「誰かが困っていて自分に解決できる力があるなら、担当外の事業であっても迷わず手を差し伸べる」
今回お話を聞いたのは、SEVENRICH GROUP(以下、セブンリッチ)事業責任者のひとりである藤田 陽介(ふじた ようすけ)。
会計事務所の職員としてキャリアをスタートし、2023年にセブンリッチへ入社。現在は株式会社SEVENRICH Accounting の中の1事業であるファイナンス事業の責任者を務めています。
本記事では、自部門にとどまらず、部門を跨いで課題に向き合い続ける藤田が持つ仕事の哲学と、次世代の若手に求める当事者意識を紐解きます。
▼藤田陽介とファイナンス事業についてもっと知る
「2023年から補助金事業部が本格始動。仕事内容・やりがい・チームを事業責任者に聞いてみた」
https://note.com/sevenrich/n/nfd2199e2ef3c
※株式会社SEVENRICH Accounting:2011年創業依頼、800以上のスタートアップやベンチャー企業の成長を財務・法務・労務から支援。また、「しあわせの総量を増やす」をビジョンに人材紹介・コーチング・エンジニアリングなどあらゆる側面での支援事業を立ち上げ、複数の事業がスピンアウト。
ファイナンス事業部:スタートアップの資金調達のドキュメント作成支援、投資家紹介、IPO準備支援、など多角的なファイナンスソリューションを提供
株式会社BPIO:経理・労務のバックオフィス業務のBPO(Business Process Outsourcing:業務代行)からDX支援まで、企業の「裏方」を総合的にサポート
経営者の悩みに一番近くで伴走したい
── 藤田さんは会計事務所からキャリアをスタートされています。どのような背景があったのでしょうか。
藤田:私が大学生の頃は会計制度が大きく変わるタイミングで、公認会計士がこれから先もっと必要になると言われており、周囲の商学部や経済学部の学生はこぞって公認会計士を目指していました。私も最初は試験勉強をしていましたが、実際の仕事内容を見ていく中で、違和感を抱くようになりました。
会計士の主なクライアントは大企業であり、業務は「監査」という、ひとつひとつの数字を細かくチェックするものです。自分の中では、性格や資質的にその仕事に向いているとは思えませんでした。
公認会計士を目指すのを辞め、「では自分が本当にやりたいことは何か」と改めて考えたとき、頭に浮かんだのは建設軽の事業を営んでいた実家のことでした。、私は子供の頃から、祖父や父が、会計事務所の職員さんと経営の深い話や生々しい悩みを共有し、語り合っている姿を身近に見てきました。
大企業の監査というスケールの大きな仕事も魅力的ですが、中小企業の経営者の一番近くに寄り添い、経営の悩みをそばで聞ける存在になりたい。そうした想いから会計事務所の道を選びました。
── 会計事務所の職員として、経営者のすぐそばで伴走する中で、ご自身のやりがいや価値観に繋がった具体的なエピソードはありますか。
藤田:会計事務所の職員として伴走したクライアントに、利益率がわずか2%ほどしかなかった会社がありました。売上規模こそ大きかったのですが、生産効率があまり良くなかった。そこで私は、クライアントの業務の根本的な課題を見直し、最適な生産管理のサービスを探してきて導入を支援したんです。その結果、業務が劇的に改善してうまく回り始め、利益率が7%にまで回復しました。そして、その改善して増えた利益の一部を、そこで働く従業員の方々に賞与という形でしっかりと還元することができたんです。
経営者だけでなく、一緒に働く従業員やその家族の生活までが目に見えて豊かになっていく。会社が強くなることが、関係するすべての人たちの幸せに直結するのだということを、この時ストレートに実感しました。
── その想いは、セブンリッチグループの理念とも深く重なっていたそうですね。
藤田:そうなんです。会計事務所で働いていた約10年前、セブンリッチ代表の服部が登壇するセミナーに参加する機会がありました。そこで彼が語っていた、身近な人の力になりたいという想いや社名に込められた意味を聞き、一般的な会計事務所の枠に全く収まらないビジョンに強く惹かれました。
〈セブンリッチ創業当時に社名に込められた7つの意味〉
Dream Rich(夢):やりたいことが達成できるような環境をつくり、夢の可能性を広げる
Money Rich(お金):満足できるお金を与え、充実したお金の使い方の可能性を広げる
Time Rich(時間):満足できる業務時間にし、充実した時間の使い方の可能性を広げる
Friend Rich(仲間):一緒に働いてよかったと思えるような仲間を揃える
Family Rich(家族):家族からもいい会社だと言われるような会社環境を提供する
Health Rich(健康):健康でいられるような環境を提供する
Humanity Rich(人間性):人生が楽しく、充実したものでいられるような環境を提供する
私も、会計事務所のいち職員として、「周りの人が豊かな環境で暮らせるようなサポートがしたい」という想いがあります。その気持ちと、セブンリッチの世界観がリンクした瞬間でしたね。
── その後、SaaS企業のCOOに就任したのはどのような背景だったのですか?
