「"ALL for ONE SPOON" 食の可能性をデジタルで広げ、『一さじの喜び』を届け続ける」
食事を通して人々に生きる喜びを届けるべく、高齢者福祉施設や医療機関向けに食事サービスを提供する、株式会社ナリコマホールディングス(以下、ナリコマ)。大阪府大阪市に本社を構えて、関西を中心に成長を続け、全国にサービスを拡大しています。
今回はそんなナリコマに2025年新卒入社した期待の新入社員3名と運営本部 本部長 山田 旗彦の対談を前後編にわたってお届け。新入社員がナリコマに入社を決めた理由やナリコマについての疑問、山田の若手社員に向けたエールなど、ざっくばらんに語ってもらいました。
なお記事の執筆には、株式会社ストーリーテラーズさんにご協力いただきました。
参加者紹介
マツキヨさん(2025年新卒入社 システム部 開発エンジニア)
フィットさん(2025年新卒入社 システム部 開発エンジニア)
ヒラメさん(2025年新卒入社 デジタルマーケティング室 Webデザイナー)
山田 旗彦さん(2004年入社 運営本部 本部長)
※新入社員3名は仮名です
フレンドリーな社風に惹かれて入社
ーまずはマツキヨさんの入社理由を教えてください。
マツキヨさん:
僕がナリコマで働きたいと思ったきっかけは、大学で開かれた企業説明会に参加した際、山田さんがとてもフレンドリーだったことです。いくつかの会社のお話を聞きましたが、一番親しみやすい印象でした。「こんな雰囲気の方がいらっしゃる会社があるんだ」と驚き、ナリコマに興味を持つようになりました。
それと、ナリコマは「ものづくりがしたい」という希望が叶えられそうな会社であること、さらに「給食×IT」という事業の珍しさにも惹かれました。
でも、最終的な入社の決め手は、なんといっても社員の雰囲気です。「自分を包み隠さず働けそうな会社だな」と感じ、自分がイキイキと働くイメージがつきやすかったんです。
山田本部長:
そうですね、当社は「人が自慢できる会社」だと胸を張って言えます。事業が介護給食だという特性上、保険収入に支えられていて、景気変動の影響を受けにくく、職場が殺伐としにくいのかもしれません。ギスギスした雰囲気にはならず、常に落ち着いた環境で仕事ができる会社です。
プログラミング未経験での入社
ーフィットさんの入社理由を教えてください。
フィットさん:
入社理由は3つあります。まず1つ目は「もともとIT業界志望だったこと」です。「AIが進化してもなくならない仕事」という観点からIT業界に関心があったのですが、食や福祉も今後絶対になくならない、将来の需要が高い業界だと思いました。ナリコマの事業はそんな「IT×食×福祉」の3つがかけ合わさっており、魅力的でした。
2つ目は「インハウスSEとして上流から下流まで一貫して関われること」です。Slarのエンジニアだと、業務を一通り把握した後は、プログラミングを書いてタスク終了ということも多いと聞きます。一方で、インハウスSEだと、業務理解に基づいた改善提案から開発、そしてユーザーが実際に利用したフィードバックまで一貫して携わることができ、面白そうだと思いました。
3つ目はマツキヨさんと同じく、「人の良さ」です。私は最初、ナリコマの他の職種のインターンシップに参加したんですが、その際に私が「ITに興味がある」と言っていたのを採用担当の方が覚えてくださっていて。その時エンジニア職に関してはインターンなどのイベントが行われていなかったにもかかわらず、個別に見学会を行ってくださったんです。
山田本部長:
説明会を行うよりも、フィットさんに会社に来てもらって、社内の雰囲気を体験してもらうのが一番良いと思ったんですよね。同時期に他の就活生の方からも同様のニーズをお聞きしていたので、「じゃあ、見学会を開いたらええやん」となりました。
フィットさん:
ここまで丁寧にしてくださる会社は他になかったので、感激しました。また、1対2の面談を行ってくださり、個人をよく見てくれました。「この会社なら入社後もきっと社員を大切にしてくれる。ここしかない」と思い、入社を決めました。
山田本部長:
フィットさんは愛知県出身。愛知県の方は東西双方にアンテナを張っているので、全国の企業を見たうえで当社を選んでくれたのが嬉しいですね。
フィットさん:
ありがとうございます。ただ、私は学生時代、プログラミングを学んでいたわけではなく、未経験です。どのような点を期待して採用していただいたのでしょうか。
山田本部長:
「姿勢が良い方」という第一印象があり、その凛とした立ち姿から、「決めたことを真っ直ぐ貫く力」を感じたんです。未経験でも「ITで生きていく」という強い意志があれば、実力はついてきますし、周囲にも良い刺激になる。意志の強さと達成力、その2つに大いに期待しています。
フィットさん:
そうだったんですね、ありがとうございます!
