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テレワーク用に就業規則を見直したら、会社のビジョン・ミッション・バリューがめちゃくちゃ明確になりました!

Photo by ian dooley on Unsplash

皆さんは、仕事選びに際し就業規則を意識したことはありますか?

就業規則は文字通り従業員の働き方のルールを示すもので、会社がどのような考えを持っているのかがはっきりと反映されるものです。またそれは、皆さんの働きやすさや労働環境に関わる非常に重要なものです。そして何より、就業規則更改はより良い働き方や経営ビジョンを社内に落とし込むきっかけにもなります。

本記事では株式会社Wewill(以下Wewill)がテレワーク用に就業規則を見直した際に、どのような事を考え、形にしていったのかの流れをお伝えしていこうと思います!

当社の考え方はもちろん、テレワーク導入に向けた就業規則更改の意義や注目すべき点もご理解いただけるはず。ぜひ最後までご一読ください!

テレワーク導入は就業規則の見直しに絶好のタイミング。従業員の自己実現を応援できる組織体制に

テレワーク導入の流れは以下図1のように6つの段階に大別されます。このうち最初の3つの段階までが就業規則規定にも関わります。

▼テレワーク導入までの流れ(出典:ハマリモ!

Wewillがテレワーク導入を決断した目的は、「新しい働き方を取り入れることによって、新しい価値を創出するため」です。

育児や介護と仕事の両立の支援、ワークライフバランスの実現といった一般的な理由ももちろんありますが、私たちはめまぐるしく変化する時代に対応していくために、常に新しい在り方を模索し挑戦し続けなければならないと考えているため、積極的に動いてきました。

そして、このタイミングでWewillが大切にする「独立自尊」の理念を就業規則に盛り込み、体現することで、メンバーにはより豊かな人生を歩んでほしいという想いがあります。

そうすることで、メンバーがお客様とともに新たな価値を創出する活力につながるのではないかと考えています。

子どもの送迎や、銀行、役所に行くことなど、日常生活において必要なことが仕事で制限されてしまうのは非常に勿体ないと感じています。

そのため、私たちWewillは「ワークライフバランス」のように、働くことが先行するのではなく、「ライフワークバランス」のようにまず生き方を考えることが先に来る状態を目指しています。

こうした理由から、今回導入するテレワークも許可制にすることで、プロとしてより自由度の高い働き方ができる設計にしました。「独立自尊」で理想とされる自律的な働き方とは、メンバー一人一人が勤務時間や生産性を自己管理できるものというイメージなので、自律を原則に、許可を個別具体的に検討しました。

働き方の見直しにより経営理念や会社のビジョンがより明確に

就業規則に規定すべき内容は、約16項目あります(※図2参照)。
現行の就業規則に記載されている項目については全て更改すべきか検討することが理想とされます。今回はそのうち、従業員の立場であるメンバーと特に関わりの深い要素に注目してお伝えしていきます!

▼図2:就業規則に規定すべき内容

◇テレワークの対象者、申請手続き

一部、一定のポジション以上の方へ向けられた条件などもありますが、原則として業務に関係なく、全員がテレワークの適用対象となります。
テレワーク可能な労働環境を自分で用意する能力を持つことが、一定のキャリアレベルに昇格するための条件に組み込まれているイメージです。また、申請は口頭ベースで行います。堅苦しく「申請をもらう」というより、「相談してもらう」に近い形で、より気軽に柔軟に対応できるよう随時面談を行い合意形成していくような形にしています。

◇労働時間制度、勤務場所の採用とその理由

今回、Wewillではフレックスタイム制を導入します。
これも「自律」を支援するためであり、メンバーには制度を活用し日常と仕事を自己管理してもらいたいと考えています。最も、私たちの仕事は企業のバックオフィスに関わるお仕事なので、自分の働きやすさもそうですが、お客様も大事にして働いていただけるような設計にしています。

また、勤務可能時間を5:00~22:00のフレキシブルタイムとしました。働きすぎからメンバーを守り、コアタイム導入により不自由さが残るフレックスタイム制にしないため、フレックス制度を最大限に活用してほしいと思っています。

全員が同じ時間に働かずとも、チームの組み方、タスクシェアの工夫により社内コミュニケーションを確保することで、自由で自律的な働き方を目指していきます!

