1
/
5

【創業ストーリー 前編】「中小企業の成長を後押しし、面白く、美しい世界を作る」‐杉浦直樹代表取締役

IT企業のトップ営業から税理士に転身。バックオフィス支援のスタートアップ創業者に

株式会社Wewill創業者の杉浦直樹代表取締役(46)は、税理士として独立した僅か2年後にWewillを創業しています。起業に至った経緯や、これまでのキャリアヒストリー、We willが目指す世界について聞きました。

‐杉浦さんは大学卒業後、日本オラクルからキャリアをスタートしました。なぜIT企業を選んだのですか。

私が大学生の頃は超就職超氷河期で、80社くらい受けました。そんな中、IT業界で当時は「ドッグイヤー」と言って、1年で7年分の経験が積めると言われていた(※犬の1年は人間の7年に相当することにちなむ)。それで就職先をIT業界に決めました。オラクルでは会計を中心としたパッケージソフト(ERP)を売っていたのですが、入社半年で、通信大手の関連会社13社にERPを導入する一大プロジェクトのマネジメントに営業として関わることになりました。指導してくれる直属の上司がいたのですが、その人が辞めてしまって。「お前しか知らないからやれ」という形で、2年間ほとんどそのプロジェクトに費やしました。一番下っぱの営業の立場からメンバーをアサインしてプロジェクトマネージャーと一緒に進捗管理やマネジメントをやり切るという形で、大変でしたね。毎日泣いていましたが、この2年が今につながっています。



‐オラクルで約8年勤めた後、スタートアップに転職。そこでは挫折を経験しています。

オラクルの仕事は楽しかったですが、もっともっとと、次第に高い年俸を追うような気持ちになっていました。そうした中でイスラエルの通信スタートアップから声が掛かり、高い給与を提示してくれたこともあって転職しました。でも、スタートアップの仕事観は全然違った。スピードについていけずに3ヶ月でクビになりました。今思えば納得だけれど、当時は落ち込みました。クビになった約1週間後に長男が生まれる予定で。入院していた妻にはすぐに打ち明けられず、仕事もないのに毎日22時くらいにスーツを着て病院に行っていました。


税理士に転身。思いのある中小企業経営者に触れる

‐一時は無職になりました。その後、どのようにして次の道を切り開いたのですか。

しばらくは子育てをしながら就職先を探していました。考えた末に、安易だけど資格だと思った。静岡県浜松市の税理士事務所の跡継ぎ候補として、弟子入りのような形で丁稚奉公しながら8年かけて税理士資格を取得しました。

当時はやっぱり都落ち感があって、くさくさしていました。でも、浜松市内の経営者らの勉強会に事務局として関わらせてもらう機会に恵まれました。そこに集っているのは中小企業の経営者たちで、何のために仕事をするのかということを突き詰めて考えている人たちばかりでした。熱量に触れ、中小企業のことを好きになった。税務の視点からこうした企業の成長支援をすることで、世の中が良くなるのではないかと思うようになりました。Wewillの創業時に掲げたミッション「面白い中小企業を、もっと強く、もっと面白く。」の原点です。(※現在は「世界をもっと面白く、美しく」というミッションに変更。)

‐2015年に独立。杉浦直樹税理士事務所を立ち上げます。弟子入りした事務所を継がなかったのはなぜですか。

元いた事務所は、顧客企業に対して提案はしないというスタンスでした。何かを変える提案を行うことはリスクを伴うからです。考え方としてはそれも正しいのかもしれませんが、自分にとっては違和感がありました。税理士資格を取るために大学院に通ったのですが、そこで出会った2人によってその気持ちがより確かになります。2人は大手の税理士法人にいて知識と経験が豊富だった。彼らは提案を行って、企業の変化を後押しするのが士業の役割だという考えでした。そのために自分たちの知識を磨いていました。税理士のあり方が変われば中小企業も変わると感じ、独立を選びました。最初は1人の個人事務所でしたが、翌年にその2人を迎えて税理士法人Wewillを共同創業しています。

当初のお客様は、勉強会で共に学んだ企業。2人の経験が豊富で、高いレベル感でサービスを提供できたことと、身近で伴走していくスタイルを評価いただき、市内外でお客様を獲得していきました。今は浜松市とオラクル時代に勤務していた名古屋市、東京都内を中心に約180社の企業がお客様です。

後編はコチラ

株式会社Wewill's job postings
10 Likes
10 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from 株式会社Wewill
If this story triggered your interest, have a chat with the team?