Wewill、週刊東洋経済「すごいベンチャー100」2024年最新版に選出
株式会社Wewillのプレスリリース(2024年9月18日 11時00分)Wewill、週刊東洋経済「すごいベンチャー100」2024年最新版に選出
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000080502.html
中小・ベンチャー企業の管理部門の生産性と信頼性を向上させるBPaaS(※)「コラボ」を展開する、株式会社Wewill。2024年1月に東京支社、10月には日本最大級のオープンイノベーション拠点「STATION Ai」に名古屋支社を開設するなど、事業を急拡大しています。
(※)Business Process as a Service:バックオフィスなど特定の業務をアウトソーシングできるクラウドサービスのこと
スタートアップや上場企業などのハイレベルな案件も増えている中、今回はWewillのカルチャーやMVVについて、代表の杉浦から改めてお話します。
週刊東洋経済の「すごいベンチャー100」2024年版にも選ばれました!
杉浦:Value(行動指針)にもある「独立自尊」の働き方になりますね。自律した個人が集うからこそ、お互いが頼りあえるし、より高度な仕事やお客さまの課題解決ができるという考え方が根付いています。
実は「独立自尊」は、福沢諭吉の『学問のすゝめ』がもとになっています。本書では、もともと平等である人間の人生に差をもたらすのは学問であることと、学問により個人が自立するからこそ自由が得られることが説かれました。
まさに変化の速い現代において、私たちスタートアップに必要な考え方だと思います。だれより私自身、独立自尊の考え方が根強くて。前職での挫折から税理士を志して今に至ります。
杉浦:そうですね。バックオフィスが抱える課題を根本から解決したいと思っています。これはWewillのMISSIONでもある「世界をもっと面白く、美しく。」につながりますが、バックオフィスの世界って、今、全然美しくないんですよ。
担当者が辞めてしまい、事務が回らなくなってしまったり、ムダや不合理がいっぱいあって、事業変革の足かせになっていたり。最悪の場合は不正が起きたという話もいまだによく聞きます。
杉浦:ですが、担当者のせいにするのも違うと思っています。なぜなら、構造的な問題だから。そもそもバックオフィスは、同じ作業の繰り返しになりやすい部門です。すると人員が固定化され、業務がブラックボックス化しやすくなります。これは担当者にとっても不幸なことで、成長を感じづらいですし、キャリアを築きづらい構造があるんです。
ですから、私たちは「コラボ」の提供を通じ、バックオフィスの両面(A面・B面)を解決していきたいと考えています。A面では支援先のオペレーショナルエクセレンス(※後述)を達成し、B面では担当者の適切なスキルアップを図ります。
杉浦:まずA面から。バックオフィス運営に特化した分業プラットフォーム「SYNUPS(シナプス)」を通じて、担当者が抱えている業務を一度洗い出し、タスクに分解しています。さらに難易度や所要時間、期日などを付与し、タスクを定義してあげれば、ブラックボックス化や不正は防げます。そのうえで、権限に応じた担当者の振り分けやWewill(外部)に任せるものなどタスクごとの取り扱いを決め、運用していくイメージです。
ここまで業務を“部品化”するから、適切なマネジメントができる(経営のレジリエンスも向上する)。担当者のスキルも見える化されて人事評価につながりますし、担当者がより上位の仕事にチャレンジできます。これでB面も解決されます。
とはいえ、バックオフィス業務は担当者の独自ルールやフォーマットに寄っていることがほとんどです。だからこそWewillでは、コンサルタントが専門知識をもって適切に介入し、アセスメントや業務設計まで行います。
業務を整理していくと、作業がだんだんと標準化されていきます。さらに、SYNUPSにさまざまな知見が集まるので、この知見を支援先とも共有し、ともに業務改善や人材育成を進めていきます。
これがバックオフィスのインフラ化のイメージ。VISIONである「バックオフィスから社会を最適化する。」に通じます。
杉浦:税理士法人を開業して以来、よい企業が本当に多いなと思っていて。みなさんの成長をバックオフィスから支えたいという気持ちが強くなりました。技術も人材もある、そんな優良企業も昨今は変化を余儀なくされています。でも、旧態依然の体制が邪魔をするのです。
事業変容とは、新しい価値を生み出すこととイコールです(事業DX・価値DX)。ただし、一足飛びにはいきません。まずはオペレーションをデジタル化し変化に強い体制にしないと、新しい価値を生みだすための変化に経営がついていけません。
