元公務員・アスリート・起業家、清水彩乃がBeFreeで見つけた成長と共感のカルチャー
【インタビュアー:村田 / 話し手:清水 彩乃(しみず あやの)】
今回は、BeFreeで活躍する清水彩乃さんにお話を伺います。陸上のトップアスリートから公務員、パーソナルジム経営、不動産営業まで…清水さんのキャリアは、まるでジェットコースター。その波乱万丈な経験を経て、なぜBeFreeを選んだのか?そして今、何を感じているのか?清水さんの「生の声」を通して、BeFreeのリアルな魅力に迫ります。
陸上エリートから公務員、そして起業家へ。波乱万丈キャリアで見つけた「自分らしさ」
村田: まずは自己紹介をお願いします。
清水: 清水彩乃、26歳です。今はBeFreeで事務関連の業務をメインにしつつ、実はちょっとだけ不動産の紹介なんかもお手伝いしています。
村田: 不動産も!それは驚きです。バックグラウンドを詳しく教えていただけますか?
清水: どこから話しましょうか…(笑)。陸上一筋の学生時代でした。中学3年の時には県で優勝するくらいには成長できて、その勢いで高校、そして某有名大学に進学して、トップレベルの環境で競技を続けて、日本3位まで漕ぎつけたという自慢話があります!
村田: 日本3位!?順風満帆に見えますが、挫折などは経験されたのでしょうか…?
清水: 実は大学2、3年の頃、初めて壁にぶつかりました。全く記録が伸びなくなってしまって…。今思えば、それまでは感覚だけで走っていて、あまり深く考えて練習してこなかったんです。高校の先生が本当にすごくて、言われた通りにやれば結果が出た。でも、「なぜ」そうするのか、その意味まで理解していなかったんです。
村田: なるほど、感覚派だったんですね。その壁はどう乗り越えたんですか?
清水: もう心が折れかけて…。ちょうどコロナ禍で大学での練習も制限された時期だったので、思い切って実家に帰って、母校の高校の先生に頭を下げて、高校生と一緒にゼロから練習させてもらったんです。最初は後輩にも負けて、プライドはズタズタでしたけど、とにかく必死で3ヶ月間食らいついたら、なんとか自己ベストを更新できたんです。この経験があったから、「なぜこうなるのか?」って物事の本質を深く考えるクセがつきました。この時の学びは、後にパーソナルトレーナーとして活動する上でも、すごく大きな財産になりましたね。
村田: すごい経験ですね…。ただガムシャラに頑張るんじゃなくて、「どう頑張るか」が大事だと。
清水: まさに!頑張り方を間違えたら意味がないんだって、痛いほど分かりました。あと、スポーツを通して、時間管理とか礼儀とか、人としての基礎を叩き込んでもらえたのは本当に良かったですね。
そのあとはケガなどもあり、「安定」を求めて公務員試験を受けることにしたんです。2週間くらい猛勉強して、なんとか市役所に滑り込みました。
村田: 公務員!それはまた大きな決断ですね。そこからはどのような歩みを?
清水: 人間関係にはすごく恵まれている環境で一年半ほど在籍していました。でも、どこかで「この仕事、私じゃなくてもできるな」って感じてしまって。大きな組織だと、どうしても仕事がマニュアル化されていて、自分の色を出しにくいというか、替えがきく存在に思えてしまって。それが少し寂しくて、もっと「私だからできること」で、やりがいを感じられる仕事がしたいと思ったんです。
村田: そこから、また自分の「好き」を追いかけるんですね!
清水: はい!「やっぱり私、陸上好きじゃん!」って原点に戻って(笑)。まずは小学生向けの陸上教室でコーチを始めました。その後、知り合いの紹介で中学生のコーチも個人で引き受けるようになって。でも、やっぱりそれだけじゃ食べていけなくて…。短期間で稼ぐ方法を考えた時に、すごく単純なんですけど「不動産営業って稼げるらしいぞ」って(笑)。それで不動産会社にも飛び込みました。
村田: 不動産営業!営業というと、どこまで…?
