「ホームページを作りたいけど、100万円は高すぎる……そんな中小企業のリアルな声に応えられず、もどかしさを感じていました」そう語るのは、2025年7月にユーティル AI BPO事業部にジョインし、フィールドセールスとして活躍する五十島 亘亮さん。
これまでユニクロ、Yahoo! JAPAN、マイナビグループ、ココナラを渡り歩いてきた彼のキャリアはユニークで、Yahoo! JAPAN時代には、月商10万円の酒屋を3,000万円まで成長させた実績も。その経験から「中小企業には素晴らしいポテンシャルがある。適切な支援さえあれば必ず成長できる」という確信を持っているそうです。
入社初日から商談に参加し、わずか1ヶ月で「営業組織として一番楽しい」と語る五十島さん。スタートアップならではのスピード感と、本気でIPOを目指す熱気の中で、中小企業のデジタル化という社会課題に挑む日々について語っていただきました。
五十島 亘亮(いそしま・こうすけ)
株式会社ユーティル AI BPO事業部 フィールドセールス。ユニクロでの売場責任者、ヤフー(現LINEヤフー)でのECコンサルタント、マイナビグループでの人材紹介営業、ココナラを経て、2025年7月にユーティルにジョイン。中小企業のデジタル化支援に情熱を注ぎ、AI BPOを通じて顧客の課題解決に取り組む。
ユニクロ時代に確信した、デジタルの可能性
ーーこれまでのご経歴について教えてください。
五十島:実は、新卒でユニクロに入社したんです。大学2年生からアルバイトをしていて、そのまま社員になりました。当時はまだ若かったこともあり、就職をあまり真剣に考えていなかったんです。バイトリーダーとして既に責任ある立場で働いていましたし、給料も良かった。働き方もそれほど変わらないだろうと思い、そのまま社員になることを選びました。
転機となったのは、ユニクロがEC事業を本格的に始めた時期でした。私はECのお試し店舗の担当になり、アプリで購入したお客様が店舗で商品を受け取るという新しい仕組みに携わりました。
その時、店舗に来てもサイズがないという状況を目の当たりにして、強い違和感を覚えました。お客様は欲しい商品があって来店しているのに、在庫がないために購入できない。一方で、ECなら在庫の有無が事前に分かり、確実に商品を手に入れることができる。「これからはECが当たり前になる」と強く感じた瞬間でした。
当時、社内では「店舗の綺麗さがECの利便性を上回る」という考え方が主流で、デジタル化への理解はまだ十分ではありませんでした。しかし、私は将来的にECは必要不可欠になると確信していました。そこで、ECに携わる仕事を探し始めたんです。
ーー2社目はYahoo! JAPANと伺っていますが、どのような経緯だったのでしょうか?
五十島:ECへのキャリアチェンジは簡単ではありませんでした。店舗での経験はあっても、EC運営の実務経験がない。メーカーに入ってEC部門を目指すという選択肢も考えましたが、当時はそういったポジションが少なかったんです。
そんな中、Yahoo! JAPANでファッション分野のEC担当者を募集しているのを見つけ、「これはチャンスだ」と思い応募したところ、ユニクロでの経験が評価され内定をいただきました。
ところが、入社してみるとなぜか食品チーム、特にお酒の担当に配属されたんです。最初は戸惑いましたが、これが私にとって大きな転機となりました。そこで初めて中小企業と本格的に関わることになったからです。
担当したのは、新潟や北海道の地方の酒屋さん、小規模な飲食店、個人農家さんなど、本当に様々な事業者さんでした。彼らの多くは素晴らしい商品を持っているのに、それをうまくデジタルで発信できていない。まさに「宝の持ち腐れ」状態でした。
泥臭いけれど、成果の出るECコンサル
ーーYahoo! JAPANではECコンサルティングをされていたと聞いています。どのような仕事だったのでしょうか?
