こんにちは、タイムリープ広報の中薗です!
私たちタイムリープは、2019年の創業以来「RURA」という遠隔接客サービスを提供してきました。
これまでホテルやフィットネスジム、商業施設など様々な業界にRURAを導入していただき、人手不足の解消や接客の質の向上などを実現してきました。
RURAは導入に専用端末を必要とするIoT × SaaS のサービスなので、タイムリープではハードウェアも扱っています。そこで重要な役割を担うのが、SCM(サプライチェーンマネジメント)という仕事です。
今回は、今年5月にタイムリープ初のSCM社員として入社した伊藤誠英さんに、SCMの仕事内容やタイムリープで働く魅力についてお話を伺ってきました。
少しでも興味を持っていただけますと幸いです!
伊藤さんのこれまでのキャリアについて
まずは、伊藤さんのご経歴を教えてください。
新卒で入社した食品メーカーで物流改善や受発注システムの改善などSCM周りの業務を担当し、2社目では外資系企業の物流センターにて在庫管理やオペレーション設計などを経験しました。
その後3社目ではコンサルティング会社で製造業コンサルタントとしてクライアントのサプライチェーン改善などに携わり、2025年の5月にSCM立ち上げメンバーとしてタイムリープにジョインしました。
一貫してSCM領域でキャリアを築いてこられていますが、SCMの魅力はどこにあるのでしょう?
SCMの魅力は大きく2つあると思っています。
まず、物(プロダクト)をお客様に届ける役割であることです。調達から製造、物流まで管理して、実際にお客様に価値を届けることができるのが直接的な魅力ですね。
二つ目に、サプライチェーン全体をマネジメントするというのは経営に大きなインパクトを与え得る、ということです。例えば物流コストを1%削減するだけでも、売上構造上大きな効果がありますし、事業や経営に直接インパクトを与えられるのは、SCMの大きな魅力だと思います。
「SCM」と聞くと物流や在庫管理のイメージが強いかもしれませんが、 サプライチェーンマネジメントを通して経営全体に寄与する仕事なので、経営に近い視点を持てるのがとても楽しいし魅力的です。
なぜタイムリープに?入社の決め手となった「人」の魅力
タイムリープとの出会いのきっかけを教えてください。
スカウトを受け取ったのがタイムリープのことを知ったきっかけでした。
そこからホームページなどを拝見してビジョン・ミッションに惹かれたのと、SaaSプロダクトの企業でSCMという職種をあまりイメージしていなかったので、面白いなと思ってお話しさせてもらいました。
入社の決め手になったポイントを一つあげるとしたら?
色々ありますが、一つあげるとしたらやっぱり「人」ですね。選考を通じていろんな方とお話しする中で、互いを尊重し合える環境だと感じたのが決め手になりました。
スタートアップへの転職ということで不安がなかった訳ではないですが、今後人手不足が加速していく中で世の中から必要とされるプロダクトだと思いましたし、信頼できる仲間と一緒に会社の成長を目指して頑張れそうだと感じることができたので、入社を決めました。
タイムリープのSCMは「縁の下の支え」
タイムリープにおけるSCMのミッションってなんでしょう?
縁の下の支えになることを目指しています。これがタイムリープのSCMのミッションだと思います。
例えるなら、営業や開発などいろんな立場の社内のメンバーがRURAを伸ばすために戦っている中で、みんなが安心して戦いに出られるように後方から物資を補充して支える兵站のような役割ですね。
機材や什器などの在庫管理や配送管理はもちろん、倉庫やサプライヤーの方々ともしっかりコミュニケーションを取って調整し、過不足なく決められた通りに リソースを回していくことがミッションです。
なるほど。人・物・金の「物」の部分を全体最適化していく感じですね。
そうですね。限りあるリソースをうまく回して、RURAというプロダクト、タイムリープという会社を大きくしていく。これが長期的なSCMのミッションでもあり、やっていて面白い部分でもあります。
そもそも、なぜRURAというSaaSを扱うタイムリープにSCMが必要なのでしょうか。
遠隔接客サービス「RURA」は、ソフトウェアだけで成り立っているわけではありません。専用のハードウェア(タブレットやカメラなどの端末)と組み合わせることで、店舗での遠隔接客を実現しています。
つまり、物理的な「物」を扱うビジネスだからこそ、調達から在庫管理、配送まで一連のサプライチェーンをマネジメントする専門職が必要なんです。
入社初月から新型什器開発に参画
入社してこれまでの中で印象的だった取り組みはありますか?
