「『サビ管って楽しそう』『キラキラしている』そう思ってもらえるようなロールモデルになりたい」真っすぐな瞳でそう語るのは、ニューロリワーク 横浜センターでサービス管理責任者(以下、サビ管)兼サブマネージャーとして活躍する浦さん。
今回は、浦さんに未経験からサビ管へステップアップした経緯や、サビ管の業務内容、今後のキャリアについて詳しく伺いました。
浦 つばさ / ニューロリワーク 横浜センター サービス管理責任者・サブマネージャー
大学卒業後、歯科用品メーカー附属の歯科診療所にて、歯科衛生士として約1年間勤務。その後、大学時代に取得した社会福祉士の資格を活かすため、回復期リハビリテーション病院へ転職。医療ソーシャルワーカーとして約3年間、患者さまの退院先の調整や社会福祉制度の調整等を行う。2023年3月、インクルード株式会社へ入社。就労支援員として経験を積みながら、サービス管理責任者の資格取得に向けた研修を受講。2024年9月にサービス管理責任者に就任。2025年10月より、サブマネージャーを兼務。
未経験から入社半年でサビ管研修へ
ーー早速ですが、インクルードに入社するまでの経歴を教えてください。
もともと大学では社会福祉を専攻し、福祉の現場には以前から強い関心を持っていました。ただ、卒業後は、当初思い描いていた進路とは異なり、ご縁があった歯科衛生士としてキャリアをスタートしました。その後、より広く医療に携わりたいという思いから、医療ソーシャルワーカーへと転職しました。
ソーシャルワーカーとして多くの患者さんの退院支援に携わるうちに、退院後の生活、とくに「社会復帰後の支援」の重要性を痛感するようになりました。そこから障害福祉の分野に強い関心を持つようになり、とりわけハードルの高い「仕事」、すなわち就労支援の分野で挑戦したいという気持ちが芽生え転職を決意しました。
ーー数ある就労支援事業所の中で、インクルードを選ばれた決め手は何でしたか?
インクルードの「全ての人が活躍する社会を創る」という企業理念に強く共感したことが、一番の理由です。「障害の有無にかかわらず、誰もが社会復帰する権利があるんだ」と、強く感じました。
また、「全ての人」には社員も含まれていて、利用者さんだけでなくスタッフの健康や活躍にも目を向けている点にも魅力を感じました。
さらに、常に新しいことに挑戦し続ける姿勢から、障害福祉に対する並々ならぬ“熱意”が伝わってきたんです。ここなら、私も同じ熱意を持って働ける、そう確信して、入社を決めました。
ーー支援員として入社してからサビ管になるまでの様子を教えてください。
入社して半年も経たない頃、当時のエリアマネージャーから「せっかくのキャリアがあるんだから(サビ管研修を受講するための要件を満たしている)、サビ管の研修を受けてみたら?」と声をかけてもらったのがきっかけでした。
支援員としての業務にもようやく慣れてきた頃だったので、最初は「えっ、私が!?」と正直驚きました。でも、挑戦を応援してくれる仲間や、チャレンジを後押ししてくれる社風に背中を押されて、思い切って研修を受けることにしました。
研修期間中は、会社が全面的にバックアップしてくれました。研修に充てる時間もきちんと業務時間として確保してもらえましたし、先輩サビ管によるOJT研修まで用意してもらったんです。OJTでは、外部への挨拶訪問に同行させてもらったり、個別支援計画の作成プロセスを隣で丁寧に教えてもらったりと、より実践的な内容を学ぶことができました。
ただ、サビ管に就任したタイミングは、先輩社員が産休に入られたり人員の入れ替わりがあったりと、現場は少し慌ただしい時期でした。もちろんOJTはとても丁寧に対応していただいたのですが、お恥ずかしい話、当時は「私の力量で大丈夫だろうか」と日々不安と葛藤を抱えていたのを覚えています。
それでも、周囲の温かいサポートに支えられながら少しずつ自信をつけることができ、結果的には思っていたよりも早く一人立ちすることができたと思います。手厚いサポート体制が整っていたことは、本当に心強かったですね。
サビ管の「リアル」な一日
ーーサビ管としてのある一日のスケジュールを教えてください。
日によって変動はありますが、大まかな1日の流れは以下の通りです。
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9:00 出社・朝礼
スタッフとその日の利用者さんの状況を共有します。
9:30 利用者さんのお出迎え・体調チェック
10:00 デスクワーク
月末月初は請求業務、その他の日は新規利用申請や行政への連絡、個別支援計画の作成などを行います。
12:00 昼休憩
13:00 午後の業務
利用者さんとの個別面談や、行政・医療機関との電話対応が中心です。サービス調整会議などで外出することもあります。
17:00 終礼
スタッフとその日の業務報告や、支援で困ったことなどを共有します。
18:30 退勤
残業は1日30分~1時間程度で、月20時間の固定残業の範囲内に収まるようにしています。
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支援員の頃と比べて大きく変わったのは、プログラムのファシリテーションの機会が減り、月末月初の業務や行政への書類提出などの事務作業が増えたことです。
ただ、前任のサービス管理責任者は事務作業に偏らず、日常的に利用者さんの支援にも入っていたため、その姿を参考に、私もできるだけ支援に携わりながら、合間に事務作業を進めるスタイルを意識しています。
インクルードの「チーム」と「成長」
ーーサビ管の仕事で「ここが一番大変!」と感じるのはどんな時ですか?