五十島:ECコンサルティングと聞くと、スマートな仕事を想像されるかもしれませんが、実際は泥臭い仕事でした。私は約80社ほど担当していましたが、毎朝お客様に電話をかけることから一日が始まります。「おはようございます、昨日は売れましたね」「このお酒が人気ですね」といった何気ない会話から始まって、徐々に深い話に入っていくんです。
「なぜこの価格設定にしているんですか?」「白州の12年物は在庫ありますか?」「他社さんと比べて少し高いようですが、理由は?」といった具合に、本当に細かいところまで一緒に考えていきました。商品の写真の撮り方、商品説明文の書き方、在庫の見せ方、すべてにおいて改善の余地がありました。
印象的だったのは、ある新潟の小さな酒屋さんの事例です。月10万円程度の売上で細々とECをやっていたお店でしたが、商品構成を見直し、地元でしか手に入らない日本酒を前面に出すようにアドバイスしました。さらに、少額の広告予算で効果的なプロモーションを行った結果、翌年には月商1000万円、その半年後には3000万円まで成長したんです。
このような成功体験を通じて、中小企業の持つポテンシャルの大きさを実感しました。彼らは本当に素晴らしい商品や技術を持っているのに、それをうまくデジタルに乗せられていないだけ。適切なサポートがあれば、驚くような成長を遂げることができるんです。
しかし、コロナ禍でビジネス環境は一変しました。飲食店は次々と閉店し、配送業者は医薬品の配送を優先するようになり、EC事業自体が困難な状況に陥りました。お客様から「もう店を閉めます」という連絡を受けるたびに、自分の無力さを感じましたね。この経験が、次のキャリアを考えるきっかけとなりました。
企業理解の幅が広がる一方、新たなジレンマが
ーーその後、どのような経緯で人材紹介業界に入られたのですか?
五十島:転職活動を始めた時、ECを中心に仕事を探していました。そんな中、マイナビグループから興味深いスカウトメールが届きました。「広告もECもできる人材が社内にいないので、転職相談に乗れる人がいない。うちで働いてみませんか?」という内容でした。
これは面白い視点だと思いました。事業会社で働くのではなく、転職を支援する側に回ることで、より多くの企業のビジネスモデルや課題を知ることができる。そして、自分の経験を活かして、同じような悩みを持つ人たちの役に立てるかもしれない。そう考えて、マイナビグループへの転職を決意しました。
マイナビグループでは、主にメガベンチャーや日系財閥系企業などのエンタープライズ企業を担当しました。ヤフー、LINE、その他大手IT企業など、日本を代表する企業の採用支援を行いました。この経験を通じて、大企業の組織構造や意思決定プロセス、求める人材像などを深く理解することができました。
そんな中、ベンチャー企業も担当する機会があり、そこで出会ったのがココナラでした。最初は普通にココナラの採用支援をしていたのですが、やり取りを重ねるうちに「うちに来ないか」と誘われました。ちょうど人材紹介事業を立ち上げるタイミングで、私の経験がぴったりだったようです。
ーーココナラではどのような仕事をされていたのですか?
五十島:実は、人材紹介事業の立ち上げという話で入社したのですが、実際にはSES事業のM&Aがあり、そのPMI(Post Merger Integration)を担当することになりました。買収先の企業文化の統合、エンジニアさんとのコミュニケーション、クライアントとの関係構築など、これまでとは全く違う仕事でした。
その後、制作事業の立ち上げに携わることになりました。これはココナラのプラットフォーム上にいるクリエイターさんと、制作物を必要とする企業をマッチングする事業です。私は1人目の営業として、ぬいぐるみから漫画、ホームページ、動画、3D図面まで、本当に何でも扱いました。
ここで再び中小企業のお客様と関わることになったのですが、大きな課題に直面しました。私たちが提供したいサービスの価格帯は80〜100万円。しかし、本当に支援が必要な中小企業やスタートアップにとって、この金額は高すぎました。「ホームページを5万円で作ってほしい」というニーズに応えることができなかったんです。
価格を下げれば、クリエイターさんの負担が大きくなる。価格を維持すれば、本当に助けが必要な企業を支援できない。このジレンマに苦しみました。お客様も、クリエイターさんも、そして私たちも、誰も幸せになれない状況でした。
モヤモヤからの解放。理想のサービスと出会った瞬間
ーーそんな時にユーティルと出会われたんですね?
五十島:はい、ちょうどモヤモヤを抱えていた時期に、前職ココナラの上司で現在ユーティルの取締役である小林から連絡がありました。「新しい事業を始めたから、遊びに来ない?」という軽い誘いでした。そこで代表の岩田から事業の説明を受けて、衝撃を受けました。
AI BPOというサービスは、まさに私が前職で感じていた課題を解決するものでした。中小企業が手の届く価格で、質の高いホームページを作ることができる。しかも、ただ作って終わりではなく、その後の運用や集客まで支援する。これこそ、私がずっとやりたかったことでした。
代表の岩田との面談は1時間ほどでしたが、その場で「内定を出してもいいですか」と言われました。実は他社からも内定をもらっていたのですが、その会社は業種を限定したサービスでした。一方、ユーティルは業種も規模も問わず、困っている企業すべてを支援できる。より多くの人の役に立てると感じました。
ーーユーティルへの入社の決め手は何だったのでしょうか?