清水: 電話営業も飛び込みもやりましたね。個人宅相手なので、めちゃくちゃ怒鳴られたりもして、メンタルは相当鍛えられました。でも、「ジムが軌道に乗るまで!」って目標があったから、必死でした。朝9時から夕方6時まで不動産の仕事して、夜7時から11時までパーソナルトレーニング指導して…みたいな生活を続けて。クリスマス?なにそれ美味しいの?って感じでしたね(笑)。
村田: すごいバイタリティ…!まさに「刺激」的な毎日ですね。
清水: 本当に。でも、その甲斐あって3ヶ月でジム経営がなんとか黒字になって、生活できる目処が立ったので、不動産はスパッと辞めました。その後、ジムは順調だったんですが、結婚して子供が生まれて。私のジムって、「清水さんだから」って来てくださる方が多くて、良くも悪くも属人化してしまっていたんです。子育てとの両立を考えた時に、このままじゃ難しいなと思って、一旦リセットすることにしました。
村田: なるほど。ご自身で「刺激と落ち着き」という言葉で人生を表現されていましたが、まさにその両極を全力で駆け抜けてこられたんですね。アスリートや起業家としての「刺激」と、公務員や母としての「落ち着き」。そのバランスの中で、次のステージを探していた、と。
清水: そうかもしれません。色々なことをやりきって、ある意味、刺激的な生活には一旦満足したというか 。特に子供が生まれてからは、自然と落ち着いた生活を求めるようになりましたね。
事業内容より「人」で決めた。信頼できるリーダーシップが入社の決め手
村田: そんな激動のキャリアを経て、BeFreeにはどういった経緯でたどり着いたんですか?
清水: 公務員という大きな組織を経験したからこそ、次は逆に、もっと小回りが利いて、柔軟なベンチャー企業で働いてみたい、という気持ちが強くなっていました。そんな時に、共通の知り合いが、代表の皆川さんを紹介してくれたのがきっかけです。
村田: 最終的な決め手は何だったんでしょう?
清水: 実は…会社の事業内容とか、細かいことはほとんど調べずに行ったんです(笑)。もう、代表の皆川さんの人柄、その一点突破でした。
村田: 随分と大胆な意思決定ですね。
清水: 皆川さんと初めてお会いした時、「あ、この人は私に(変な意味で)全く興味がないな」って直感したんです(笑)。すごくフラットで、ビジネスライクというか、プロフェッショナルな空気を感じて。それが逆にすごく安心できて、「この人にならついていける」「この会社で働きたい!」って、その場で決めました。他の会社は一切見ていません。当時のBeFreeは、まだ麻布十番のオフィスで、正直、会社というよりは…もっと自由奔放な感じでしたけどね(笑)。
村田: 事業内容や条件よりも、「人」と「信頼できる環境」。それが清水さんにとって何よりも譲れない価値観だったんですね。
カオスから秩序へ。仕組み作りと「働きやすさ」を両立するBeFreeの魅力
村田: 今はBeFreeでどんなお仕事を担当されていて、どんなところにやりがいや魅力を感じていますか?
清水: メインは事務関連の業務ですが、最近は、会社が大きくなる中で、以前はなかった仕組みやマニュアルを整備していくことに、すごくやりがいを感じています。公務員の時は、ガチガチのマニュアルが少し窮屈に感じたんですけど、BeFreeのようなベンチャーだと、何もないカオスな状態から、必要なルールやフローを整えていくプロセス自体が、パズルみたいで面白いんです。
村田: 無秩序から秩序を生み出す面白さ、ですね!
清水: そうなんです!それによって仕事がスムーズになったり、私がいなくても他のメンバーが迷わず動けるようになったりするのを見ると、「よしっ!」て思いますね。会社全体の成長に貢献できている実感が持てるのは、少人数で始まったBeFreeだからこその醍醐味かもしれません。
村田: 会社の成長にダイレクトに関われるのは、ベンチャーならではの魅力ですよね 。他に、BeFreeで働いていて「ここが好きだな」と感じる点はありますか?
清水: やっぱり、社長(皆川さん)との距離が近いことですね。物理的にも精神的にも(笑)。だから、何か意見があればすぐに言えるし、ちゃんと耳を傾けてくれる。会社全体がラフで、変に堅苦しくない雰囲気なのも、私にはすごく合っています。
村田: 特に、女性や子育て中の社員にとっては、働きやすい環境だと伺いました。
清水: それは本当に大きいですね!皆川さん自身がお子さんがいるので、子育てに対する理解が半端ないんです。子供が熱を出して急に休むとか、在宅勤務に切り替えるとか、妊婦健診でちょっと抜けるとか…そういうことが、すごく言いやすいし、当たり前に受け入れてもらえる。これって、子育てしながら働く女性にとっては、本当に心の支えになると思うんです。会社が成長して、そういう余裕が生まれてきたのも、日々感じていますね。
村田: リーダーの理解と、会社の成長が良い循環を生んで、働きやすい文化が作られているんですね。ワークライフバランスを大切にしたいと考えている多くの人にとって、これはすごく魅力的なポイントだと思います 。
冷静さと情熱、そして「やりたいこと」への正直さ
村田: 清水さんご自身の「これは得意!」という武器は何だと思いますか?
