こんにちは!プレステージ・インターナショナル グループ海外統括の広瀬です。
今回は、タイ現地法人(P.I.ASSISTANCE (THAILAND) CO., LTD.)の医療日本語サービスチームのリーダー、七奈さんへのインタビューをお届けします。当社は世界18ヵ国31拠点のグローバルネットワークを有しています(2025年4月時点)。うち11ヵ国(インド・インドネシア・カンボジア・シンガポール・タイ・フィリピン・ブラジル・ベトナム・マレーシア・ミャンマー・メキシコ)には、現地の病院内などに「ジャパニーズヘルプデスク」カウンターを設置し、いつでも日本語通訳を受けていただけるようサービスを提供しています。タイ、バンコクの1チームを率いているのが、七奈さんです。
2025年3月に開催された東京研修後、懇親会で焼き鳥を食べに行き、いろんなお話をしたことが懐かしいです。30代の頃にタイに移住され、現地企業にお勤めの日本人のお父さまと、華系タイ人のお母様の元で生まれ育った七奈さん。日本人学校・インターナショナルスクールに通っていたため、タイ語・英語・日本のトリリンガル。言葉が分かるからこそなのか、一語一語の言葉を慎重に選ぶ横顔が、とても美しく、”クールビューティ―”というのが個人的印象です。前回のインタビューで登場したBEEさんやシンガポールやフィリピン従業員と一緒に研修に参加し、日本語の研修内容を、タイ語と英語に同時通訳をされていた姿は圧巻でした。当社の働く環境や、そこで働く献身的で誠実な従業員の様子を、少しでもイメージいただけると嬉しいです。
話を聞いた人:八代 七奈 (ヤシロ ナナ)
新卒入社: 2023年7月10日入社
趣味:歌を歌うこと、運動、ゲーム
好きなこと:食べること、寝ること、動物と触れ合うこと
好きなことば:マイペンライ(タイ語で「大丈夫」という意味)
※当社社名株式会社プレステージ・インターナショナルは「PI」と略称にて記載いたします。
※海外グループ会社についてくわしくは→こちら
東京本社屋上で
業務について
ーー 担当業務について教えてください
私はタイ・バンコクにあるジャパニーズヘルプデスク(略称:JHD)で、キャッシュレスサービスや医療通訳を通じて患者さまのサポートを行っています。現在は Operation Leader として、チーム全体の業務を円滑に進めるための調整や改善提案、新人メンバーの教育やサポートなども担当しています。患者さまが安心して医療サービスを受けられるようにすること、そしてチームがよりよい形で働けるよう日々努めています。
仕事をする上で大切にしているのは、「人のために動くこと」です。患者さまやお客様のため、また一緒に働くチームのために行動することで、信頼関係を築けると考えています。また、常に自分自身を成長させることも意識しています。なにか新しいことに挑戦する時は「とりあえずやってみる」という姿勢を大切にしており、その経験が自分のスキルや視野を広げてくれていると感じています。
ーー 日々の業務フローについて教えてください
午前8時の出社から一日が始まります。まずチームの状況やその日の通訳スケジュール、メールを確認します。その後は、病院での通訳対応や患者さまの手続きサポートを行いながら、必要に応じてスタッフへの指示やフォローも行います。その間に、チーム管理やその他リーダー業務もこなしています。
午後は引き続き通訳業務を行いつつ、チームメンバーの相談対応や業務改善の調整、後輩のトレーニングも担当します。また、JHDタイランドのSNS業務も兼任しており、コンテンツ作成や管理なども行います。退社前には、その日の対応を振り返り、翌日の予定や勤務先の整理・準備をして午後17時に業務を終えます。忙しい日もありますが、患者さまやチームを支えながら、最善のサポートができるよう心がけています。
ーー 業務においての課題はありますか?
これまでの仕事の中で特に印象に残っている課題は、患者さまごとに異なるニーズや状況に柔軟に対応することでした。医療という分野では一つのマニュアル通りに進まないことも多く、最初は戸惑うこともありました。しかし、周囲のサポートを受けながら試行錯誤を重ねることで、臨機応変に考え、行動できる力が少しずつ身についてきました。この経験は、自分にとって大きな成長につながったと思います。
ーー仕事において、やりがいを感じることはありますか?