五十島:決め手は大きく3つありました。
まず1つ目は、AI BPOの可能性です。これまでの経験から、中小企業のデジタル化支援の重要性は痛感していました。でも、既存のサービスでは価格面で折り合いがつかないことが多かった。AI BPOなら、本当に困っている企業を適正な価格で支援できる。これは革新的だと思いました。
2つ目は、経営陣の人柄と考え方です。特に小林のお話は印象的でした。営業として長年キャリアを積んできた私から見ても、「営業のゴールとはこういうことか」と感じさせられました。単に売上を追求するのではなく、お客様に真の価値を提供し、その対価として適正な利益をいただく。この当たり前のようで難しいことを、自然に実践されている姿に感銘を受けました。
そして3つ目は、IPOという明確な目標です。岩田は熱く語りながらも、非常に現実的でした。「来年はこういうことをやって、そのためのスケジュールはこうで...」と、具体的な計画を詳細に説明してくれました。ただの夢物語ではなく、実現可能な計画だと感じました。30代で上場を経験できるチャンスは滅多にありません。このタイミングを逃したくないと思いました。
ーー実際に入社されて、どのような感想でしたか?
五十島:まだ入社して1ヶ月ほどですが、想像以上にエキサイティングな日々を送っています。何より驚いたのは、入社初日の出来事です。オンボーディングを受けていたら、「ちょっと商談に同行してみる?」と言われ、入社3時間後にはもう実際のお客様との商談に参加していました。
ここからが他社との違いです。新人の私に対しても「なぜダメだったと思う?」「お客様は何を懸念していた?」と真剣にフィードバックを求めてくれました。そして、私の意見を基にサービスを改善し、2週間後に同じお客様に再提案したところ、見事に受注することができたんです。
このスピード感は、これまで経験したどの会社とも違います。大企業では、サービスの改善に何ヶ月もかかることが普通です。でもユーティルでは、お客様の声を聞いて、翌日には改善されていることもある。これは、本当にお客様のことを考えているからこそできることだと思います。
朝の雑談が午後には実装。ユーティルで体感した、圧倒的スピード感
ーーユーティルのAI BPOの強みはどこにあると感じていますか?
五十島:フィールドセールスとして日々お客様と接していて感じるのは、サービスがお客様のニーズに本当によく応えているということです。手の届く価格帯でありながら、品質は妥協していない。そして何より、ホームページを作って終わりではないところが大きな強みです。
競合他社の多くは「安くていいものを作ります」というアプローチです。でも、私たちは違います。「このホームページで何を実現したいのか」「どんな課題を解決したいのか」という本質的な部分から一緒に考えます。
例えば、ある飲食店のオーナーさんは「ホームページを作りたい」と相談に来られました。詳しく話を聞いてみると、本当の課題は集客でした。さらに深掘りすると、そのお店は地域密着型で、遠方からのお客様よりも近隣の方々に来てもらいたいということが分かりました。
この場合、高額な広告を出すよりも、MEO(マップエンジン最適化)に注力した方が効果的です。私たちはそういった提案もできます。時には「今はホームページよりも、こちらを優先した方がいいですよ」とアドバイスすることもあります。お客様の成功が、私たちの成功だからです。
ーー日々の営業活動で心がけていることは何ですか?
五十島:私が最も大切にしているのは「量」です。これは単に数をこなすという意味ではありません。より多くのお客様と接することで、個別の意見なのか、多くの企業が抱える共通の課題なのかを見極めることができます。
また、お客様とのコミュニケーションでは、ハードル感を下げることを意識しています。デジタル化というと、どうしても難しく感じてしまう方が多い。専門用語を使わず、お客様の言葉で話すことを心がけています。
印象的だったのは、ある製造業の社長さんとの出会いです。70代の方で「ホームページなんて分からない」と最初はおっしゃっていました。でも、じっくり話を聞いてみると、自社の技術力をもっと多くの人に知ってもらいたいという強い想いをお持ちでした。
そこで、ホームページを「24時間働く営業マン」に例えて説明しました。「社長が寝ている間も、このホームページがお客様に御社の魅力を伝え続けてくれます」と。すると、急に目を輝かせて「それなら作ってみたい!」とおっしゃってくださいました。
ーーずばり、ユーティルで働く醍醐味はどんなところにありますか?
