「ピーチシャーク®は、気仙沼さ揚がったいぎのいいヨシキリザメなのっさ。つんとピンク色をしたみずみずすぅ姿が桃のようにうづくすぅごどから、ピーチシャーク®と呼ばれんのっさ」
…と、気仙沼産ヨシキリザメのゆるキャラ、ヨシ子(48歳)=上写真イラスト&ぬいぐるみ=に語ってもらいましたが、当社は鮮度管理を徹底して新鮮なヨシキリザメの肉「ピーチシャーク®」の商品開発と販売に本気で取り組んでいます。ヨシ子の言う通り新鮮な肉はきれいな桃色を呈するので「ピーチ~」と名付けました。
当社の主力商品であるふかひれは大部分がヨシキリザメのもの。尾ビレ、背ビレ、胸ビレ、尻ビレ…とヒレを取って加工しますが、残りの魚体(サメはお魚です、念のため)はどうするか? もちろん使います。当社は前世紀よりサメ肉の有効活用に取り組んできました。いまでこそ企業のSDGsやESGが声高に叫ばれますが、ことサメ肉については当社は先駆けといえる存在なのです。
そしてサメ肉を活用するならおいしい商品を作ること、これをクリアしない限りお客様に受け入れていただけません。そのためには肉の鮮度が良いこと。宮城県気仙沼の漁師さんたちにも協力をいただき、鮮度管理を徹底したヨシキリザメを選りすぐり、2017年、商品化に成功しました。鮮度をしっかり保てないことでかつては「さめ肉は臭い」とのイメージが根強くありましたが、そんなこととは無縁。さまざまな料理に使えて、高たんぱく、低カロリー、低脂質の健康食材でしかもおいしい、可能性に満ちた商品の誕生です。いまでは大手スーパー、学校給食、中国料理店、チェーン居酒屋等に提供され好評を博しています。
△某居酒屋チェーン店のグランドメニューに採用されているピーチシャーク®料理
とはいえサメ肉の「市民権」獲得はまだ十分とはいえません。ピーチシャーク®の認知度向上のためも、もっと宣伝活動を行っていかなければなりません。
というわけで、さる2025年4月15日~17日、東京ビッグサイトで開催された国内最大級の業務用食品・食材の見本市「FABEX」に出展し、ピーチシャーク®を大いにアピールしてきました。
オリジナルキャラクターのヨシ子をキャッチーにデザインしたブースの前で、ピーチ色のパーカーに身を包んだ当社社員が、来場者にピーチシャーク®のフリッターをどや顔でお勧めです。反応はといえば、「さめ肉??」といぶかるか、驚くかのどちらか。でも食べた後の反応は、皆さん、「おいしい!」「いける!」と、そのお口から出るのはお褒めの言葉ばかりでした。
△オリジナルキャラクター「ヨシ子」に吸い寄せられた、たくさんの来場者に試食していただきました
△切り身、ロイン、ナゲット、フリッター、カツ、ハンバーグ等々、サメ肉製品の数々
実はブースには、オリジナル冷凍点心、冷凍総菜、おせち料理の調理サンプル、冷凍ふかひれなど、当社自慢の商品がほかにもあったのですが、今回はピーチシャーク®の引き立て役に回ることになりました。
△冷凍点心、冷凍総菜
△おせち料理のOEM製造のサンプル