2024年10月18日
八百鮮は9号店目となる、垂水駅前店を新設した。
初日から2300人を超えるお客様にご来店いただき、27,000点の商品をご購入いただき、大変な支持を頂いた。その反響の大きさに驚かされたが、驚きはそれにとどまらなかった。
その翌日以降の来客数の推移に注目してほしい。
1日目…2300人
2日目…2800人
3日目…2900人
4日目…3100人
なんと、日を追うごとに来客数は上昇していったのだ。
一般的にはオープン初日が最大の来客数となるものだが、この店は違った。
これには社長である私自身も驚かされたと同時に、この店の可能性を大いに感じさせてもらった。
駅前という好立地であることの恩恵であることは言うまでもないが、この店の売場面積は68坪と小さい。
コンビニより少し大きめの売場面積だと思っていただければ、その狭小感は理解していただけるのではないかと思う。
コンビニ一日当たりの来客数は700人ほどと言われていることを鑑みると、3000人を突破したこの店のポテンシャルは計り知れない。
しかも、うちは10時オープン18時閉店で営業時間はたったの8時間だ。
コンビニの24時間営業に比べると、そのインパクトは言うまでもなく理解していただけるのではないかと思う。(チラシも一切掲載していない。口コミだけの集客だ。)
坪当売上日本一を目指している、当社にとって、「小さな店で、たくさん売る」という指標をとても大切にしている。
これまで八百鮮の既存店では全店舗が一坪当たり年間売上高(坪効率)1000万をビジョンに掲げ、維持してきた経緯もある。(※一般的な食品スーパーの坪効率294万円)
「小さな店をやらせたら、右に出る者はいない」と言われることを日本一の基準としている。
この店も、このペースでいけば少なく見積もっても坪効率は1000万を超える計算になる。
なぜこれだけの反響をいただけたのか、その要因を考えてみた。
1つ目の要因は、立地の良さ。
垂水駅前店と名にあるとおり、この店は駅前物件であり、乗降客は8万人を超えるため人通りの多い好立地といえる。そのため、その恩恵を受けられたと言える。
2つ目の要因は、人の力。
当社ではここ5年間採用に力を入れてきた。
この業界では異端と言われる「尖った」採用活動を手掛けており、それは当社の採用サイトを見て頂ければご理解いただけるのではないかと思う。
採用の力によって、頼りがいのある強いメンバーが揃った。
店頭では、「いらっしゃいませ!」と元気にお客様を呼び込む社員がいたり、「今日はブドウが安いですよ!」と笑顔で接客する社員がいたりして、店内は活気に満ちていた。
それに呼び寄せられるかのように、次から次へと来店していただけたと思う。
3つ目の要因は、仕入れの力。
創業以来当社ではバイヤー制を採用せず、個店仕入れを貫いてきた。
個店仕入れというのは、本社機能(バイヤー)による一括仕入れを一切行わず、各チーフが自店舗の仕入れを直接市場で買い付ける仕組みをそう呼んでいる。
スケールメリットは出ないが、その地域に合わせた小回りの利く機動的な仕入れの体制を構築している。まるで店内は個人商店(野菜、果物、肉、魚)の集合体のようなスタイルとなる。
この個店仕入れは生鮮食材特化型へと進化を遂げ、実に生鮮三品の売り上げ構成比は80%を超えるに至った。(業界平均40%)
オープン当日も、その日の入荷状況に合わせて旬な食材が店頭に並んだ。
2日目、3日目、4日目と来客数が伸びたのは、毎日変わりゆく売場にワクワク感を感じて頂けた結果だと思うし、それは機動力のある仕入れの体制(個店仕入れ)のおかげではないかと思う。
決められたものが、
決められた値段で、
決められた場所
に並べられるようなお店だったら、お客様に飽きられるのも早いが、我々は、まさにその逆。
「何をいくらで売るか?」という権限はすべて個店(店舗ごと)に持たせてあるからこそ、客数が伸びていくのだと自負している。
以上のように3つの要因がうまく重なり合って、68坪という小さな店に3000人を超えるお客様がご来店いただけたのだと思っている。
まだスタートしたばかりの、八百鮮垂水駅前店だが、社長としてはいいスタートを切れたことへの感謝と、これから始まるこのお店の可能性に満ちている。
どうか、今後も八百鮮の新店にご期待いただき、見守っていただきたいと思う。