銀行の研修施設に☐☐?!―堅実、伝統的……そんなイメージを覆す、新しい挑戦とは?コロナ禍で研修施設を新設した理由―
こんにちは!ちば興銀人事部の加藤です。今回は、ちば興銀の研修施設誕生のヒストリーをお届けします!
皆さんは「銀行の研修施設」と聞いて、どんなイメージを持たれますか?
「なんとなく堅苦しそう…」「厳格で真剣に学ぶ場」「大きな会場で設備が整っている」
そのようなイメージを持たれていませんか?私も学生の頃はそうでした。しかし、ちば興銀の研修施設を訪れると、その考えは180度変わります。
▲ 人事部メンバーでアイディアを練りながら、研修施設を新設
なぜコロナ禍で研修施設を新設したのか?
ちば興銀の研修施設は、JR京葉線 海浜幕張駅北口より徒歩5分の幕張テクノガーデンビル内にあります。交通アクセスの良さや、多彩な企業群が集積する立地を生かし、研修だけでなく、異業種交流や採用活動、顧客向けセミナーなどの拠点(多目的スペース)として活用しています。
この研修施設を新設したのは、2023年1月のコロナ禍です。コロナ禍という社会変化の中で、どうして研修施設を新設したのか?
▲ 銀行内の呼称は「幕張学問所」
新設理由1 就活学生・異業種交流参加者ファースト
従来、採用活動の拠点はJR西千葉駅から徒歩10分強の本店でした。しかし、就活の学生にとって、自宅と学校の合間に本店に立ち寄るのは、負担がかかります。そのため、かねてより就活の学生にとってアクセスのよい採用活動の拠点が必要だと考えていたためです。また、「新たな価値創造」の観点から、異業種交流を強化するうえで、他社の参加者にとってアクセスの良い会場が必要だと考えていたためです。
新設理由2 コロナ禍での本店以外の研修会場確保
従来、研修は本店の最上階にある複数の会議室を利用していました。しかし、コロナ禍でオンラインでの打ち合わせやセミナー参加が急増し、会議室が不足する事態になりました。そこで、採用や異業種交流の拠点確保に加え、研修会場の確保が喫緊の課題となったためです。
新設理由3 働き方の変化への対応
従業員の価値観は多様になっています。働く場所、時間に縛られないボーダレス・フレキシブルな志向を持つ従業員も増えてきています。従業員に対して、所属部店・自宅以外に「働く場の選択肢」を提供し、従業員の多様な働き方を推進することが必要だと考えました。そこで、サテライトオフィスを設けたいと考えていたためです。
以上のようなことを考えているなか、2022年6月に幕張テクノガーデン支店の移転することになり、幕張テクノガーデン支店跡地の有効活用が経営課題となりました。そこで、幕張テクノガーデン支店移転をきっかけに、支店跡地に研修施設を新設するプロジェクトがスタートしました。
研修施設のコンセプトは、「和と輪」
▲ 工事前の研修施設(使用頻度が少なかった旧幕張テクノガーデン支店の1階会議室)
― まずは施設のコンセプトづくりからスタート
まずは、井上部長と施設のコンセプトを喧々諤々話し合いました。自分たちが研修施設をどういう場にしたいか思いの丈を話し合い、次の3つに整理することができました。
1.研修参加者が主体的に学びやすい場
コロナ禍をきっかけにちば興銀の研修のあり方は大きく変わりました。Eラーニング・オンライン形式の研修が主流となりました。コロナ禍以降の対面形式の研修は、少人数かつアクティブラーニング形式が中心になると考えていました。そこで研修参加者が主体的に学べる場にしたいと考えました。
2.協働を育む場
ちば興銀の働き方の特徴の1つは「協働性」です。比較的小さな組織だからこそ、それぞれの持ち味を発揮し、相互支援しながら目標達成していきます。学び方も同様に、チームを組成し、共に学んでいく協働学習スタイルをとっています。このような「協働性」を育める場にしたいと考えました。
3.人とのつながりを築く場
従業員には異業種交流を通して社会関係資本を豊かにすることで、柔軟な発想や共助の精神を育んでもらいたいと考えていました。また、従業員にとどまらず地域住民などのステークホルダーも含めたコミュニティを形成したいと考えていました。そのために、人とのつながりを強化する場、内外のコミュニティが活性化しやすい場にしたいと考えました。
― コンセプトは「和と輪」
「人が主体的に学び、協働することで、つながりを築く場」
そこから、「和と輪」というコンセプトが生まれました。すなわち、このコンセプトには、「研修施設に集まった人たちの和と輪をつくりたい」という想いが込められています。
▲ 関係者と打ち合わせを重ね、イメージ図が完成
研修施設に和室設置?!
