「人生の1ページに寄り添う仕事」エリアマネージャーの中嶋さんは、支援員の業務をこのように振り返ります。
今回は、未経験で支援員としてインクルードに入社し、2年でマネージャー、3年でエリアマネージャーへとステップアップを果たした中嶋さんに、入社のきっかけや支援員時代のやりがい、そしてインクルードの魅力について伺いました。
中嶋 / エリアマネージャー
大学で社会福祉学科を専攻。新卒で通信インフラの会社に入社後、2022年インクルード株式会社に入社。三軒茶屋センターと五反田センターで支援員として従事し、2024年に新松戸マネージャーとなる。現在はエリアマネージャーとして2つの事業所を管轄。事業所の新規立ち上げ・クリニックとの外部連携などにも携わる。
学生時代の就職活動〜インクルードに入社するまでの経緯を教えてください。
実は、新卒の就活時も福祉業界で働くことを考えていました。ただ、家族より「せっかくの新卒だからこそ、ネームバリューのある企業にも挑戦してみては?」とアドバイスを受け、大手外資系自動車メーカーへの入社が決まりました。
しかし、9月末に業績不振の影響で新卒採用が一律中止となり、内定が取り消しに…。突然の出来事に戸惑いつつも、再度就職活動を行い、大学時代のアルバイト経験を活かせる通信インフラ業界に進むことを決めました。
この経験は苦いものでしたが、結果的に「自分が本当にやりたいことは何か」を見つめ直す大きなきっかけとなりました。
「やはり福祉に携わりたい」その想いで転職を決意
新卒で入社した会社では、BtoB・BtoCの両面で業務を経験し、多くの学びと成長の機会をいただきました。2年目にはキャリアアップの打診もあり、大変ありがたく感じる一方で、「このままこの道を進んで後悔しないか」と自問自答をした結果、自分の中に「やはり福祉に携わりたい」という想いが強く残っていることに気づき、転職を決意しました。
もともと、親族が精神疾患の当事者だったことから、精神障害のある方の支援に関心がありました。また、父が経営していた会社で特例子会社が設立されたことも、障害福祉への意識を高める要因となりました。そして、できれば自身が就活の際に感じた不安や苦労を活かしたいという思いから、就労移行支援の求人を調べました。
数ある企業の中でインクルードを選んだのは、単なる「就職・復職の支援」ではなく、社会そのものの在り方を変えていこうとする理念に深く共感したからです。ホームページやセンターの雰囲気が明るく親しみやすかったことも、正直なところ、決め手の1つになりました。笑
大学(社会福祉学科)で学んだことは活きていますか?
大学で学んだ知識も一定の土台にはなっていますが、実際の現場では学生時代のアルバイトや前職の経験の方が活きていると感じます。
福祉支援は「人と人との関わり」が中心であるため、接客業や対人業務で培ったコミュニケーション力は大きな強みになっています。また、前職ではBtoB・BtoC両方の業務に携わっていたため、行政との交渉や外部機関との連携といった場面でも、その経験が活きていると実感しています。
入社当初は支援員として働かれていました。支援員の業務におけるやりがいや面白さについてお聞かせいただけますか?
支援員としてのやりがいは、何と言っても利用者の方の変化を間近で感じられることです。表情が暗かった方が徐々に明るくなったり、コミュニケーションが苦手と言っていた方がいきいきとお話されている姿を見ると、素敵な瞬間に立ち会えているなと感じます。また、利用者の方が就職や復職を果たされたとき、「ここに来て良かった」と言っていただけたときは、チーム全体の大きな励みになります。
卒業後も半年に一度、事業所へ近況報告のご連絡をくださる方もおり、その方が現在も無理なくお仕事を続けていらっしゃる様子を伺うたびに、心から嬉しく思います。
支援員としての仕事の面白さは、仕事そのものです。世の中にはさまざまな仕事がありますが、人の人生に関わらせていただける仕事はあまりないと思います。もちろん、私たちが関わるのは、あくまでその方の人生の1ページ程度にすぎませんが、それでもその一瞬に寄り添い、支えることができることに大きな価値を感じています。
一方で、支援には「これが正解」という答えがないことは、難しさの1つです。ある方にとって有効だった方法が、別の方には通用しないこともあります。そのため、常に柔軟に考え、チームで知恵を出し合いながら支援にあたる姿勢が何よりも重要だと思っています。
中嶋さんが感じる、インクルードの魅力とは?
私が感じるインクルードの一番の魅力は、「型にはまらない柔軟さ」です。
福祉未経験で入社した私を、2年でマネージャーに、3年でエリアマネージャーに抜擢してくれるような会社はなかなかないと思います。経験よりも「挑戦したい」という気持ちを尊重し、手を挙げた人にはしっかりと成長の機会を与えてくれる、そんな社風が、良い意味で福祉っぽくないところで、インクルードらしさだと感じています。
また、成長する機会をコンスタントに提供してもらえることも魅力の1つです。マネージャー研修やAI研修など、スキルアップの機会が定期的に提供されているのはありがたいです。去年からは支援にフィーチャーした「支援アワード」という表彰も始まり、スタッフ1人1人にスポットライトが当たるようになったことも、素敵な取り組みだと思います。
現在はセンター運営に加えて、東京ビッグサイトでの出展プロジェクトや、1on1制度の立ち上げチームのリーダーなども任せていただいており、さまざまな分野で経験値を積ませてもらっています。こうした「現場だけにとどまらないチャレンジ」ができることも魅力です。
ありがとうございます。
エリアマネージャーの中嶋さんに、入社のきっかけや支援員時代のやりがい、そしてインクルードの魅力について伺いました。
後編では、エリアマネージャーとしての仕事の魅力や今後のビジョンについてお聞きしています。ぜひご覧ください。
インクルード株式会社では、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」というミッションの実現に向けて、ともに歩んでくれる仲間を募集しています。
今回の記事を通じて、インクルードの事業や業務について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。