一番モチベーションを感じるのは、感謝の言葉をいただいたときです。自分のサポートによって患者さまが安心できたり、チームの助けになれたりしたとき、「役に立てた」と実感します。また、それが次の挑戦へのエネルギーにもなっています。
ジャパニーズヘルプデスクの仲間たち
キャリアについて
ーー入社のきっかけは何でしたか?
就職活動の際、自分の語学スキルを活かして人の役に立てる仕事がしたいと考えていました。お客様のサポートを通じて直接「ありがとう」と言っていただけるような仕事に魅力を感じ、その機会があるPIで働きたいと思い、入社を決意しました。
ーー日系企業で働くことについて何か想いはあったのでしょうか?
入社する前は、日本企業というと「規則が厳しくて堅い」というイメージがありました。しかし実際に働いてみると、職場の大半がタイ人スタッフというグローバルな雰囲気もあり、互いにサポートし合える柔軟で働きやすい環境でした。業務中に困ったときも相談しやすく、安心して働ける環境だと感じています。
ーー日本の会社に興味を持ったきっかけは何ですか?
幼少期から日本人学校に通っていたこともあり、日本の文化や考え方に自然と触れる環境で育ちました。そのため将来を考えたときに、「日本企業で働くのが自分にとって自然な流れなのでは」と感じていました。特に、日本企業の持つ誠実さやチームワークを重んじる姿勢には魅力を感じていて、自分の働き方とも合うのではないかと思ったことが興味を持ったきっかけです。
ーーPIグループを知らない人に一言で説明するとしたら、どんな会社だと説明しますか?
「お客様が困ったときに頼れる会社であり、社員にとっても働きやすい会社」だと感じます。現場ではチームで協力しながらサポートを行うため、困ったことがあっても相談しやすく、互いに助け合える環境があります。こうした雰囲気のおかげで、お客様に安心を届けながら、自分自身も成長できる会社だと感じています。
ーー入社後、苦労したことはありますか?
入社してからは、医療知識や専門用語の習得はもちろんのこと、お客様対応や保険に関する知識など覚えることが多く、毎日が勉強でした(今でもそれは変わりません)。入社当初は社員数も少なく、一人ひとりの責任も大きかったため、業務をこなすのに苦労することもありました。しかしその分、多くの経験を積むことができ、今こうしてリーダーとしてチームを引っ張っていけるのは、当時丁寧に教育してくださった先輩方のおかげだと感じています。感謝の気持ちでいっぱいです。
ーーPIグループでしかできないチェンジはありますか?
患者さまを直接サポートしながら、日本の医療や保険について学べる環境があることです。知識を身につけるだけでなく、実際に現場で役立てられるので、大きなやりがいを感じています。また、タイと日本という異なる文化の中で働くことで、考え方や仕事の進め方も広がり、自分自身の成長につながっていると思います。
Best Junior Staff Award!
東京での研修について
ーー東京での研修はいかがでしたか?
今回の海外研修を通じて、リーダーとしての在り方について多くを学びました。ただ指示を出すだけでなく、日々の業務の中で部下とどう関わり、チーム全体のモチベーションを高め、働きやすい環境をつくることが大切だということを改めて実感しました。研修の中で行ったグループワークでは、リーダーの立場に立ってメンバーをまとめる体験をし、チームづくりの難しさと楽しさを実感できました。
ーー日本での経験について一番思い出深いものは何でしたか?
PIグループの海外三拠点(タイ・フィリピン・シンガポール)の仲間と出会い、一緒に合同研修に参加できたことです。異なる文化や環境で働く人たちのリーダーシップの考え方やチームマネジメントの方法について意見交換をしたり、お互いの職場環境や課題を共有したりする中で、多くの刺激を受けました。普段はなかなか得られない視点を知ることができ、とても貴重な経験になりました。
ーー日本の同僚から学んだことはありますか?
仕事への向き合い方や真摯な姿勢を学びました。例えば、一つひとつの業務をとても丁寧に進める姿勢や、常にチーム全体を意識して行動している点は印象的でした。自分の普段の仕事の仕方を見直すきっかけにもなり、大変勉強になりました。
ーー日本に来て驚くことはありますか?
