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日本のHRをゲームチェンジするー創業4年目のスタートアップで目指す新しい採用のカタチー

今回の「ストーリー」は2023年7月に入社し、CFOから営業の最前線までをマルチに担う金谷に話を聞きました。

金融大手を経て20名未満のスタートアップへのジョインと、かなり思い切りの良いキャリアの金谷。だからこそのメリットや感じる注意点をリアルに語ります。同時に、金谷の視点から見る市場の課題やXAION DATAが目指す世界にチャレンジすることの価値、面白さ、意義を感じていただける記事です。


金谷 優樹 / Yuki Kanetani
大阪大学大学院工学研究科卒。
2014年ゴールドマン・サックス証券入社。投資銀行部門(IBD)にて、国内外のテクノロジー企業に対して、M&Aおよび資金調達の助言業務に従事。
2018年インベスコ・アセット・マネジメント入社。営業本部や運用本部など各部でのローテーションを経験したのちにリテール営業本部にて大手顧客を担当。投資信託「世界のベスト」の担当として営業推進を行い、2022年度に業界トップの成績を達成。世界のベストの残高は担当開始時約300億円から6,000億円超まで増大。約4,000本あるアクティブ公募投資信託の中で、2022年度のフローランキング1位を記録。2023年7月より現職。


大手のトップ営業 一番を維持するのではなく新しい一番をつくる


ーーー金谷さんは理系の修士課程ご卒業から金融大手、ゴールドマン・サックス新卒入社とキャリアのスタートからユニークですね。

半導体について研究していた関係で日本のものづくりに興味があり、研究者ではない形でものづくりを支えたい、と考えていました。実力主義の環境に飛び込みたかった、というのもありますね。ここでは、大手企業を相手にM&Aや資金調達のアドバイスをする仕事に就きました。2社目のインベスコでは、営業職を経験しています。


ーーー大手を離れる転職はチャレンジングに見えます。どのようなお考えだったのでしょうか?

確かに、パフォーマンスが出ていたので身を置く場所として安定的で確かな場所だったとは思います。

業界トップの成績を残したいという、極めてやりがいのある目標に取り組み、納得いく成果も出せたのですが、達成感を感じると同時に新しいチャレンジへ気持ちが向いていました。一番を維持するのではなく、新しい一番を作り出したかったんですよね。

それも大企業ではなくスタートアップのようなゼロ環境から業界をひっくり返すような…そんな挑戦をしたいと考えていました。


ーーーXAION DATA*へ入社を決められた決め手を教えてください。

いくつかあるのですが、まずひとつ目は、目指す未来の素晴らしさです。

XAION DATAの技術によって提供されるデータ、サービスは、日本の転職市場をひっくり返すことができる可能性を持っています。Googleとは領域が違うものの、同じ規模のデータプラットフォーマーになろうとしている。HR業界の根本的なデータを握って常識を覆す、壮大なチャレンジです。私もこの未来を実現したいと感じました。


*XAION DATA, Inc.
XAION DATAが提供する次世代型タレント検索エンジン「AUTOHUNT(オートハント)」はWeb上に分散している人材・企業情報を収集・統合し、優秀な人材を横断して検索できる、次世代型AIタレント検索エンジンです。日本の人事部「HRアワード2023」(主催:「HRアワード」運営委員会、後援:厚生労働省)にて、プロフェッショナル人材採用・雇用部門 最優秀賞に選ばれました。

もうひとつは、です。
創業者の佐藤、石崎と出会い、全幅の信頼をおける仲間と一緒に働きたいと感じたんです。

私は「何をやるか」も大事ですが「誰とやるか」も重要視しています。小さい組織のスタートアップに飛び込む時はなおさらです。

佐藤、石崎は創業当時から知ってはいて、入社前から副業として少し一緒に仕事もしていました。その副業期間を通して、まず彼らの優秀さに驚きました。加えて、仕事への姿勢を間近で見て、仕事に誠実で信頼できると感じました。また経験やスキルの面でも、私とは少し得手不得手が違い、良い補完関係というか、チームになると思ったんです。

培った経験すべてが知見として活かせる環境


ーーー現在のポジションと、業務内容を教えてください。

CFOと事業責任者を兼任している状態です。

CFO業務としては、成長を促進するアクセルを踏むために資金調達を検討しているので、会社の中長期的な成長戦略を策定し、実際に投資家との面談や資金調達実務を行っています。

事業サイドでは責任者兼COO的に動いており、我々オリジナルのAIデータベースを使ったハイクラス層の転職エージェントのマネジメントから実務までを担当しています。事業のグロースを見据えて大手企業の契約獲得に向けたプロジェクトを立ち上げて強化しており、私も入社直後からスーツを着て新規営業に出つつ、旗振りをしました。


ーーー営業もされているのですね!幅広いですね。

私のキャリアや知見も活かせますし、これまでは既存営業がメインだったので勉強にもなっています。おかげで、これまでお取引のなかった多くの大手企業様と契約を結ぶことができています。


ーーー大手からスタートアップ環境に移られての実務、何か気づきはあったでしょうか。

環境は大きく変化しましたが、大手企業での経験が活きる面も多くあります。大手出身だと、教科書的な仕事の型がしっかり身についている人が多いと思っています。それが再現性ある経験として根付いているのは財産ですよね。