五十島:何より、自分の意見がすぐに反映される環境があることです。大企業では、一つの改善提案をするにも、稟議書を書いて、複数の承認を得て、ようやく実行に移せる。でもユーティルでは、朝の雑談で出たアイデアが、午後には実装されていることもあります。
また、経営陣との距離が近いことも大きな魅力です。代表の岩田さんや小林さんと日常的にコミュニケーションを取れる環境で、経営的な視点も学ぶことができます。単なる営業担当者としてではなく、事業を一緒に作っていくメンバーとして扱ってもらえていると感じます。
失敗を恐れない文化も素晴らしいと思います。もちろん、同じ失敗を繰り返すことは許されませんが、新しいチャレンジで失敗することは学びの機会として捉えられています。「なぜうまくいかなかったのか」「次はどうすればいいか」を建設的に議論できる環境があります。
前職の上場企業では、株主の目もあり、ミスは許されない雰囲気がありました。チャレンジするにも膨大なエビデンスが必要で、結果的に新しいことに挑戦しづらい環境でした。でもユーティルでは、「まずやってみよう」という精神が根付いています。これこそが、本当の意味での「立ち上げ」の面白さだと思います。
「キャリア史上、最高に楽しい」上場前のスタートアップで得られる一生モノの経験
ーーユーティルのバリューで特に印象的なものはありますか?
五十島:「秒速回転」「クイックチャレンジ」「フルスイング」というバリューがありますが、これらは単なるお題目ではなく、日々の業務で実際に体現されています。
先ほどお話しした入社初日の商談もそうですが、とにかくスピードが早い。そして、失敗してもすぐに改善して再チャレンジする。この繰り返しが、サービスの進化につながっています。
「フルスイング」という言葉も好きです。中途半端にやるのではなく、全力で取り組む。でも、空振りしても次がある。この考え方が、メンバー全員に浸透していると感じます。
ーー今後チャレンジしたいことは何ですか?
五十島:短期的には、もっと多くのお客様にAI BPOの価値を届けたいです。今後もサービスは進化していくでしょうし、新しいサービスも増えていくと思います。それらを通じて、より多くの中小企業の課題解決に貢献したいです。
中長期的には、強いチームを作りたいと考えています。困っている企業は本当にたくさんあります。でも、私一人では限界がある。志を同じくする仲間を増やし、より多くの企業を支援できる体制を作っていきたいです。
そのためには、今いるメンバーとして、しっかりとした土台を作る必要があります。営業プロセスの確立、ナレッジの共有、成功事例の蓄積など、やるべきことはたくさんあります。でも、それらすべてが、将来の大きな成長につながると信じています。
ーーどんな人がユーティルに合うと思いますか?
五十島:まず、「誰かのために」という想いを持てる人です。AI BPOは困っている企業を助けるためのサービスです。売上を上げることも大切ですが、それ以上にお客様の成功を願える人と一緒に働きたいです。
次に、失敗を恐れずチャレンジできる人。ユーティルでは、ミスをしても責められることはありません。むしろ、そこから学んで次に活かすことが評価されます。「まずやってみよう」という精神を持てる人には、最高の環境だと思います。
そして、野心を持っている人。ユーティルは本気でIPOを目指しています。スタートアップが上場企業になっていく過程を、当事者として経験できる貴重な機会です。そんな瞬間を一緒に迎えたいという想いがある人は、ぜひ仲間になってほしいです。
ーー最後に、ユーティルで働く魅力をお願いします。
五十島:本当に楽しいんです、この環境が。長い営業キャリアの中で、これほど気持ちよく、楽しく働ける組織は初めてです。お客様の課題を解決できる喜び、チームで目標に向かって進む充実感、そして会社の成長を肌で感じられる興奮。すべてがここにあります。
これから上場する会社がどうやってできていくのか、その過程を一緒に体験できます。単なる傍観者ではなく、主役の一人として。そんな経験ができる場所は、そう多くはありません。ぜひ一緒に、この素晴らしい瞬間を共有しましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
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