目標は3年以内に業界No.1になること。「若者の就活」に潜む社会課題にHRテックで挑む【代表対談インタビュー】 | メンバーを知る
就職活動の選考プロセスが評価される社会の実現を目指す「ABABA」。リリースからわずか3年で1,200社を超える企業に導入。直近でも累計5.7億円のシリーズAの資金調達を完了し、就活生ユーザーは...
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創業から5期目を迎えたスタートアップ企業である株式会社ABABA。新卒採用における就職活動のあり方を変えようと、最終選考に進んだ学生だけにアプローチできるスカウトサービス「ABABA」、AIによる面接対策で内定率の向上を目指す「REALME」の2つのサービスを提供しています。
今回は、プロダクト開発に携わっているCMO/PdM山口さん、CTO中田さんに開発へのこだわりや、今後の展望について聞きました。
山口 翔大 / 取締役CMO兼PdM(写真左)
同志社大学を卒業後、個人事業主として開業。PdM(プロダクトマネージャー)としてスマホゲームの開発企画・運用に携わる。その後、大手インターネット広告代理店にてマーケティング支援業務に従事。2022年に株式会社ABABAに入社し、現在はCMO(最高マーケティング責任者)とPdMを兼務している。
中田 圭太郎 / 取締役CTO(写真右)
学生時代は機械系学部を専攻。大学院進学を直前で辞退し、岡山大学卒業後に独立。2020年にノーコードを用いたエンジニア活動をスタート。2020年に株式会社ABABAに入社。同年12月に世界的コンペで2位、日本人唯一の入賞を果たした。
山口:大学卒業後はフリーランスのPdMとして、スマホゲームを作っていました。述べ10種類以上のタイトルの新規開発・運用を7年ほど手がけていましたが、その後、マーケティングサイドへ転身。プロモーションからプロダクト開発・運用までを一気通貫で経験してきたことは、私の強みですね。
中田:私も、就活はしませんでした。元々は機械系の学科で大学時代を過ごし、成績が上位だったこともあり大学院進学の試験も免除いただいていた状態でした。ただ、「0→1」でモノづくりができる業界に行ってみたいと感じてIT分野に興味を持ち、卒業の直前で大学院の進学を辞退しました。大学卒業後の1年間は、さまざまな仕事にチャレンジしました。その中で「プログラミング」と出会い、さらにはコードを記述しなくても開発ができる「ノーコード」を知って「これだ!」と、はまってしまって。その結果、「ノーコードエンジニア」になりました。
山口:きっかけは代表の久保から声をかけてもらったことでした。「ビジネスの着眼点がおもしろそう」というのが最初の印象です。
学生時代は「志望企業をどう選べば良いんだろう」と悩んでしまい、結果として就職活動を見送ってしまいました。もし当時ABABAがあれば「あの頃の自分」を救えたかもしれません。
そんな原体験を思い出すとともに、プロダクト設計の時点から会社に貢献したいと感じて、入社を決めました。
中田:私もきっかけは久保と知り合ったことです。「ノーコード開発のおもしろさをもっと多くの人に知ってもらいたい」と思い、SNSで魅力を発信していたことがきっかけでした。
まだABABAは創業したばかりで、リリース前のプロダクト開発を進めている最中。久保から「開発を手伝ってもらいたい」「ノーコードの日本一の事例となるプロダクトを作ろう」と相談されて改めて、「世の中に絶対に必要とされるサービスだ」と感じて入社を決めました。
山口:PdMは私と代表取締役CEOである中井の2名です。私はABABAを主に担当し、中井は新規事業を担当しています。
システム開発は外部・業務委託メンバーも含め、中田を中心に8名で担当。そのうち新規事業はAI構築担当の3名が対応。さらに、デザイナーも1名いるので総勢11名になります。
中田:AI構築担当は、外部の開発会社と協力しながら開発しています。CTOがGoogleのコンペで受賞するほど、アルゴリズムに詳しいメンバーが関わってくれていて、心強いです。
山口:デザイナーは10年ほどゲーム業界でデザイナーに従事した後、大手広告代理店のクリエイティブマネージャーを務めていました。そうした経験豊富な人材が揃っているのは、当社の開発チームの特徴かもしれませんね。
中田:着想からリリースまでにかかった期間は半年ほどです。規模の大きさにもよりますが、設計・デザイン・開発実装のステップを踏みながら進めます。その中でもAI構築は、設計に時間がかかるので、スケジュールに余裕を持たせています。
僕らの開発体制の強みはとにかくスピードです。現場からの意見をすぐに実装・修正して、最短5分で機能をアップデートする場合もあります。
山口:当社は「PdMが要件定義し、設計したものをデザイナーやエンジニアに依頼する」ような、いわゆるウォーターフォール型ではなく、基本的には、アップデート単位で最善な形にすぐに辿り着けるとは限らないので、PDCAを最速で回すことを優先します。
「課題に対してどう改善すべきか」を定期的に議論しタスクの優先度をつける。
そこからは最速でユーザーテストができる状況を作るために動き、課題が見つかればまたタスクの優先度をアップデートするの繰り返しです。
そのため、常に改善案や意見が飛び交い、個々がプロダクト開発に対する責任を負っている状態です。スピード感につながっていると思います。
中田:全部署のミーティングに代表の中井が参加しているので、ユーザーからの要望や社内の課題は、すべて共有されているのもポイントでしょうか。
セールス側からの課題について、プロダクト側で対策できるかどうかを話し合い、優先順位を考えながら「どのように計画に組み込むか」を決めています。こうした対応も、意識をして取り組んでいることの一つです。場合によっては、PdM、デザイナーのタスクを飛ばして、セールスから直接開発実装まで済ませてしまうこともあり、スピードを維持できる要因にもなっています。