もちろん表裏一体で、適切なアンラーニングを交えて活かすことが重要です。「今まではこうだった」という意識を手放す必要もあります。


ーーー経験値が枷になりかねないですよね。金谷さんは、スタートアップ環境へジョインすることに不安はなかったのでしょうか。

もちろんあって、不安と半々でしたね。ですが、やってみないとうまく行くか分からないので。飛び込むことも時には重要です。

20名未満のスタートアップといった小さな組織を望んでいたのも、自分が関われる領域を広げたかったからなんです。業務内容を聞いてもらった通り、いま私はあらゆる業務に携わっていて、私のキャリアで培った経験やユニークな経歴を発揮できていると感じます。こういった価値提供は大きな組織では難しいのかなと思っています。

ガラパゴス化した日本の転職市場をひっくり返す


ーーーこの会社の目指す未来に感銘を受けた、との点を詳しくお聞きしたいです。

日本の転職市場って、とてもガラパゴス化が進んでいるんですよね。

学校を卒業してからそのまま定年まで勤めあげる新卒主義、ほしい人財がそもそも既存の転職市場に少ない、見つかったとしても他企業との採用競争が激しい、転職データベースごとにサーチする必要があり採用負担がかかりすぎる…こういった前提を所与として、日本の転職市場は成り立っているのではないかと思えます。

XAION DATAはこの状態に一石を投じたい、と考えています。ガラパゴス化した要因として、大手人材会社が作り上げた仕組みやビジネスの強さが強く影響していると思います。

ですが、我々のサービスが浸透することでその前提自体を我々がひっくり返せると考えています。

結果、日本の転職の流動性が高まると、適切な人員活用、適切なターゲティング、適切な転職活動の一般化につながります。そして転職は、個人の幸せに寄与する割合が高い。ハッピーな人が増えるんです。

こう言うと現実味の無い壮大な話に聞こえますが、政府としても転職市場のアップデートを後押しする動きも出てきています。

2022年10月に職業安定法が改正になりました。元の法律は、我々のようなWeb上に公開されているデータを活用するビジネスを想定していなかったところに、このビジネスが定義され職業安定法上の懸念事項を含めて、法的な問題がクリアしました。

政府や厚生労働省としても人材の流動性の低さが日本経済のボトルネックになっていることを問題視していたのでしょう。これを機に、2023年1月の日本経済新聞にサービスを取り上げていただいたり、代表の佐藤やコーポレート本部長の塩澤は有識者として厚生労働省からの個別ヒアリングを複数回受けたりもしています。


ーーー日本の未来、という大きなテーマになってきました。

そうですね。大きなテーマなので、やりがいがあり挑戦すべき価値、意義があるものだと思ってます。
そして、挑むものの大きさに反比例して、いまXAION DATAは創業4年目、メンバー15人の状態です。これがまた面白くやりがいのあるポイントです。

この状況では、自分自身が成長しないと会社も大きくなりませんし、もちろんチャレンジも成功しません。大企業の従業員10,000人のうちの1人と、分母が10人、20人では全く話が違います。いわば、自分が休んでしまうと乗っている船が全く進まないんですよね。


ーーー小規模な組織は手触り感のある仕事ができますよね。

加えて、代表のみならずメンバーが経歴豊かで優秀な人揃いで、そんな人達と船を漕げるのも楽しいです。そんな刺激的なチームを、自分が勝ちに導くんだ!と楽しんでいます。

いまXAION DATAは成長機会にあふれたタイミング

前述したように、今のXAION DATAは特に、個人の成長がダイレクトに会社の成長につながると思っています。そのためのトライの機会は最大限用意しようと思っています。


ーーー具体的にはどんなことでしょうか?

我々はビジネスラインを複数持っています。たとえば転職エージェント事業、SaaS事業、Solution事業ですね。今後も領域を広げて展開したいと考えています。

メンバーには職種や事業を超えてあらゆる領域を経験してもらいたいと考えているんです。通常はエージェントの営業として採用された場合、基本的には役割を転職エージェントに固定され続けると思うのですが、XAION DATAはいずれ違う領域の営業も経験してもらう、といった形ですね。

そうすることで個人がスキルとキャリアを獲得していく。その結果、会社が成長すると考えています。


ーーー個人の成果が会社の成功に直結しやすいスタートアップならではですね。

私個人も、XAION DATAにジョインして、スタートアップという初の環境で前例の無い中意思決定をしながら走り抜けることを経験する機会を得続けています。それにより、考え方やスキル、機動力が上がったと感じているんです。それは事業責任者をするうえで事業の成長に貢献している、と言えるのではないかと思っています。


ーーー金谷さん個人が今後の目標にしていらっしゃることはありますか?

会社としては、前述のとおり日本経済全体を盛り上げるため、転職市場をひっくり返したいと考えています。転職の流動性を上げ、個人の幸せが最大化され、日本経済を強くすることまで影響する未来です。

もう少し手前のところで言うと、私自身はチームで物事を進めたり、みんなで勝利を分かち合うのが好きなんですよね。規模の小さい会社なので、一緒に働いてるメンバーはもはやファミリーです。

3年後、5年後にみんなで大きな目標を達成して盛大に宴会をしていたいです。日本経済の話から急にスケールが小さくなるのですが。笑


ーーー目指せ祝杯!ですね。素晴らしいと思います。ありがとうございました!

(取材・文:橋尾 日登美/写真:田中 愛樹)


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