― コンセプトの「和と輪」に合わせたレイアウト・デザイン設計
コンセプトである「和と輪」に合わせたレイアウト・デザインはどういうものが良いか?
そこから導かれたものが「和風テイスト」のレイアウト・デザインでした。私たちの想いは「レイアウトやデザインには徹底的にこだわること」でした。
- 訪れた人が日常と離れ、ワークに集中できるとともにチャレンジできる場
- 人を惹きつける行きたくなる場
- アートアーバニズム※の発想を活用できる場
※ビジネスにアーティストの発想が活かせる環境を作り、異なる感性を触発し、創造的なイノベーションを生む仕掛け
そのような場にするためには、空間づくりは大切であると考えたからです。
▲ 砂利や竹は自分たちで購入し、設置
― 和室まで設置する?!
「和室を置いてみたら?」
総務部担当者の一言から和室設置の検討が始まりました。人事部内でも「それ、おもしろい!自然と交流が生まれるような空間にうってつけ!」と前のめりになりました。しかし、ただでさえ改修費用が相当かかるのに、そこまで費用をかけられるのかという議論になりました。
「和室なんて、無駄なものと言えば無駄なもの。そんなものにお金をかけるの?」
経営目線で考えると、そのような疑問は至極当然です。ただ、私たちは「施設新設の経緯やコンセプトを考えると、和室は必要だし、設置したい」という結論に至りました。そこで経営に和室設置案を働きかけたところ、経営からも「面白いね」という回答でした。頭取からは「徹底的にやったら?」と後押しの言葉もあり、和室の設置が実現しました。
▲ 和室は国産合法木材を使用し、環境に配慮。休憩時などに、腰を掛けて交流する場に。
研修施設の初イベントは「異業種交流ワークショップ」
研修施設 幕張学問所の初イベントは、他社の従業員をお招きして2日間の「異業種交流ワークショップ」でした。当日は、ちば興銀の従業員8名とお取引先3社・8名の計16名が参加し、コミュニティ形成を図るとともに、論理的思考をテーマとした協働学習を行いました。
参加者の声
「異業種交流って緊張するはずだけど、今日はあまり緊張せず、リラックスして取り組めた」 「施設に入ったら、和室がどーんとあって、驚いた」 「対話するには良い距離感だったように思う」
▲ コロナ禍でのワークショップだったため、机備え付けの衝立を使用
編集後記
いかがでしたでしょうか?堅実、伝統的……そんな銀行のイメージに対し、ちば興銀はかけ離れたカルチャーの会社だと私は感じています。
「一人ひとりが主役となって、それぞれの力を結集して社会・地域の課題を解決する」
そのためにどういう環境が最適なのかを問い続けた結果がこの研修施設の新設でした。この研修施設は採用イベントでも活用しています。あなたも、銀行の“新しい成長のカタチ”を体感しに来ませんか?
ちば興銀についてもっと知りたいと思われた方は、ぜひお気軽に話を聞きに行きたいボタンを押してください。ちば興銀の情報やイベント案内をお届けいたします。