あと、ノーコードで作るものは「壊す前提で高速で作って高速でフィードバックをもらう」ことをマインドとして持っているとよく言われます。それがまさに弊社でも当てはまります。
山口:そうですね。KPIをリアルタイムでモニタリングする体制は整えています。例えば「どんなスカウトメールを送れば、承諾されるのか」は、私たちにとって重要なデータです。データログをリアルタイムで見て、エラーが発生した箇所はすぐに対処。さらに「どういう学生が、どのように動くか」というアンテナを常に敏感に立て、施策の打ち方や振り返りを行うタイミングも大切にしています。
イマイチだと思ったらすぐに、次の施策を打つ。仮説や検証を繰り返して「How」を積み上げる。そうした繰り返しによって得たデータが、意思決定を後押ししてくれていると思います。
中田:実装自体も数分で作ってしまったものもあるし、そこのプロダクトへの執着はほとんどないため、リリースして数字見てよくなかったらすぐ戻すとかも実際はあります。
山口:これもスピード感って話になるんですが、意思決定は速いですね。「やる」となったらすぐに改善できる環境、これはメンバー全員が意識していてそれを後押しする文化ができていると思います。
あとは柔軟性ですかね。何かすごくこだわって考えたことって覆しにくいじゃないですか。でも、過去の決定って今最善じゃない可能性もある。メンバー同士が今の最善を考えてフラットな意思決定をしていると思います。あとは生成AIの活用など新しい技術を取り入れるとかそういうことも積極的にやっています。
中田:確かに!それと少数精鋭の組織だからこそ味わえるスピード感も、独特だと思います。大きい組織になると業務も細分化されがちですが、今はまだ、すべてのシステムに携わることができています。これはエンジニアとしては、意外と楽しいポイントです。
個人的には、学生からの内定報告にもやりがいを感じています。学生の退会時に「ABABAがあったからすごく勇気をもらえた」と感謝の声をもらい、やはりABABAは社会に必要なサービスだと強く感じました。
山口:「プロダクトとしてのあり方」にはこだわっています。サービスを利用する就活生にとって、ABABAがどのような存在であるかは、常に考えていますね。新卒就活のタイミングってとても孤独だと思うんです。大半の人が人生において初めて企業を選ぶという、大切なタイミングも迎えていますから。
だからこそ、ABABAは就活生に寄り添う、身近な存在でありたいんです。
良いことがあったら共に喜び、悪いことがあったら励まし、笑顔になってもらう。そうした細部の配慮は大事にしていますし、少しでも前向きになれるような体験を提供したいと思っています。
多くの学生が、自分の就職活動に納得して企業から内定を得ることが、私たちにとっての幸せです。「ABABAさんのおかげで内定しました!」「本当に助けになりました、ありがとうございました!」というメッセージは、何よりも嬉しいものです。当社のミッション・ビジョンである「隣人を助けよ」が、プロダクトとしても体現できていると良いなと思います。
中田:プロダクトの特性上、ABABAは、全く異なる属性である「人事」と「学生」双方が使うプラットフォームになっています。その結果、1つの変更点が両者にとって必ずしも良い変更となるとは限らないことも出てきてしまいます。
しかし、判断に迷った際は「学生」にとって良いプロダクトはどうか、という意思決定を行います。開発スピードにこだわりながら、「使って本当に良かった」と思えるようなプロダクトを目指しています。
山口:「ABABA」は主に就活の後半戦で利用されており、最終面接でご縁がなかった方向けのサービスとして認知されてきました。一方で「もっと就活の前半戦から、学生を支えたい」との声もあり、「REALME」の立ち上げに踏み切ることになりました。
「REALME」とは、「志望企業の最終面接まで進んでいる就活生の能力」と自分の能力を比較し、エントリー前に内定の可能性が判定できるサービスです。アプリ内の「AI面接」機能を使えば、現状が可視化され、フィードバックも受けられます。
中田:エンジニアでありながら、事業づくりや組織全体の運営にも関わっていけるところです。そうした機会を通じて経験を積み、スキルアップしている実感もあります。
山口:エンジニアの仕事は、要件定義の指示書に沿って、プロジェクトに携わるイメージが一般的だと思います。しかし当社ではエンジニアも一緒になってイチからプロダクトを作って、完成に至るまでのプロセスが積めますし、改善の提案やデザインへのアイデア出しにもトライできます。そこは大きな、魅力ですね。
今後は「ABABA」と「REALME」を拡大をしていくフェーズに入ります。また、これ以外にも人材領域でのあらゆる課題を解決するサービスも構想しておりますので、ますますエンジニアが活躍できる場が広がっていくでしょう。
山口:まずは「REALME」をPMFさせること。まだリリースしたばかりですがとても自信のあるサービスなのでより多くの人へ届けるためにマーケティング活動とプロダクト改善を行っていきます。そして、「REALME」と「ABABA」であらゆる新卒採用の課題を解決して全ての就活生が活用するサービスへと成長させていきます。
中田:そうですね。ABABAの改修には、確実に取り組んでいきたいです。ABABAのユーザー規模も大きくなってきましたし、より学生のユーザー体験を向上させるには、細かいデータを反映した開発にこだわる必要があります。ぜひ、あなたの力を貸してください!
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