本当に些細なことですが、タイでは数分歩いただけで暑さに負けてしまうことが多いのですが、日本では徒歩が全く苦にならず、むしろ散歩が楽しいと感じます。電車移動が基本ですが、数十分歩いても日本の街並みや景色を楽しめるので、運動にもなるし、気分転換にもなれて、一石二鳥です。
ーー日本のお勧めポイントはありますか?
やはり食べ物ですね。中でも本場のお寿司は別格で、やはり日本でしか味わえない魅力があります。それでも不思議なことに、日本に行くと必ずサイゼリヤに行きたくなります。帰国後も同僚に「サイゼリヤに行ってみて」とおすすめしています。
東京研修時の桜
働く環境について
ーー 働く環境や雰囲気について教えてください
その日のシフトによっていろいろな病院を回ることもあれば、一人勤務の日もあります。状況に応じて責任感を持って対応しなければならないので大変な面もありますが、その分やりがいを感じられる環境です。
ーータイの働く仲間について教えてください
同僚はみんな明るくフレンドリーな方が多いです。日本のように仕事とプライベートをきっちり分けるというより、信頼関係を大切にする雰囲気があります。仕事中はもちろん真面目に取り組みますが、休憩時間に一緒にランチに行ったり休日には一緒にバドミントンをしたりと、和気あいあいとしています。
ーーあなたのチームで誇れることはありますか?
困ったときにすぐに助け合える関係性があることに誇りを感じています。たとえば、通訳中にタイ語の専門用語がわからなくて戸惑ったときに、すぐに同僚がフォローしてくれたことがありました。そうした小さな支え合いが積み重なって、安心して仕事ができる環境になっています。また、国籍やバックグラウンドが異なるメンバーと一緒に働くことで、新しい考え方や価値観を学べるのもこの職場ならではだと思います。
ーーバンコクのお勧めポイントについても教えてください!
大規模なショッピングモールの「ICON SIAM」です。買い物や食事はもちろん、展望テラスから夜景を楽しむこともできます。夜にはウォーターショーも開催されるので、観光にもピッタリな場所だと思います。実際に私も友人がタイに遊びに来たときはよく連れて行ったりします。
愛猫たち
目標
ーー今後の目標は?
今後はキャリアアップと自分自身の成長の両方を目指していきたいと考えています。苦手なことや慣れていないことでも、とりあえずやってみるという精神を大切にし、挑戦しながら経験を積み重ねていきたいです。また、自分のスキルを磨き、今後の仕事に活かしていきたいと思っています。
ーー5年から10年後の将来の目標を教えてください
具体的な将来像を描くのはまだ難しいですが、今後5年から10年の間には、もっと社会のことを学び、リーダーとしてチームを支えられる存在になりたいと考えています。研修や普段の業務を通じて学んだことを活かし、少しずつ経験を積みながら、自分の力を高めていきたいと思います。
ーー最後に、転職を考えている方へ一言!
どんなに新しいことでも、まずは恐れずに「やってみる」ことが大切だと思います。キャリアチェンジは不安もあると思いますが、挑戦することで自分の可能性を広げることができます。私自身も、普段の仕事やリーダーになってから慣れないことに取り組む中で、いろいろな壁にぶつかりながら多くの学びや経験、スキルを得られたと感じています。できないことがあってもマイペンライ(タイ語で「大丈夫」という意味)。それを少しずつクリアしていった自分を信じて、ぜひ一歩踏み出してみてください。
七奈さんといると、エスパーなのかと感じる瞬間が多々ありました。目線、表情、しくさ、言葉のイントネーション、テンポ等全てのことから、私の感情を読み取り、そこで欲しい言葉を返して会話をしてくれます。例えばタイのエビが美味しいという話題がでてくると、「タイのエビ料理って何だろう?」という私の心の声を読み取り、実に美味しそうなエビ料理のスマホ画像を見せ、更に「これは絶対におすすめ、手でそのまま生で食べるんですが、めちゃくちゃ美味しいです」と、情報の解像度が鮮明になっていく感覚があるのです。言葉を操れる人は、言葉の行間も読み取れるのかもしれません。バンコクで病気や怪我になって困ったときは、七奈さんのいる病院に行ってみてください。あなたのお困りごとを、不安な気持ちにしっかりと寄り添い、正確に理解し解消してくれることでしょう。
また七奈さんと一緒に働いてみたい方がいらしたら、是非お声かけください!カジュアル面談を設定させていただきます。
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