清水: 仕事面で言うと、市役所時代の経験が活きていて、社会保険の手続きとか給与関連の細かい事務処理は得意ですね。正直、ちょっと面倒な作業なので(笑)、他の人が苦手な部分をカバーできるのは、私の強みかなと思っています。
村田: それは会社にとって、めちゃくちゃ助かりますね!内面的な強みはいかがでしょう?
清水: うーん、あまり感情の起伏が激しくない方だと思います。陸上の試合でも、アドレナリン全開!というよりは、むしろ自分を落ち着かせて集中するタイプでした。あとは…人との距離感をうまく保つこと、でしょうか。特に社外の方と接する時は、馴れ馴れしくなりすぎず、でも壁を作りすぎず、ちょうどいいコミュニケーションを心がけています。常に「BeFreeの顔」である、という意識は持っていますね。
村田: 冷静さと、相手を不快にさせない絶妙なコミュニケーション能力。それは周りをよく観察しているからこそできることですね。では、仕事や人生において「これだけは譲れない!」というこだわりや、大切にしている価値観はありますか?
清水: すごくシンプルなんですけど、「やりたい!」って心から思ったらやるし、「これは違うな」って思ったら、基本的にはやらない。ただ、本当に達成したい大きな目標(最終ゴール)があって、その途中に「やりたくないこと」があるなら、それは乗り越えられます。例えば、自分のジムを立ち上げるっていう目標があったから、正直キツかった不動産営業も、3ヶ月間やり抜くことができたんだと思います。
村田: なるほど!目的のためなら、困難なプロセスも厭わない、と。将来的に「やりたいこと」として、再びスポーツに関わりたいという想いもあるそうですね。
清水: はい、いつかは指導者として、自分が叶えられなかった「日本一」の選手を育てたい、という夢があります。自分の夢を、次の世代に託したいんです。BeFreeが東芝ブレイブルーパス東京とパートナーシップを結んでいるように、将来的に何かスポーツの分野で会社と面白いことができたら最高だな、なんてことも考えています。
村田: 熱い想いを秘めているんですね!その目標があるからこそ、今の仕事にも情熱を注げる部分がありそうです。
嵐のような日々から、成長と余裕へ。初期メンバーが見たBeFreeの進化
村田: 清水さんは、BeFreeのかなり初期の頃からいらっしゃいますよね。当時の会社と今を比べて、どんな変化を感じますか?
清水: もう、全然違いますよ!(笑)入社した頃は本当に人が少なくて、一人ひとりが抱える仕事量がとんでもなくて、正直、毎日が戦場でした。他のメンバーとゆっくり話す余裕なんてなくて、とにかく目の前のタスクをこなすのに必死。社長ですら、お子さんが熱を出しても休めないような、そんな状況でしたから。
村田: まさに、ザ・ベンチャーの黎明期、という感じですね。
清水: はい。でも、そこから仲間が増えて、役割分担がしっかりできるようになって、社内のコミュニケーションも活発になりました。会社全体として、すごく良い意味での「余裕」が生まれてきたな、と感じます。この劇的な変化を内側から見られたのは、本当に貴重な経験でしたし、会社の成長を肌で感じられて、すごく嬉しいです。
村田: 嵐のような時期を知っているからこそ、今の安定や働きやすさのありがたみを、より強く感じられるのかもしれませんね。その成長のプロセス自体が、BeFreeという会社のストーリーであり、魅力の一つと言えそうです 。
編集後記
陸上エリートから公務員、パーソナルジム経営、不動産営業…。清水彩乃さんのキャリアパスは、一見すると予測不能で、異色に映るかもしれません。しかし、彼女の言葉に耳を傾けると、そこには「刺激」と「落ち着き」という両極の間を行き来しながらも、常に自分自身の「やりがい」と「納得感」を追い求め続けてきた、ブレない軸が見えてきます。
感覚を頼りに突き進んだ日々、安定を求めた日々、情熱をビジネスにしようと奔走した日々、そして生活のために厳しい現実と向き合った日々。その一つ一つの経験が、今の彼女を形作る血肉となっています。特に、大学時代の挫折を通して培われた「なぜ?」を突き詰める思考力と、目標達成のためなら泥臭い努力も厭わないしなやかな強さは、彼女の大きな魅力です。
清水さんのように、多様な経験を糧に、自分らしい働き方や価値観にフィットする場所を探している方にとって、BeFreeは非常に魅力的な選択肢となり得るのではないでしょうか。一人ひとりの個性と経験を尊重し、メンバーの成長と共に会社も進化し続ける。そんなBeFreeのカルチャーに「ピン!」と来た方は、ぜひ一度、気軽に話を聞きに来てみてください。きっと、面白い出会いが待っているはずです。