現在、まだ配属部署が決まっていません。最初から開発を担当するのは難しいかもしれませんが、現場に出て課題発見をしながら、いずれ開発にも挑戦したいと思っています。開発未経験の私でも可能でしょうか。
山田本部長:
開発志望なのは、ぜひちゃんと伝えてくださいね。もし運用など他の業務からスタートしたとしても、全て後に仕事に繋がっていくので、けっして回り道ではないですよ。そもそも運用がわからなければ設計はできませんし、コーディングやプログラミングはAIが補完していく時代。最終的に必要なのは設計力や発想力です。
当社は「どの部門から入っても、意欲があれば他のどの部門へでも行ける」のが特長の会社。任された仕事をきちんと積み重ねて、チャレンジしたいことやキャリアプランを上長にしっかり伝え続ければ、必ずエンジニアへの道は開けるので、安心してください。
ちなみにエンジニアには文系出身のメンバーも多いですよ。私も経済学部出身ですからね。それでもみんな、これだけ活躍しているので心配無用です。
それより大切なのは「無理をして心身に支障をきたさないようにすること」。スキルを高めるために努力する必要はありますが、焦って無理を重ねてしまうと、メンタルや体力が削れてしまいます。自分が健康体で頑張れるよう、セルフマネジメントが大切です。
そして、スキルを伸ばすためには「目線の高さ」も必要。やはり目線が高い人は頑張れるし、低い人はそのレベルまでしか到達できないですからね。
目線を高く保つためには「自分が何を作りたいか」「どれくらいのレベルに到達したいか」を具体的に描くこと。そして、現場の社員とコミュニケーションをしっかりとって意見を聞き、開発に反映するという、業務理解・現場対話・技術の三拍子がそろうエンジニアをめざしてほしいです。
デザイナーにとどまらない挑戦ができる魅力に惹かれて入社
ーヒラメさんの入社理由を教えてください。
ヒラメさん:
私はウェブデザイナー志望で会社を探していたのですが、ナリコマはデザインだけでなく、バックエンドも学べる点に惹かれました。
AIがますます進化する中で、10年後、20年後にデザイナーの需要があるのかどうかわかりません。そうした背景から、フロントとバックエンドの両方の力をつけたいと考え、どちらも挑戦できる環境を探していました。ちょうどそんな時に、山田さんから「うちで働きませんか?」と声をかけていただきました。
山田本部長:
将来的にフロントエンドのデザインができ、コードも書ける人材を採用したいと考えていたんです。ただ、なかなか見つからない。ですから、「新卒採用でそんな風に成長したい子がいたら、ぜひ育てていきたいよね」という話をしていたところだったんです。
そんな折、とある学校の卒業制作発表会で、私が審査員を務める機会がありました。それにヒラメさんが参加していたのですが、ポートフォリオが際立って素晴らしかった。JavaScriptを独学で学んでいることもわかり、「この子、めっちゃいいやん!」と思って、ヒラメさんにだけ一言コメントを残したんです。
すると後日、ヒラメさんの先生から「ヒラメさんが御社にお話をお伺いすることは可能ですか?」とご連絡をいただきました。正直、全く受け入れ体制は整っていなかったのですが、「ぜひ当社に興味を持ってほしい」と思い、あわてて準備を進めました(笑)。
ヒラメさん:
就活ではポートフォリオの最初の作品について聞かれることがほとんどだったのですが、山田さんは私が「Live2Dに触れている」という点まで着目してくださったので、本当に驚きました。ポートフォリオの最後のほうに記載していたのに、細部まで見ていただけたと感じました。
山田本部長:
今、教育コンテンツを制作しているんですが、その際に肖像権がネックになるんです。でも、VtuberでIPに置き換えれば解決できる。その点で、Live2Dが扱えるのは大変魅力的でした。
また、多くの学生さんたちのポートフォリオがグラフィックデザインやプログラミングのみという中で、ヒラメさんはデザインとコードだけでなく、Live2Dのモデリングや配信、Vtuber向けサイト運営、さらにはマーケティングなど、さまざざまな分野への興味が見て取れました。
当社にはデザイン、プログラミング、動画制作、マーケティングを担当する部門があるので、相性抜群だと思いましたね。私は「これから私たちが挑戦したいことを実現できるスキルや意欲がある人で、それに共感して『自分もやりたい!』と思ってくれる仲間を探す」という感覚で採用活動をしています。その意味でも、ヒラメさんの志向はぴったりだったんです。
ユニークなCMを活用した採用マーケティング
ー採用の強化にあたり、昨年からCMを制作・放映していますよね。具体的にどのような内容で、どういった目的のCMなのでしょうか。
山田本部長:
採用マーケティングの一環として、CMを制作・放映しています。
採用マーケティングにおけるナリコマの最大の課題は「世の中に会社の存在が知られていないこと」。逆に言えば、「ナリコマ」という社名を耳にした時に「どんな会社?」と検索してもらえれば、その後はいくらでも当社の魅力を伝えられるんです。
ですから、まずは「ナリコマという社名を知ってもらうこと」に特化したCMを作ろうと決めました。
食品や福祉という事業内容が伝わる必要はなく、「ナリコマ」と「IT」という言葉が印象に残ればOK。最初の5秒を見てスキップされないような、最初からインパクトのあるCMはどんなCMか。そう考えて作成した去年のCMは、「体は人間なのに頭はパソコン」という不思議な人が踊っているという、かなり変わった内容です(笑)。
でも、このインパクトのあるCMを見て、「なんだか面白そうな会社だな」「気になるから調べてみよう」「セミナーに参加してみようかな」などと学生から思ってもらえれば良かったんです。
ちなみに、一般的な採用マーケティングの手段としては、就活生の集まる合同説明会への出展があります。当社でも行ってはいますが、1回あたりの出展料がかなり高額です。しかも、全国の複数の会場に出展するとなると、さらに金額がかかります。
それであれば、CMを制作して、サイネージやYouTubeで流した方が費用対効果が高い。また、合同説明会は一度きりですが、CMは一度作れば1年間活用できます。昨年のCMはYouTubeで61万回再生され、今年も継続して使用しています。もちろんCMの効果だけではありませんが、今年はナリコマグループ全体で新卒社員を100人を採用できたこともあり、CMの功績は大きいと思っています。
★後編へ続く