▼フレキシブルタイム制に関する記事はこちら

フレックスタイム制での残業時間の取り扱いはどうなる? | 勤怠管理コラム (総務・人事のお役立ちコラム) | クラウド勤怠管理システム 「AKASHI」
働き方改革関連法でフレックスタイムの清算期間が3ヶ月に延長され、企業は制度の導入を進めやすくなりました。フレックスタイム制では、時間外労働の扱い方が通常の働き方のものと異なるため、注意が必要です。今回は、清算期間などの用語の意味や、フレックスタイム制下での残業時間・時間外労働の取り扱い、導入の注意点について解説していきます。 ...
https://ak4.jp/column/flextime-system-overtime/

また今回、働く場所も自由度を高くするため、自宅やコワーキングスペースなどでも自由に働けるように柔軟さを取り入れました。

◇セキュリティ対策

テレワーク下における労働環境整備は「独立自尊」の理念上、メンバーの自己責任の範囲だと考えています。ご自身が最も良いパフォーマンスができる環境づくりに取り組んでいただきたいですね。しかしセキュリティ面に関しては、メンバーを守る意味でも、会社としての責任を取る意味でも、ウイルス対策ソフトの配布や携帯電話とパソコンの支給を考えています。

また、Googleのクラウドサービスを活用しており、現状Wewillで管理するのはIDとパスワードのみとなっています。疑いから入って監視するようなセキュリティシステムではなく、従業員に対する信頼に基づいたものにしています。

とはいえ、二段階認証の有効化など、アクセスコントロールに関しては徹底しており、情報セキュリティに関する研修も行い、独自のセキュリティシステムも構築しているところです。

さらに、Wewillではペーパーレス化が進んでおり紙の取扱量が極端に少ないです。お客様の資料の扱いに関する情報も整理し、紛失などの事故も防げています。以上のように、セキュリティ対策については、就業規則とは別にマニュアルを作り今後も徹底していこうと思っています。

◇勤怠管理、情報共有

現況の勤怠管理/業務管理システムにより、すでに個々の状況は把握できていますが、今後トラブル報告の仕組みを作り、また業務管理システムにガントチャート(工程管理表)を追加することで勤怠管理システム上の記録と実際の業務時間が一致するかを確認するようにしています。これが日報代わりになるイメージです。

WebカメラやITシステムを使った在籍管理は「独立自尊」に反するのであえて特別なことはやりません。勤務データがたまっていくにつれて、自然と適正値が見えてくると考えています。

一方で、生産性にこだわるためにも、労働時間はしっかりとカウントする仕組みを作る予定です。移動時間も勤務時間に入れ、いずれは完全テレワークも視野に入れておきたいと思います。

またテレワークをしていながらも、まるで隣にいるかのようなコミュニケーションがとれるように、情報共有ツールはGoogleのほかに社内SNSを数種類活用し従業員同士でフランクにコミュニケーションをとれる場も作っています。

従業員の「ライフワークバランス(生き方)」の実現を支援するWewillならではの就業規則へ

今回、就業規則更改にあたり、Wewillで働く意義や目的を議論したで、大切にしている「独立自尊」の考え方やビジョン、経営理念をより深く落とし込むことができました。

テレワーク導入のため、仕方なくやるのではなく、メンバー一人一人の「ライフワークバランス(生き方)」をよりよくするための就業規則更改になったと考えています。

実際、今回就業規則を見直したことで、働き方や服務規程のリスク管理につながり、働きやすさを重視したことで従業員の安心感やモチベーションの向上も見込めました。結果として今後会社の業績も益々伸び成長していくのではないかと考えています。

変化に合わせて企業としての姿勢も常にアップデートすること、お客様と新しい価値を創出するために、メンバーがより良い生き方を選択できる環境であること。こうした「お客様とメンバーの人生を応援すること」にこだわり、今後も私たちWewillは進化していきます!


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