管理をしてくれる部署」や、「会社のルールを守る、ちょっとお堅い人たち…?」、「何かあったときに相談に乗ってくれる、優しい“お母さん”みたいな存在」といったイメージが一般的かもしれません 。
社員が安心して働ける環境を整え、会社という組織をスムーズに動かすための「守り」の役割は、私たちの根幹であり、大切な誇りです 。しかし、私たちは「それだけで、会社のビジョンに貢献できているのだろうか?」と自問自答を繰り返してきました 。
今回は、そんな私たちの「攻める人事」への挑戦についてお話ししたいと思います 。これは、管理部門の殻を破り、ビジネスの最前線で戦う仲間たちの「最強の相棒」になることを目指した、小さな変革の物語です 。
自分たちから変わる。挑戦は、小さな決意表明から
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※過去の記事はこちら
「攻めの人事でありたい」と考えた私たちは、まず自分たち自身に問いかけました 。
「事業の成功に貢献したい、と言う前に、まず私たち自身が変わらなきゃ始まらないよね」社内外の多くの人と関わる私たちだからこそ、誰よりもコミュニケーションのプロであるべき 。そんな思いから、私たちは「DiSC」というコミュニケーション理論に注目しました 。
【コラム:DiSCとは?】
DiSCは、人の行動スタイルを**「主導(D)」「感化(i)」「安定(S)」「慎重(C)」の4つのタイプに分類し、それぞれの特性を科学的に理解するためのツールです 。世界中で活用されている信頼性の高いアセスメントツールです 。
私たちはこれを単なる研修で終わらせるつもりはありませんでした 。組織に根付かせるには、まず自分たちが深く理解し、体現する必要があると考えたからです 。そこで、人事企画課長の楯野を含む2名の課長が、自らDiSCのインストラクター資格を取得しました 。外部講師に頼るのではなく、自分たちが「教える側」になることで、理論を深くまで理解し、組織の課題に即した形で応用できると考えたのです 。
まずは人事総務部のメンバー全員でDiSCを学び、体験することからスタートしました 。
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※引用元:HRD株式会社_HP「そもそもDiSC理論とは」より
- あの人のあの行動は『C(慎重型)』の特性で、データと根拠を大切にするからだったのか!
- 自分は『i(感化型)』が強いから、つい楽しくて話しすぎちゃう傾向があるんだな…気をつけよう
- 『S(安定型)』のメンバーには、急な変更をお願いする前に、まず背景を丁寧に説明することが大切なんだ!
お互いの「違い」を客観的に理解できたことで、チーム内のコミュニケーションは劇的に変わりました 。ギクシャクしていた関係性が滑らかになったり、会議での発言が活発になったり 。この経験は、自分たちが変わることでチームが変わるという大きな自信となりました 。
「記事、見ました。うちでもやってくれませんか?」
この小さな成功体験を社内イントラネットで共有したところ 、数日後にあるメッセージが届きました 。
「記事、見ました。すごく面白そうですね。もしよければ、うちのチームでもやってくれませんか?」
声の主は、会社の売上を牽引する営業チームのメンバーでした 。このメッセージは、私たちにとって単なる「依頼」ではありませんでした 。部署の壁を越えて、「仲間として頼られた」と感じた、忘れられない出来事です 。伝統的な「管理部門」と「事業部門」という見えない壁が、少しだけ溶けたような感覚でした 。
ここから、「守りの人事」から「攻める人事」へ、そして「管理部門」から「ビジネスの成功を共に創り出すパートナー」へと進化するための第一歩が始まったのです。
机上の空論は、いらない。営業の「武器」を、泥臭く、一緒に創る。
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営業チームからの依頼に、私たちはすぐに動き出しました 。大切にしたのは、「まずやってみる。フィードバックをもらって、どんどん良くしていく」というアジャイルな進め方です 。
