入社1年目、いきなり任された短期インターンの全体運営。結果が出せずに受けた、厳しいフィードバック。
そこから “学生に向き合う覚悟” をもって採用に取り組み続け、新卒2年目で新卒採用責任者に就任した矢澤さんに話を聞きました。
自己紹介・現在の仕事について
氏名:矢澤宗汰(やざわそうた)
大学:京都大学
見ていた業界:IT・教育
出身:新潟県
学生時代:剣道、よさこい
(過去のインタビュー記事はこちら!)
https://www.wantedly.com/companies/company_7017771/post_articles/869456
──まずは自己紹介からお願いします!
矢澤:よろしくお願いします。2024年に新卒でヘルスベイシスに入社し、現在2年目の社員です。入社直後から新卒採用とマーケティングを兼務する形で働いてきました。そして2025年からは新卒採用責任者というポジションを任せてもらっています。
──入社から採用担当として会社の顔に、かなり早い抜擢ですね。
矢澤:確かにそうですね。他社の人事の方と顔を合わせると自分より5歳も10歳も年上の方しかいないです(笑)。任せてもらえた背景は、学生時代に内定者数名で立ち上げた就活支援プロジェクトの経験だったそうです。1年間で200人以上の学生と面談してきた経験がそのまま活きると評価してもらいました。とはいえ実務経験は皆無だったので、振り返るとヘルスベイシスらしい抜擢だったなと感じます。
「“任される”だけじゃ、成果は出ない」
──入社後、最初に任されたのは?
矢澤:入社してから最初に担当した大きな仕事は短期インターンの全体運営でした。その年の新卒選考の要ともいえるプロジェクトだったので、いきなりの抜擢でとても驚きました。
──それは驚きますね…!
矢澤:でも同時に嬉しかったです。実は僕自身、このインターンの参加者第1号なんです。インターンを通じて「この会社に入りたい」と思ったので、今度は自分が“その熱量をつくる側”になれると思ってワクワクしました。
──とはいえ、いきなり全体運営…。大変だったのでは?
矢澤:めちゃくちゃ大変でした。特に最初は“何をどうすればいいのか分からない”状態でした。先輩からのフォローはあるものの、説明会から面接、インターン当日の準備、司会、メンターに至るまで全てをこなさなければいけない。キャパの限界を常に感じながら、とにかく目の前の課題に喰らいつく毎日でした。
──そんな努力は結果に繋がりましたか?
矢澤:いえ、それが全くでした。
今思えばそうなるのも当然なのですが、説明会で全く魅力づけできていなかったり、選考基準がバラバラになっていたりと散々でした。
初回のインターンを終え、反省会という名の個人フィードバックを受けたのを覚えています。
──何が壁になっていたんでしょう?
矢澤:先輩に言われたんです。
「それ、“自分が気持ちいい"仕事してるだけだよ。学生にギブできてない。」
ハッとさせられました。振り返ると自分が“やった感”に酔っていて、相手のことをまったく見ていなかった。言葉は刺さったけれど、そのおかげで視点が変わりました。
──そこでどう乗り越えたんですか?
矢澤:視点は変わったものの、打開策はなかなか見えませんでした。でも、何度か先輩に相談する中で、「採用って事業と一緒だよ」という言葉に救われました。相手が何を求めているかを考え抜いて、試して、改善していく。そのプロセスが大事なんだと腹落ちした瞬間から、自分の動きが変わったと思います。やるしかない状況に置かれて、「自ら考えて動く」という感覚がようやく掴めてきました。
──何が変わりましたか?