藤田:できるだけ多くの企業を救いたいという思いがあったんです。会計事務所では、目の前の数社の経営者に深く伴走することにやりがいを感じていましたが、自分一人で支援できる社数には物理的な限界がありました。もっと多くの企業を救うにはどうすればいいかと考えた時、システムという無限に働けるプロダクトを通してレバレッジを効かせられるSaaSのビジネスモデルに惹かれました。
当時、私はミニシアターに足繁く通うほど「映画館」という空間が好きだったのですが、多くのミニシアターが資金不足で電子化・DX化ができず、存続の危機に立たされているのを目の当たりにしました。システムという無限に働けるプロダクトを通して市場全体の経営を良くできるのではと考え、映画館のDXを目指す Vertical SaaS企業へと移りました。
── そこからセブンリッチへの入社を決められたのはどのようなきっかけがあったのでしょうか。
藤田:どれだけ素晴らしいSaaSプロダクトを提供しても、それを現場で正しく使いこなせる人材がいなければ、結局は宝の持ち腐れになってしまうという現実に直面しました。名刀を持っていても、その振り方を知らなければ意味がないのと同じです。
それならば、クライアントにシステムの習熟を求めるのではなく、外部のプロが業務そのものを一括して引き受ける(BPO)スタイルの方が、結果としてその企業のDXは最短距離で実現できるのではないか、と考えるようになりました。
ちょうどそのころ、自社の顧問会計をセブンリッチに依頼しており、その担当者とオフの日にも一緒にサウナへ行くほど仲良くなりました。そこで「こういう事業をやりたい」と構想を話したところ、たまたまセブンリッチも、立ち上げたばかりの事業(株式会社BPIO)を伸ばしたいと考えていたタイミングだったんです。一人でゼロからやるよりも、同じビジョンを持つ仲間と共にセブンリッチで一緒に伸ばしていきたいと思いました。
見て見ぬふりをしないという原点回帰
── 藤田さんは、現在ファイナンス事業の責任者としてセブンリッチを牽引されています。仕事をする上で大切にしているスタンスを教えてください。
藤田:今年、自分の中で原点回帰しようと思っていることがあります。それは、「誰かが困っていて、自分にできることがあるなら、それを「見て見ぬふり」せずに向き合うこと」です。
会計事務所時代は、クライアントが生産管理に困っていると聞けば、自分の担当業務でなくても足を使って一番良いシステムを探し、導入まで手伝っていました。
一方で現在は管轄する事業や組織の規模が何十倍にも大きくなり、すべての領域に目を配ることが正直難しくなってきています。たとえば、昔であればオフィスの冷蔵庫に貼られている掲示物が傾いていたら、まっすぐに直していました。細かいことですが、クライアントの目に入る場所は整えておきたいんです。でも今はこうした些細なことを見て見ぬふりをしている自分に気づき、もう一度「見て見ぬふりをしない」姿勢を大切にしていきたいと思っています。
── そのスタンスが、現在の部門を跨いでの課題解決に繋がっているのですね。
藤田:そうですね。関係する領域だけに閉じず、コーポレート部門の課題やグループの事業に対しても、自分ができることがあれば迷わず関わります。
例えば、サウナ事業は私の直接の管轄ではありませんが、私自身サウナが好きで経営者の知り合いも多いため、事業の改善に貢献できる部分がたくさんあります。誰かが困っていて解決できる力があるなら、管轄外であっても丁寧に拾い上げ、必要な人に繋ぐ。自分の視野を狭めず、全体最適で動くことこそが、右腕としての私の最大の役割だと考えています。
── さまざまな領域に関わる中で、セブンリッチはどんな組織だと思いますか?
藤田:セブンリッチは、永遠に完成しないサグラダ・ファミリアのような組織です。現状に満足するのではなく、常にアップデートし続ける美しさとひたむきさがある。目の前の人に本気で向き合っていれば、解決すべき課題はいくらでも出てきます。しかも、その課題は時代の変化とともに移り変わっていく。だからこそ、我々の組織も常に形を変え、アップデートし続けなければいけないと思っています。
── 多角的に事業を展開するセブンリッチらしい表現ですね。事業づくりという観点では、セブンリッチならではと感じる部分はありますか?
藤田:独立して起業した場合に、必ず出てくる心配である『資金』と『人』という二大要素を最小限に抑え、事業に集中できることでしょうか。
私自身、スタートアップをやっていた時期がありますが、悩みの95%が資金繰りに関することでした。決して大げさではなく、資金が回らないと、本来なら受けなくていい受託案件やリスクヘッジのための仕事が増え、プロダクトの価値創造に集中できなくなってしまうことがあります。
一方で、会計事務所の盤石な基盤があるセブンリッチの中で事業を立ち上げるということは、その資金面という最大の悩みを最小限に、クライアントやプロダクトの価値創造に向き合えるということ。また、人の悩みに関しても同じことが言えます。セブンリッチには自分という個をしっかり持った強いメンバーが揃っていますし、組織として採用に妥協しないという前提が徹底されています。これは事業をつくる人間にとって、稀有で恵まれた環境ですよね。
規則ではなく美徳で動く
──藤田さんは新卒採用面接も担当されていますが、どのような学生にセブンリッチへ来てほしいとお考えですか。
藤田:想いを持って動ける人ですね。
私が昔から大切にしている言葉に「規則で動くのではなく美徳で動く」というものがあります。与えられたルールやマニュアルにただ従うだけでなく、何が人として、組織として美しいかという「自分自身の内発的な思いを基準に動く」。これは「目の前の人のために何ができるか」を大切にする、セブンリッチのカルチャーにもマッチしていると思います。
ですから面接では、スキルはまったく気にしません。重視するのは、その人自身の哲学や思考の軸。何を楽しいと感じ、何が嫌なのか。物事に対してどこまで深く突っ込んで考えられるかという思考の深さを見たいです。
── 最後に、学生へのメッセージをお願いします。
藤田:セブンリッチができるのは、あくまで機会を用意することだけです。そしてその機会を活かせるかどうかは、100%その人次第だと思っています。目の前にある機会に対して自分がどういうスタンスで向き合い、成功も失敗も含めてその結果をどう受け止め、次にどう活かしていくか。そこから逃げずに考え抜いてほしいと思います。
▼セブンリッチへのエントリーはこちら
27卒
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28卒
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