バックオフィスは、正しいプロセスの中で正しくオペレーションが行われる事でデータが正しく確定されていく場所です。売り上げや費用や債権や負債や……すべて決裁されて「いくら」と確定しますよね。その正しいデータをタイムリーに経営に反映する体制がなければ、変革によって生じるインパクトも計測できません。何をどう変えたらよいかさえ、決断が難しい。しかも、変化の激しい現在においてこのプロセス自体をどんどん変えていかなくてはならない。
つまり、バックオフィスが柔軟に変化できる体制でないと、企業の中に変革は生まれないということです。
ちなみに、よく「社員のマインドを変えなければ」という声も聞かれますが、事務DXが達成されればマインドは自然と変わっていきます(社風・文化DX)。第一歩目の変革は事務方から起こると考えています。
杉浦:そうですね。なので、バックオフィスの担当者は、そろそろオペレーショナルエクセレンスの観点を持ちませんか?と。オペレーショナルエクセレンスとは、企業内の業務オペレーション全体が効率化されていて、他社の追随を許さない状態をいいます。
たとえばチェーン店では、人が入れ替わっても同じメニューが提供されますね。それはサプライチェーンを含めたオペレーションが徹底的に効率化されているからです。業務は滞っていないか、ボトルネックはないかという視点で業務全体を見通し、経営効率を改善していけるのがこれからのバックオフィスの役割だと思います。
だからこそWewillは、専門性を持ったコンサルタントが業務に伴走する。強いバックオフィスをともに作りあげ、強い会社をより強くしているわけです。
杉浦:スキルフルな人材は大歓迎ですが、独立自尊の考えがあり、自分で勉強してスキルを習得していく人材も多くいます。
「コラボ」の業務にもさまざまな役割が必要なので、コンサルタントからアソシエイトまで複数の職域がありますし、それぞれが「私はこれをやります!」「今後はこうなります!」と宣言して職域に従事していますよ。
杉浦:自律した個人同士の協力を支えるのが信頼関係なので、信頼関係を保つためのアクションを大切にしています。
まず、シンプルかつオープン、フラットに情報をシェアしています。よいことも、悪いことも素直に共有。それがメンバー各自の判断と行動のスピードを生んでいます。
スチュワードシップは、誠意ある責任のこと。たとえば、Wewillではタスクレベルかつ1分間単位でメンバーの業務を管理しています。その中で、たとえば担当者が打刻した時間と、業務にかかった時間がズレていたら、すごく怒られます(苦笑)。
「自己管理ができないために、マネージャーが時刻を確認する手間や、メンバーの時間を細かく確認しなければという疑念が発生する。それって、相手の頭のリソースや自由を奪っていますよね」と。ウソやごまかしも嫌われますね。一度でも働くと、信頼関係を結べませんから。つまり、スチュワードシップは結局は自分自身の独立自尊に対して持つものである、ということに尽きると思っています。
適切な自己認識とは、自分自身のことをメタ的に認知できることです。思いあがることもなく謙遜もせず、「自分はこれができます」「ここはできないので、助けてください」と業務に当たること。また、事実に基づくとは、客観的なデータに基づく姿勢です。正しい成長のためにも、正しい自己認知やデータによる判断を大切にしています。
そしてプロであるとは、誇りを大切にする文化です。誰でもできると思われがちな事務作業でも、一つの数字も間違えてはいけないプレッシャーの中で完璧にやり切ることは、れっきとしたスキルなんですよね。それぞれの職制に、それぞれのプロ性がある。プロって、誇り高く、かっこいいんです。これも独立自尊の現れです。
最後の& Enjoyは文字通り「こういう生き方を楽しもう!」という、提案に似た価値観です。個人個人が依存心を持たず、学びによりスキルを高める(自助)。すると、そういった個人はお互いに支え合え、組織として強くなります(互助)。そして、私たちが強くなれば、支援先のバックオフィスが強くなり、もっと面白い事業に注力いただける。個人としても成長を感じられる。同じ熱量の仲間と高めあえる。
そういう生き方って、面白いし、美しくないですか?と。
杉浦:ベンチャーキャピタルやグローバル規模のメーカー、上場企業など、専門知識を必要とする現場がどんどん増えています。そうした仕事に携われるのは、Wewillならではですね。
また、コンサルタントのほか、税理士や社労士といった士業も在籍しています。「そうした“腕の立つプロ”と一緒に仕事をすることで、あなたの知識をスキルに変えることができます」と。業務委託やフリーランスでも仕事は請け負えますが、業務改革レベルまで学びを高めることは難しいでしょう。
ただし、学びは自主的に行うものであって、せめて基礎知識は自分で勉強しておくこと。基礎知識は成長機会にアクセスするための“切符”です。その切符はみずから手に入れるものなんですよね。
なので、僕らが”We”willであることの意味は、「独立自尊した個が集う強さ」と「腕の立つプロたちと共に戦う現場がある」ということ。要は、成長機会はしこたまありますよ!というところに落ち着きますね。
こうしたWewillのカルチャーに共感する方はぜひ、エントリーしてください!
(ライター:菅原岬)