矢澤:一番は、数字や反応を“評価”として受け止めるんじゃなく、“改善のヒント”と捉えるようになったことです。
当初はとにかくどんどんトライして、その結果に一喜一憂するだけでした。でも大事なのは結果が出た後で、どう次に繋げるかを考えることだと気づきました。
例えば面接の場面では、今まで「全然本音が見えない子だな、やりにくいな」と他責にして課題を課題とも捉えていなかったところを、「なぜこの子は本音が出せていないんだろう?自分の雰囲気作りが悪いのか、質問が抽象的すぎたのではないか?」と自責思考で向き合うことで自らを改善していきました。
これを続けたことが徐々に結果にも現れ、最終的にはインターンシップを通して多くの学生さんを入社まで導くことができました。
正解のない問いに向き合い続けるということは想像以上に大変で地道な行為でしたが、ちゃんと向き合えば必ず変わるということも学べました。
「採用は“ジャッジ”じゃなく、“対話”だと思ってます」
──そんな経験を経て、今は新卒採用責任者を任されているわけですね。
矢澤:はい。こちらも社会一般で見たら圧倒的に早い抜擢でしたが、年次に似合わず酸いも甘いも経験してきた自負はあります。
──実際の面接では、どんなことを意識されていますか?
矢澤:面接って「評価される場」だと思われがちですが、僕は「対話の場」だと思っています。こっちも真剣に学生のことを知りたいし、逆に会社のこともちゃんと知ってほしい。
だから、なるべく飾らず、率直に話してもらえるようにしています。
──印象に残っている学生はいますか?
矢澤:たくさんいますが、「こうなりたい」「こういうことがやってみたい」と、自分の言葉で話してくれる学生はやっぱり記憶に残りますね。完成されている必要はまったくないけど、自分の未来に責任を持とうとしている姿勢があると、こちらも熱が入ります。
「会社の“型”にハマる必要はありません」
──ヘルスベイシスに合う人ってどんな方なんですか?
矢澤:学生さんからもよくこの質問を聞かれるんですが、正直あまり好きな質問じゃなくて(笑)。
というのも、うちは“用意された型にハマる人”を求めている会社ではないんです。会社の形も、組織のルールも、まだまだ整っていない。だからこそ、「自分だったらこう変えたい」「こうしていきたい」と思える人と一緒に働きたいと思っています。
──「ヘルスベイシスの社員像」って、固定されていない?
矢澤:そうですね。逆に言うと、社員一人ひとりの意思で、会社の形が変わっていく。その“変えられる余白”に魅力を感じてくれる人には、うちのカルチャーはフィットすると思います。
──学生にとって、それは挑戦にも感じられるかもしれませんね。
矢澤:そうかもしれません。でも、最初から明確な目標がなくてもいいと思っています。「誰よりも成長したい」とか、「『〇〇だからこそ』と言われるような人になりたい」とか、抽象的でも強い気持ちが頑張る原動力になり、いつの間にか会社を引っ張っていく存在になっているものです。
なので、面接では「自分がどんなことを大事にしたいか」「どんな社会人を目指していきたいか」を、ぜひ自分の言葉で話してみてください。
「“戦える組織”を創る」
──最後に、今後のヘルスベイシスについて、どんな未来を描いていますか?
矢澤:まだまだ“未完成”な会社だからこそ、自分たちで形づくっていける余白がある。僕はそれが、ヘルスベイシスの最大の魅力だと思っています。
だからこそ、ただ任されたことをこなすのではなく、「こうしたほうがいい」「もっと良くできる」という問いを自分から持ち、実行に移せる人たちがどんどん活躍していく組織にしたいです。
採用の観点では、「評価される場」ではなく「意思を試せる場」として面接を進化させていきたいですし、誰か一人の挑戦が組織全体を押し上げるような、そんな空気感をもっと強くしていきたいと思っています。
ヘルスベイシスは良くも悪くも発展途上の会社です。
だからこそ、今どういう人が集まるかでその未来は大きく変わってくる。
一人一人が自らの意志で思考して成果に結び付け、会社を創っていく。
そんな“戦える組織”を作っていきます。
まずは、あなたの話を聞かせてください。
以上、矢澤さんとのインタビューでした!