新型什器をはじめとした新しいハードのパッケージを作る取り組みですね。
入社してまだ業務をキャッチアップしている最中、「新しいモデルの什器を作るプロジェクトがあるから、SCMとして参加してほしい」と声をかけていただき、RURAについてもまだよく理解していない状態でしたが、挑戦させてもらうことになりました。
そのおかげで、RURAというプロダクトが製品になるまでを知ることができ、ソフト・ハード両面でどうリリースしていくのか、管理をどう行うべきかという課題や流れをつかむことができたのがとても良かったです。
「入社してまだ半月くらいでも、こんな大事なことを任せてもらえるんだ」という驚きと共に、とても印象に残っています。
確かに。裁量の大きさを感じたエピソードかもしれませんね。
いろんな仕事を任せてもらえるし、全体が見えるような規模感だからこそ、自分で手を挙げて仕事を取ってみることもできます。
もちろん責任も伴うので大変なこともありますが、面白みを感じるところでもあります。
スタートアップSCMの面白さと大変さ
他の職種・チームと連携することも多いと思いますが、意識していることなどありますか?
社内に限らず、サプライヤーや物流業者など社外との調整も多いので、「それぞれの立場や環境で前提が異なる」というのを忘れないようにしています。
「この人はどういう前提でこの発言をしたんだろう」「どういう意図や動機で行動しているんだろう」というのを丁寧に読み取らないと、ずれたまま進んでいってしまうことがある。
相手の前提や本音を引き出して相手のことを汲み取ったコミュニケーションを取るのが、大変であり、そして重要なポイントでもあります。
非常にハイコンテクストなコミュニケーションですね。
そうですね。空気や行間を読むことも大切ですが、関わる人との「win-winな関係」、みんなが気持ちよく仕事できる関係性を築くという基本的なことをきちんと徹底するのが大切だと思っています。
スタートアップという環境の面白さを感じることはありますか?
これまで経験してきた環境に比べて、やはり裁量は大きく、スピード感も速いですね。
事業が拡大するフェーズで様々な仕事が生まれていくので、みんながそれぞれ自分ができることを考えて自分で仕事を取って吸収していく。だから、必然的に一人ひとりの裁量は大きくなるんだな、と実感しました。
チャレンジングで刺激的な面白さがある一方で、しっかりと責任を持って取り組まなければいけないと日々感じています。
物を扱うスタートアップならではの面白さもありそうですね。
物を扱う以上いろんな制約は生まれますが、でも物があるからこそサービスが世の中に広がっていくのを直接感じることができます。これはサプライチェーンを担当している身として大きなやりがいですね。
RURAは、サービス業の店頭にRURA端末が置かれるサービスなので、例えば週末に出かけた商業施設でRURAが使われているのを目にしたりするのです。
自分たちが手塩にかけて育てているプロダクトが使われているところを、自然と目にすることができる。これは、タイムリープで働く面白さの一つだと思っています。
「タイムリープの魅力を一つ教えてください!」と聞かれたら、なんでしょう?
社内の連携がうまくいってること、ですかね。
一般的にセールスとプロダクト製造の連携は難しく、意見の食い違いでそれぞれが別々の利益を追求してしまうことも多いと思います。
でもタイムリープでは、セールスがプロダクトの改善要望を上げて開発に関わったり、開発も顧客の利用情報をちゃんと見て改善に活かしたりしている。
「どうしたらRURAをよくできるか」「お客さんに価値を提供できるか」という視線が会社全体で一致していて、みんなでより良いサービスを作っていこうとしている。
これは、タイムリープの魅力のひとつだなと思っています。
今後について
SCMとしてこれから挑戦していきたいことはありますか?
まずは、日本全国にRURAや今後出てくるタイムリープのプロダクトを広めていきたい。そして個人的には、最終的に世界規模での展開にも挑戦できたらいいなと思っています。
SCMとして、グローバル展開も担えるようなサプライチェーン体制を作り上げる経験ができたらいいなと。
その道のりはものすごく大変だとは思いますが、でも世界中にRURAが広まって役に立っているところを想像すると、すごくやりがいがあることだなとわくわくします!
最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします!
どんな職種の方でも、タイムリープは会社全体で連携して挑戦できる環境がある会社です。
そして、自分の仕事が会社の成長やプロダクトの広がりにつながっているんだとダイレクトに感じられる環境でもあります。
そうしたことに魅力を感じる方なら、きっと楽しんでもらえる会社じゃないかなと思います。
自分の専門分野にフォーカスしたい方も安心して働けるように、在庫管理や物流周りの面倒な部分はSCMがしっかり支えます!
興味を持たれた方は、ぜひお話を聞いてみてください!
伊藤さん、ありがとうございました!
あまり馴染みがない人もいるであろう、サプライチェーンマネジメントという仕事。
今回私も改めてSCMについてお話を聞くことで、その職種の奥深さや面白さを知ることができました。
伊藤さんの、みんなが安心して戦えるような「縁の下の支え」を目指す姿勢や、部署を超えた連携の中で成長を実感できる環境は、とっても「タイムリープらしさ」を感じました。
興味を持ってくださった方は、ぜひお気軽にお話をさせてください!