2025年3月末で本決算を迎えました。
昨年度の売上高は59億でした。今期はどうなったか?
なんと!82億へと成長した。およそ23億円の増収に成功した。
もうほんとうに、なんというか「感謝しかありません!」ありがとうございます。
この1年間での成長率は138%です。
過去最高の増収を達成することができたと同時に、過去最高の成長率を達成することができました。
今期は新設3店舗を開店したことで、開店コストが増えたので、増益には至りませんでしたが、これだけの増収を果たした意味では先行投資が進んだ年とみてよいのではないかとおもいます。
神戸への進出を果たした(新設3店舗はいずれも神戸市内への出店)ことも、大きな意味を持ったのではないかと思います。
この成長を支えてきたのは、3つの「逆張り戦略」あってこそだと思うので、この3つの「逆張り戦略」について、社長の考えを順に暴露してみたいと思います。
ちなみに3つというのは
・出店戦略
・仕入戦略
・人材戦略
の3つです。
① 逆張り戦略その1:出店戦略
今回は、その1!出店戦略についてお話してみたいと思います。
当社の出店の基礎となるのは、坪効率(一坪当たりの年間売上高)1000万というのが指標となります。
業界平均400万と言われている、この坪効率で日本一の基準を構築しようとしています。実際に、既存店の坪効率平均は1400万と異常値をたたき出しております。
これの意味するところは、「小さなお店でたくさん売る」ということです。売場面積が100坪なら年間売上高10億。
当社の売場面積は平均80坪ほどです。コンビニ2つ分の大きさだと思ってもらえればイメージしやすいかと思います。
コンビニ1店舗の売上は50万ほどと言われていますので、1日の売上高は100万円だと想定されますが、八百鮮では「想定外=異常値」である、一日平均330万を売ります。
「小さな店でたくさん売る」というノウハウを武器に、出店は「狭小地戦略」を取っています。
駅前、商店街、住宅地などの、大きな土地がない場所でも出店できてしまうわけです。
大手スーパーでは、出店の際に「広い駐車場」、「広い売場面積」、「車の動線」、「店内動線」ということを第一に候補地選びが始まります。
当社では、この逆で「駐車場は必要ありません」、「売場は80坪もあれば十分」、「自転車と徒歩のお客様だけをターゲットにします」、「店内動線は一方通行」としています。
この条件で出店できるスーパーはほとんど存在しませんので、この時点で、他社との差別化ができます。
狭小地出店は、ほかにもメリットがあります。
ずばり、固定費のカットです。小さな店は経費も小さく済みます。
「家賃」「光熱費」「人件費」「施設管理費」が大手に比べて圧倒的に少なく済みます。
固定費が安い分はお客様に還元できます。「いいもの安く売る」という商売の原点に真っ向勝負できます。
さらに当社では、経費を最小にするために「現金のみ」での精算をお願いしています。
キャッシュレスは便利さと引き換えに、手数料を各決済会社に払わなくてはならないため、その手数料分が価格に転嫁されています。それを「現金のみ」にすることで経費を削減しています。(不便なことは承知です。すみません。)
こうして、「小さな店でたくさん売る」という、出店戦略を軸に、候補地を決め出店を進めています。
生鮮に特化した狭小店舗は日本にわずかしか存在しておらず、「逆張り戦略」は競合他社との差別化戦略につながっています。
この他にも、
・仕入戦略
・人材戦略
という「逆張り戦略」もミックスして、八百鮮という会社は「唯一無二」の業態開発へと駒を進めている最中です。
来期には100億企業となる予定です。敢えて「普通」を捨て、「尖り」に全振りして、日本一かっこいい八百屋を目指して邁進していきます。
次回は、「逆張り戦略その2:仕入戦略」について書いてみたいと思います。
乞うご期待!