アイデアプラスでは、「やさしい行動が当たり前の世界をつくる」をコンセプトに持続可能な社会を実現するため、2020年7月よりBuddy’s事業をスタートさせました。
これまでの約1年間、オンラインショップ(ECサイト)という形で、人・社会・環境にやさしい製品を広げる活動に取り組んできたBuddy's。2年目の取り組みとして、この度新たにカフェをオープンします。
第2期Buddy'sが動き出すなか、カフェ部門の責任者を務める新藤に、これまでの取り組みや新たにカフェを始める理由、将来の展望などを伺いました。
新藤昂也
学生時代に飲食店のアルバイトとして、オペレーションやマニュアル更新、メニュー提案、採用活動など飲食店の運営を経験。民泊ベンチャーでの経営企画やSNSマーケティング、サバゲ―フィールド運営会社でのコミュニティづくりなどに従事したのち、株式会社アイデアプラスに入社。入社後は企業の広報支援を行いながら、Buddy's事業のECサイト運営に携わる。Buddy'sのカフェ事業の立ち上げに際し、コンセプトメイクからサービス設計・開発、採用を担当。
-本日はよろしくお願いします。早速ではありますが、Buddy's事業で新たにカフェを始めることになった経緯を教えてください。
よろしくお願いします。
まずはBuddy'sとは何か、からお話できればと思います。Buddy'sは「やさしい行動が当たり前の世界をつくる」ことを目指していている事業です。これを達成するために、そういった「やさしい行動」ができる人が集まるコミュニティを創り、広げていくのがBuddy'sの活動になっています。現在展開しているECサイトやnote、Instagramといった動きは、オンラインでのコミュニティ生成を目指すものです。それに対してカフェ事業は、オフラインでのコミュニティづくりをするものだと考えています。
-どうしてオフラインの動きを始めようと思われたのですか?
ポップアップショップの手ごたえがよかったからですね。これまで何度かポップアップショップを実施しましたが、ECサイトよりも購入していただける率が圧倒的に高かったんです。これは何でだろうと考えたときに、商品の背景にあるストーリーをきちんと伝えられているからだと思いました。
例えば、後継者不足により休耕田となってしまっているところを再利用して、お米からアルコールを作り、消毒液などにして販売をしている会社があります。今のご時世、アルコール消毒液ってみんな必要なものですよね。必要なものに、こういったストーリーがあることを知ると、「めっちゃいいな!」って思いませんか? でも商品にストーリーがあることが伝わらないと、そうはならない。ECサイトでは顔を知らない者同士のやりとりになってしまって、伝えたい思いがなかなか伝わらないもどかしさがあります。
もちろんnoteやInstagramなどを活用しながら、オンラインでの伝える力も強化しています。それに加えて、お客様に直接お伝えして、共感してもらって、購入してもらえるオフラインの場を持つ意義は大きいと考えています。
-オフラインの場といっても色々あるかと思いますが、カフェを選択した理由はあるのでしょうか。
カフェを選んだのは、目的がない人でも立ち寄りやすい場所だからです。
例えばフレンチレストランなどは、特別な日にある程度の体験を期待して行くことが考えられます。一方でカフェは、たまたま目についたから立ち寄るなど、目的がなくても来店しやすい場所です。なのでカフェであれば、ストーリーを持った商品と偶発的に出会うきっかけになるのではないか?と考えました。もともと自分でカフェをやりたいというのは入社面談時から伝えていて、そういった想いを会社に汲み取ってもらえた、という側面もあります。
-現在オープンに向けて動かれているところかと思いますが、進捗としてはどのような状況でしょうか。
カフェのオープンは9月の前半を予定していますので、それに向けて必要なものを用意している最中です。
まだまだやることは山積みですが、大きなところでは、出店場所がつい最近決まりました。なので現在は実際の内装やデザインを詰めているところです。
もう1つ大きなものとして、提供するメニューがあります。こちらはようやく試作ができてきたという段階です。オープンまで、試作を繰り返しながらメニューを固めていくつもりです。
-スタッフの募集は、どのような状況でしょうか。
アルバイトについては比較的集まってきていますが、店舗マネージャー(店長)とシェフについては、まだしっくりくる人と出会えていない状況です。アルバイトも引き続き募集しています。
-どのような人を採用したいというのはあるのでしょうか。
店長については、求めているものが2つあります。
1つ目は実際の店舗運営経験があることです。アイデアプラスでは初の飲食事業となるため、オペレーションづくりから取り組む必要があります。発注先を探す、在庫を管理する、オーダーから提供までのフロー、掃除のタイミングなどを1から組み立てるとなると、店長・副店長の経験は必須になってくると考えています。
2つ目は、飲食店以外の仕事にも積極的に取り組んでもらえるかどうかです。これまでお話したように、カフェをやることは手段であって、目的ではないんです。店舗の運営が軌道にのってきたら、コミュニティイベントを運営したりとか、物販で得られたデータを販売しますとか、そういった飲食だけじゃない部分にも関わっていただきたいです。こういった仕事をやってきた飲食店経験者はなかなか少ないと思いますので、こちらについてはポテンシャルを感じられるかどうかで考えています。
-シェフやアルバイトについてはいかがですか?
シェフについても同様で、飲食店の経験があることを前提としています。そのうえで調理だけをお願いするのではなく、コミュニティづくりなどの仕事にも携わっていただくつもりです。来ていただいた方の今後のキャリアにもプラスになるはずなので、積極的に取り組んでもらいたいですね。
アルバイトに関しては、カフェの事業、ミッション・ビジョンに「共鳴」していただける方と一緒に働ければと思っています。
-カフェの展開についても伺えればと思います。コミュニティをつくる場として、具体的な施策などはあるのでしょうか。
色々考えていることはありますが、フェーズを分けてやっていこうと考えています。第1フェーズはもちろん、飲食店としてしっかり運営するということ。先ほどもお話した通り、オペレーションづくりから取り組む必要があるので、あれもこれもと手をだすのではなく、まずは店舗を安定させることが何よりも大事だと考えています。
店舗の運営が軌道に乗った時点で、コミュニティをつくっていく第2フェーズにとりかかります。具体的には店舗でのイベント開催や物販ブースでの商品販売、店舗で得られるデータの活用などを考えています。また、複数店舗があるということはそれだけコミュニティが広がっていくということなので、店舗の数自体も増やしていくつもりです。
繰り返しになりますが、根幹にあるのは「やさしい行動が当たり前の世界をつくる」こと。カフェや物販、コミュニティというのは、そのための手段に過ぎません。とはいえ、手段はきちんと実行できなければ意味がないです。そして、きちんと実行するためには、どうしても経験が必要になってきます。なので、店舗を運営できるだけの経験がある人に来ていただいたうえで、私たちと一緒に目指している世界を実現していけたらと考えています。