最初のセッションはDiSCの面白さを知ってもらうことを目標に、ワークショップ形式で実施しました 。自己理解と相互理解を中心に進めたセッションは好評でした 。
- 「チームの一体感が上がった気がする!」
- 「〇〇さんの意外な一面が知れて面白かった!」
これらの声に勇気をもらい、私たちは次のステップに進むことを決めました 。
「このDiSC、お客様との関係づくりに活かせたら、もっと面白くなると思いませんか?次は、実際の契約に繋げるための、もっと実践的なセッションを一緒に作りましょう!」と、営業チームのリーダーに提案したのです 。
【DiSC活用プロジェクトの歩み】
- リアルな情報のインプット: 営業チームが実際に使っているセールストークの台本やアプローチ方法を共有してもらい、現場感を理解しました 。
- 「顧客ペルソナ」の共同開発: 営業チームのリーダーと議論を重ね、DiSC理論と現場の知見を掛け合わせ、タイプ別の顧客攻略トレーニングを作り上げました 。
- まさかの「音声教材」を自作!: ロールプレイング用の音声教材を自作 。人事メンバーがタイプ別の顧客になりきり、会議室をスタジオにして収録 。このプロセス自体が、より営業現場理解の大きな助けとなりました。
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こうして完成した研修コンテンツは、営業チームのリアルな課題と、人事チームの専門性と情熱の結晶です 。
営業チーム向けの2回目のセッションを実施し、アンケートを取ったところ、嬉しい声がたくさん届きました 。なかでも「私たちの成果に繋がるようにと、人事の皆さんが多大な時間をかけてご準備いただいたことが、ひしひしと伝わってきました」という言葉を読んだ時は、胸が熱くなりました 。
この一連の取り組みは、「HRビジネスパートナー(HRBP)」、つまり「事業リーダーの右腕となり、人と組織の課題解決に伴走する存在」への大切な一歩なのです 。
これは、まだ序章にすぎない。私たちが描く「戦略人事」の未来
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【コラム:人事部の4つの基本的役割とは?】
上の図「人事部の4つの基本的役割」とは、デイブ・ウルリッチ氏が1990年代に提唱したモデルです 。これは、従来オペレーションが中心だった人事部門を、経営戦略と連携して企業価値を創出する存在に変革するための指針として世界中に広まりました 。
今回お話ししたDiSCプロジェクトは、私たちの挑戦のほんの一例にすぎません 。
BABY JOBの人事総務部は、会社のオペレーションを完璧にこなす「守りのプロ」であると同時に、事業の成長を本気で考え、組織の力を最大化する「攻めのパートナー」でありたい 。そんな熱い想いを持ったメンバーが集まるチームです 。
私たちは、組織のパフォーマンスを最大化するために、他にも様々な挑戦を始めています 。
・社員一人ひとりの才能を最大限に引き出すためのタレントマネジメントシステムの構築
・データに基づいた組織課題の可視化と改善提案
・未来のリーダーを育てるための育成プログラムの策定
私たちは、誰かの指示を待つのではなく、自ら事業課題を見つけ出し、人事という専門性を武器に解決策を提案し、実行していく 。そんな主体性と情熱を持ったチームであり続けたいと思っています 。
こんな「攻める人事」、一緒にやりませんか?
もし、この記事を読んで心が動いたなら 。もし、今の仕事に物足りなさを感じているのなら 。私たちは、そんなあなたにこそ、仲間になってほしいと願っています 。
- 決められた仕事をこなすだけじゃ、物足りない
- 自分の力で、事業や組織をダイナミックに動かしてみたい
- ビジネスの最前線で、仲間と一緒に汗をかきたい
そんな熱い想いを持つ、未来の仲間を探しています 。
BABY JOBは、あなたのその情熱、挑戦を全力で応援する場所です 。失敗を恐れず、まずやってみる 。
そのプロセスを楽しみ、仲間と分かち合う文化が、ここにはあります 。
私たちと一緒に、ただの人事の「仕事」をするのではなく、戦略人事の「未来」を創りませんか?
そして、「すべての人が子育てを楽しめる社会」という、私たちの大きな夢の実現に、あなたの力を貸してください 。
あなたからのご連絡を、心からお待ちしています !