1
/
5

「楽しく学ぶ」体験をもっと大きなスケールで届けていく。パートナーシップに込めた思い

2022年1月14日付で、すららネットはファンタムスティック株式会社の株式の一部を取得し、子会社化を発表しました。今回、パートナーシップを組むに至った経緯や、今後期待している相乗効果はどういったものなのか。ファンタムスティック株式会社代表のベルトン・シェイン氏(写真右)と、すららネット代表・湯野川(写真左)の両トップが語ります。

「楽しく学ぶ」ビジョンの共鳴と、補い合える強み

シェイン氏:日本と世界の教育が変革期の真っただ中にあり、このタイミングに乗じて事業をスケールしたい、そのためのパートナーを探したいと考えていました。パートナーの条件としては、ICTを用いた教育事業を手掛け、学校・学習塾など法人顧客もカバーしている会社を想定していました。時には、どのくらいの売り上げが立てられるのかと数字ばかり見られることもありましたが、すららネット社に出会ったときに、何より教育に対する「ビジョン」で共鳴し合えると感じました。学校・学習塾などの法人に対して事業をスケールできるパートナーであるとも感じ、ぜひ一緒にやっていきたいと。

湯野川:上場以降、M&Aに関する提案をもらうことが増えてきましたが、ファンタムスティック社は同じEdtech業界で、かつアプリをメインに成長されてきた点に関心を持ちました。すららネットがまさに強化したかった部分、たとえば楽しく学べるUIを含めたデザイン力や、「アプリ」形式でのアプローチ、先端技術に対する知見、受託開発の実績などが揃っている。これはよい相乗効果がありそうだと感じました。シェイン社長の、飾らず自然体で、率直にお話しされる姿勢にも感銘を受けました。そして、ビジョンが共通していることは何より、パートナーシップを組みたいと思える理由でした。

シェイン氏:一昔前は、「どうして勉強するのか」にいちいち納得しなくても、とりあえずやればいい、勉強するのが当たり前というマインドセットがあったし、それでうまくいくことも多かった。でも今の子どもたちは、勉強に対してポジティブなイメージをなかなか持てずにいる。だからまずは、自己肯定感を育てるところからスタートしたいと思って、ゲーミフィケーションに力を入れてきたんです。

湯野川:自己肯定感や「やればできる」というマインドセットも育てたいという志向性は、「すらら」のコンセプトとも共通します。勉強にポジティブになれずにいる子どもたちでも、必ず何か好きなもの、はまっているものがあって、そういう分野の知識は驚くように吸収していく。いずれは、「好きなもの」をきっかけに、職業や資格などの道筋を示して、そのために「必要なこと」として日々の学習にも目を向けてもらえるような仕組みを構築できるといいと思っています。


相乗効果でサービス展開を加速する

シェイン氏:最初のアプリ「算数忍者」を開発したきっかけは、当時5才だった子どもがiPadで、夢中になって算数のゲームで遊んでいたことでした。そこで「教育のアプリを作ってみよう」と当時2人で開発し始めたのが創業のきっかけで、プロダクトに自信があった一方で、スケールの部分は課題でした。

湯野川:ファンタムスティック社の強みである「アプリ」には非常に可能性を感じています。ユーザー数を増やすために、まずエンドユーザー向けでアプリを広く使ってもらい、そこから学校や学習塾でより深く利用してもらうというビジネスモデルが構築できるかもしれない。それに海外でもエンドユーザー向けのEdtechサービスは急拡大していて、その市場にも参入していける可能性がある。ファンタムスティック社のもつ、ARやVRといった先端技術の知見もぜひ新サービスに生かしていきたいですね。例えばVR・ARは教育分野でも注目をされていますが、ゲームの分野で使われているようなリッチなコンテンツは制作コストがかかりすぎて、教育事業としては採算に見合わなかった。その点、ファンタムスティック社は教育の分野の勘所もつかまれているので、一緒に「落としどころ」を探っていけそうだと感じています。

アイデアの「掛け算」で新たなステージへ

シェイン氏:教育×ICT(Edtech)の分野は、まだ実験を繰り返している段階で、誰もがまだ絶対的な正解は持てていないと感じています。だからこそ、フランクに意見交換して、「まず試してみる」ことができる関係性は大切にしたいですね。これまでもすららネットの様々なメンバーとディスカッションする機会がありましたが、会話が掛け算になって膨らんでいく感じにワクワクしています。つい自分たちの仕事だけに集中して視野が狭くなってしまいがちですが、外部の視点を取り入れることで、アイデアが花開く瞬間も生まれるだろうと期待しています。

湯野川:「すらら」の受託開発はもちろん、可能性のある様々なマーケットで、どういう連携がありそうか意見交換を始めています。お互いの強みを生かし合いながら、これから大きな相乗効果を生んでいくことを楽しみにしています。


株式会社すららネット:e-ラーニングによる教育サービスの提供および運用コンサルティング、マーケティングプロモーションおよびホームページの運営事業を展開。

ファンタムスティック株式会社:子ども向け知育アプリ・学習アプリの開発、および学習コンテンツ開発会社。教育機関に向けた受託開発分野における実績・技術力が強み。

株式会社すららネット's job postings
2 Likes
2 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from 株式会社すららネット
If this story triggered your interest, have a chat with the team?