今日は、体づくりに励む人 (食事制限を伴う増量または減量に取り組む人) に向けたメッセージを、自戒も込めて僕自身が減量中に感じた視点も入れながら、つらつらと書いてみたいと思います。
体づくりに励む人へ
自分はただきれいになりたいとか、なりたい自分になりたいと思っているだけなのに、そのためにただ頑張っているだけなのに、
人から思いもよらない嫌な言葉を受けたりしたことはありませんか。
イヤミのように根拠のない栄養話を聞かされたり、ありがたくもない心配をされたり、余計な気遣いだと気を揉んだりすることはありませんか。
体は食べたものでできているので、体づくりの基本は食事の見直しになります。
そして当然、なりたい体によって適切な食事が変わってきます。
体づくりに励む人はもちろんこのことに気づいて努力をしているのですが、
外の人から見ると、「自分と違う食事」の方法や内容を実践している人が奇妙に映ってしまうことがあります。体づくりの中にいるあなたは、そもそも外にいる人と見え方が違うのです。
しかし気にすることはありません。
変わろうとしているあなたを誰も否定することはできません。
体づくりを開始した時点で、あなたはもう変わることを決めている。
決めたその気持ちに一番素直になって、励めばいいのです。
達成したとき、手にしたものは否定できません。
あなたには、挑戦した、達成した、という事実が残るでしょう。
その過程で受ける非難は、いずれなくなります。
挑戦することを恐れてはだめだし、挑戦することに怪訝を示す人を相手にしてはだめです。
体づくりに励む人を目撃した人へ
食事制限している人が辛いのは、好きなものを我慢して食べられないことではありません。
食事に誘われても断らなくてはいけなかったり、
人と違うものを食べなくてはいけなかったり、
それらをいちいち説明しなくてはいけないことに精神的負担がかかることです。
食べ物の正解には多様性があることを理解して、
どうか暖かい目で見守ってあげてください。
人にたくさん食べさせることに悦びを感じる、
付き合い上で食べることを強いる、
薦めたものを相手が食べないと不機嫌になる、
という場面は日本のテーブルでもまだ根強く残っているように思います。
お酒を強要することはハラスメントになる、ということは世間の理解がついてきていますが、「食べもの」についてのこの辺のナイーブなところはまだあまり公知のセンスにはなっていないですよね。
個々の「食意識」が高まっていく過程で、「食の多様性」を認めていく理解は広がっていくべきと思います。
「新しい食文化をつくる」をミッションとするF&Pのメンバーは、日本でこうした潮流を起こし加速していきたいと思っています。
(この記事は、2021年6月に社内向けに発信された内容をもとに編集を加えています)