こんにちは、unname代表取締役の宮脇啓輔です。
普段仕事でいろんな方とコミュニケーションを取っている中で、こんなことに気づきました。「この人あんまり考えていないんだよな」認定してしまった人に対して、いちいち言動や行動の目的・意図を、しっかり追求している自分がいたことです。
一方で、「この人の発言には必ず意図があるんだよな」認定した人に対しては、その発言からこぼれ出る意図を察し、柔らかめに対応する自分にも気づきました。つまり、目的意識や意図を持って動ける人に対しては、マイクロマネジメントせずに任せた方が良いと判断しているということなのです。
今日はそんなマイクロマネジメントから解放された「意図がある人」にどうすればなれるのか、そしてどんなメリットがあるのか、について解説していきます。
常に目的に立ち返る人になれ
ビジネスシーンでは、行動や言動に意図がある者と、意図のない者の2種類の人間が存在しています。この両者の差を一言で言うと「常に目的に立ち返っているか、否か」であります。
目的を見失わないからこそ、言動や行動に常に意図があるのです。
上司が部下の行動や言動が気になるのは漠然とした不安ではなく、「目的から逆算した仕事ができているかどうか」を心配しているのです。いくら品質の高いアウトプット物を仕上げても、目的がそもそも間違っていたらロジカルに間違ってしまうのです。これは戦略と戦術の関係性とも似ています。

優秀な人ほど時間が貴重なので、目的を間違えると損失が大きくなるのです
高い技術を持っている人が、目的を履き違えて生み出してしまった仕事は最悪なのです。逆に目的には沿っているが品質が低い仕事に関しては、全然マシなのです。少しだけど成果が出ることもあれば、磨けば光る可能性もあります。目的を外さないことはそれくらい重要なのです。
なので繰り返しになりますが、上司が部下に願うたった一つのことは「常に目的に立ち帰られる、意図のある者になって欲しい」ということなのです。それができていれば目的からズレることが格段に減るので、マイクロマネジメントの必要もなくなるのです。
意図がある者と思われるためには
最初が肝心です。
最初といっても決して初回のみというわけではなく、最初の3ヶ月間がめちゃくちゃ重要です。
みなさんもイメージしてみてください。自分が新しい環境に飛び込んできた時、逆に新しい人がチームに入ってきた時、最初の印象は良くても1~2ヶ月の間で化けの皮が剥がれる人がいたと思います。
「あれ、この人あんまり考えてない?」という、一度怪しいイメージがついてしまうと、その後の仕事っぷりがずっと不安で仕方ないですよね。自分がそうならないためにも、最初の3ヶ月間くらいはしつこいくらい、目的や意図を伝えてください。
例えば
■人事の場合
<意図のない者>
「今回の採用サイトのリニューアルは、弊社のイメージ的にこのB案のスッキリしたデザインが合うと思います。」
<意図のある者>
「今回の採用サイトのリニューアルでは、デザインを洗練させることではなく、自分たちが持っているコンテンツをしっかり候補者に届けることが重要です。なので、デザイン重視ではなく、シンプルなUIでサイト内を回遊できるようなデザインを重視すべきだと思います。なのでA案をベースに、もう少し改善ポイントを洗い出しましょう。」
■マーケターの場合
<意図のない者>
「まずはプロモーションをかける前に戦略をしっかり練りましょう。」
<意図のある者>
「今回は施策のスピード感を高めることが最優先なので、大きな戦略を描く前に、まずはクイックにフィジビリティの予算内でプロモーションを実行しましょう。そこで得られた示唆をもとに、次はしっかり戦略を練りつつ、大きな予算を投下し、大きな勝負に出ていきましょう。」
なんとなく意見を発して良いのは、「この人には何か意図があるに違いない」という信頼残高が積み上がってからにしてください。それまでは、決してコミュニケーションをショートカットすることなく、目的や理由とセットで発言するように心掛けていきましょう。ちょっと丁寧すぎるかな?くらいがちょうど良いのです。
意図がない者になると、自分の首が絞まる
仕事に意図がない人の言動やアウトプット物は、どんどん目的から遠ざかってくるというお話をしてきました。それだけでなく、意図がない者だと思われるデメリットは大きく2つあります。
一つ目は、機会損失です。
意図がない言動や行動を繰り返していると「あんまり考えてない人だな」と評価がジリジリ下がります。致命的な事故や炎上を起こしてはいないので、激怒させることはありません。それが故に、知らないところで評価が下がってしまうのです。そうして、重要な局面で抜擢したり、大きなミッションを渡してみるというチャレンジをする機会が知らないところでなくなっているのです。
二つ目は、マイクロマネジメントを受けることです。
冒頭でもお話しした通り、意図を感じない人の仕事は目的からズレやすくなります。なので、仕事の品質に責任のある上司は、
「なんでこのアクションにするの?」
「なぜそう思うの?」
「そもそも目的ってなんだっけ?」
と毎回確認せざるを得ないのです。意図がない者と認定されてしまうと、仕事が圧倒的にやりづらくなるのです。

意図や目的は丁寧に伝え「しっかり目的から考えている人」認定を勝ち取ろう
逆に、最初の3ヶ月間は頑張って、「意図がある者」になることができると、マイクロマネジメントから脱却することができ、ある程度裁量や自分の意思で動きやすくなります。
これは上司側としても、「あいつはしっかり考えているから大丈夫」と思える人が増えるので非常に助かるのです。マイクロマネジメントは上司も部下もない方が嬉しいので、意図がある者が職場に増えることは全員にWin-Winなのです。