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営業事務からのジョブチェンジで2018年に税理士法人Wewillに入社後、株式会社Wewillに転籍した石田優香さん(31)は、経理として働き始めて間もなく、Wewillのサービスの礎になる案件に携わりました。現在は産育休から復帰して約2ヶ月。公私ともに変化の大きい日々を送る石田さんに、Wewillでの働き方やこれまでのキャリアについて聞きました。
-大学卒業後、県西部の商社に就職しました。Wewillとの出会いを教えてください。
出身は兵庫県ですが、先に就職していた夫の勤務先と近い場所が良かったため浜松市の商社に入社しました。しかし、働くうちに子育て中の社員への風当たりの強さが目につくようになり、子どもができた後に働き続けるイメージが描けなかったことから2017年に退職しました。前職で商品の受発注管理などを担当する中で経理の仕事に興味を持っていたことに加え、仕事の幅を広げたいという思いがあったので、退職後に職業訓練校で経理を学びました。半年間のカリキュラムには1ヶ月の実習がセットだったのですが、そこで実習先として受け入れてくれたのが税理士法人Wewillでした。
-税理士法人Wewillでの実習はいかがでしたか。
雰囲気がとても良かったです。実習生という立場上、自分は迷惑な存在ではという意識がありました。最初は質問をするときもオドオドしていたと思います。ですが、私に対して「質問してくれてありがとう」というスタンスで接してくれました。他の社員同士も、年齢や経験に関わらずお互いの話を聞き、顧客にとって一番良い形は何かを追求しているのが見て取れました。個を尊重しながら同じゴールを目指している環境だと実感しました。そんな雰囲気の良さや心地よさに惹かれ、職業訓練校の担当者を通じてここで働きたいとアプローチしました。当時、税理士法人Wewillでは求人をしていませんでしたが、週3日のパートタイムとして採用が決まりました。その後、今の株式会社Wewillに転籍しています。
働き始めてすぐ、顧客企業の経理業務引き継ぎを担当
-経理としてWewillでのキャリアをスタートしました。どのような滑り出しでしたか。
働き始めた翌月には、顧客企業の経理担当者の退職に伴う引き継ぎに関わることになりました。1人しかいない経理事務の方が急に退職されることになり、お客様が税理士法人Wewillに相談してきたことがきっかけで、税理士法人としてはイレギュラーな対応でした。私がその担当者が行っていた経理業務を代行するという形に決まったのですが、いざ引き継ぎを受けてみると内容が複雑で、このままだと翌月以降、同じように出来ないと焦りました。業務のすり合わせや整理の必要性を伝えたところ、経理業務の設計や改善を行っていくことになりました。週3のパートでは難しいので週5日にしてほしいと申し出て、とにかく必死で取り組みました。経理DXを行う株式会社Wewillの事業ベースになったと聞きますが、当時は自分のやるべきことに夢中でそんなことに気づく余裕はなかったです。この引き継ぎを機に、産育休に入るまでの2年ほどそのお客様を担当させていただきました。
-2020年末から22年4月までの産育休へ入ります。どのような期間でしたか。
それまでは残業を重ねてやり遂げるような仕事スタイルだったため、自分の中で復職のビジョンが描けず不安を感じていました。ですが、育休中の女性向けのオンラインスクール「育休スクラ」を受講したことで見える世界が変わりました。様々な立場の育休中や育児中の人たちとオンラインで意見交換しながら学んでいくスタイルなのですが、回数を重ねるうちに子育てをしながら働くことへのネガティブなイメージが和らいでいきました。子どもがいて、仕事もするという目の前の事実は変わりませんが、それをどう見るのか、どう向き合っていくのかは自分で選べるし、それだけで世界や景色が変わる、ということを身を以て実感しました。育休スクラでは「仕事と同じように、家庭も一つのチームだ」という考え方のもと、子育てで起こりうる様々なケースに対応できるよう備えておくことを勧められました。子どもが熱を出した時などの2人の役割分担を事前に話し合うことができたおかげで、復職後も夫婦でうまく連携ができていると感じます。
―浜松市北区の人気スポット「ドロフィーズ」でお子さんとの時間を楽しむ石田さん
-復帰後はどのようなタイムスケジュールで働いていますか。
午前9時から午後4時45分までの時短勤務ですが、フルフレックス制なので月の労働時間を調整しながら働いています。現在お客様を5社担当していて、お客様のオフィスと自宅、ガレージ(Wewillが運営するコワーキングスペースThe Garage for Startups)が勤務場所です。担当しているお客様の業務は月前半の負荷が高いので、1ヶ月の前半は1日に8時間程度働き、後半は日によっては1日2時間だけにするなど、柔軟な働き方ができています。子どもがまだ1歳半と幼いのでよく熱を出すのですが、そんな時も自宅で仕事をしつつ子どもが起きてしまったら業務をストップして、その時間は後で取り戻しています。育児との両立が上手くできているのは、フルフレックス、フルリモート制のおかげです。一方でWewillは対面でのコミュニケーションも大事にしているので、育休中もガレージでイベントなどがある際には声を掛けてくれ、皆と顔を合わせる機会もありました。
―The Garage for Startupsでは社員同士の交流の場が持たれることも
-業務でやりがいを感じるのはどんな時でしょうか。
自分が価値を提供していることが証明できた時です。お客様の経理業務を整理し、毎月の業務が適正かつ効率よく回るように設計するのが私の仕事です。その構築と運用がうまくいき、お客様の負担が減っていることが実感できるとうれしいです。負担が減ることによって、お客様は事業を成長させるような別の方向にも目を向けることができるようになります。また、経理業務は整理しておくことによって変化にも強くなります。今後も社内の各担当者と連携しながら、チームでより良い成果を目指していきたいです。
-Wewillに入社してからの変化を教えて下さい。
代表の杉浦さんと出会って、働くことに対する価値観が180度変わりました。それまで、私にとっての仕事とはお金のために我慢してするものでした。実習でWewillと出会い、仕事は楽しく、人生を豊かにしてくれるものに変わりました。あと、思っていたよりもスタートアップならではの変化のスピードを楽しめています。自分の知らない一面を発見できました。Wewillの事業は価値の高いものだと感じていますし、社会に対して正しい方向に向かっているという実感が伴っているので、誇りを持って働くことができます。子育てをしながら働くことがイメージできなかった私が、今では仕事も育児も全力で楽しんでいます。これから先ライフステージの変化に伴い、働き方を考える場面もたくさん出てくると思いますが、個を尊重してくれるWewillならどんな形であれ納得感を持って働けるだろうと確信しています。自分で限界を作らず、様々なことにチャレンジしながら、これからの自分自身の変化を楽しんでいきたいなと思います。