支援員時代から抱いている「できる限り利用者さん一人ひとりに深く寄り添いたい」という想いと、サビ管として「制度の範囲内でサービスの質を管理する」という責任との間でギャップを感じる瞬間に、難しさを感じます。
もっと深い支援をしたくても、それが就労移行支援の枠を超える場合には、利用者さんに支援の範囲外である旨を説明しなければなりません。時にはネガティブな反応をいただくこともあり、悩むことも多いですね。
ただ、一人で悩むことはあまりありません。横浜センターでは、「サビ管として困っていること」を相談する時間が終礼の中で設けられています。そのときに、スタッフがそれぞれの視点から「こうしたらどうですか」と積極的に意見をくれるんです。スタッフの中には、私よりもキャリアの長い方もいて、経験に基づいたアドバイスをもらえることも多いです。また「頼ってください」と声をかけてもらえることも多く、いつも助けられています。
ーーチームワークが良さそうですね。
そうですね。インクルードは役職や職種間での壁がほとんどなく、非常に風通しが良いです。サビ管だからといった垣根もなく、迷ったときはいつでも相談できます。
さらに、スタッフ一人ひとりが自身の強みを理解し、それを互いが尊重している点もインクルードの大きな強みです。「インストラクター目線ではこう考える」「心理士としてはこう思う」といったように、それぞれの専門性を活かし、意見を出し合えるため、チームとしてより良い支援につながっていると感じます。
ーーサビ管としてスキルアップや成長のために、会社からどのようなサポートがありますか?
上長との個別面談が、キャリアやスキルアップを考えるうえで大きな支えになっています。
特に、エリアマネージャーと定期的に行われる1on1ミーティングであるKDS(活躍デザインセッション)や、必要に応じて実施されるゼネラルマネージャ-との面談は、サビ管としての悩みや今後のキャリアについて深く話せる貴重な機会です。上司と直接話す場があることで、一人で不安を抱えることなく、次のステップを自然に考えることができます。
ーー「サビ管は孤独になりがち」と言われますが、他のサビ管やマネージャーと情報交換をしたり、相談する機会はありますか?
はい、あります。以前、ゼネラルマネージャーに「他のセンターのサビ管の話を聞いてみたい」と相談したところ、すぐにエリア内のサビ管が集まる月1回のミーティングを設けてくれました。
そこでは、業務に関する悩みだけでなく、「時に孤独を感じることもある」といった本音を共有されることもあります。そんなときにそれぞれのセンターの強みや取り組みを共有し合えるこの会は、サビ管同士の横のつながりを強め、孤立を防ぐうえで非常に重要だと感じています。
ーー10月にはサブマネージャーにも就任されました。インクルードでのキャリアについて、今はどのように感じていますか?
正直、入社当初は自分がマネジメントに携わることになるとは想像もしていませんでした。
しかし、インクルードでは請求業務や事業所の稼働率など、経営に関わる数字に触れる機会が多くあります。支援という現場の仕事と、その背景にある数字の動きを知ることで、支援職が好きな私のような人間でも、経営に関わりながらキャリアを築いていけるのが、この会社の面白いところだと感じています。
今後は、そうしたマネージャーとしての経験を積みつつも、サビ管という専門職の価値もさらに高めていきたいと思っています。
「サビ管って楽しそう」「キラキラしている」そう思ってもらえるようなロールモデルとなり、支援のプロとしてマネジメントにも携わっていきたいと考えています。サビ管をやめるつもりはさらさらありません。あくまでサビ管としての専門性を持ちながら、昇進していきたいと思っています。
どんな「仲間」と働きたいか
ーー新しくチームに加わるサビ管の方には、特にどのようなスキルやスタンスを期待しますか?
特別なスキルよりも、これまでの経験をサビ管としてどう活かせるかを考えられること、自分の「強み」をしっかり自己分析できていることが大切だと思います。
私自身も医療現場での経験が今の支援に確実に活きています。それぞれのバックグラウンドが、サビ管としての個性になり、支援の幅を広げてくれるはずです。
ーー最後に、インクルードに少しでも興味を持ってくれた求職者の方へ、メッセージをお願いします。
インクルードは、私のように未経験からサビ管を目指す人や、「こんなキャリアを築きたい」という思いを持つ人を柔軟に受け入れてくれる、とても寛大な会社です。もし今、異業種からのキャリアチェンジで一歩踏み出せずにいる方がいたら、「迷っているなら飛び込んでみてほしい」と伝えたいです。
インクルードには、誰一人孤立することなく、チームでお互いの強みを探しながら成長できる環境があります。これまでの経験が、必ず誰かの未来を照らす力になるはずです。
ありがとうございました。
インクルード株式会社では、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」というミッションの実現に向けて、ともに歩んでくれる仲間を募集しています。
この記事を通して、インクルードの事業や働き方に少しでも興味を持っていただけたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※本インタビューの内容は、2025年10月時点のものです。