異業種から飛び込んだ2人が見つけた、技術の最前線
人物紹介|全く違うバックグラウンドから音声AIの世界へ
2025年度の上期にHmcommに2人のエンジニアが入社しました。
坂本さんは、5年以上SESエンジニアとして大手企業の基幹システム開発に携わってきたベテラン。Javaを使った開発を行っていましたが、「同じような案件の繰り返しに物足りなさを感じていた」と振り返ります。
斎藤さんの経歴はユニーク。物流会社で最初の2年間は現場で汗を流し、VBAを使い簡単な現場改善を行いました。その後、Salesforceや情報システムの管理・開発まで独学で身につけた叩き上げのエンジニアです。
そんな2人が偶然同じタイミングでHmcommの門を叩いたのは、単なる偶然ではありませんでした。
転機と決断|「良いものを作りたい」という純粋な想いが交差した瞬間
坂本さんが転職活動で最も重視していたのは、「本当に良いものを作ろうという意識がある会社かどうか」でした。
「SESでは、お客様の指示通りに作ることが仕事。でも本当は、もっと上流から関わって、より良い提案をしたかった。自社開発なら、企画段階から『これじゃダメだ、もっと良くできる』と言える環境があるはずだと思ったんです」
斎藤さんの動機は少し違いました。待遇面への不満から転職活動をはじめ、解像度が上がっていく中で、企業選びの優先順位が変わっていきます。
「転職活動を進めるうちに、自分が本当にやりたいことが見えてきました。クラウドかAIか迷ったけど、AIの方が新しくて面白そうだと。単純ですけど、ワクワクする方を選びました」
2人に共通していたのは、Hmcommの情報公開の姿勢でした。
「社員限定の情報まで面接で開示してくれて、『この会社は隠し事をしない』と感じました」(坂本さん)
「面接で『AIの勉強をしています』と言っていたのですが、入社してから『じゃあすぐAI開発やってもらおう』と。この柔軟さとスピード感に驚きました」(斎藤さん)
現在の仕事|期待を超えた裁量の大きさと、技術の深さ
入社から半年。2人はそれぞれ重要なプロジェクトを任されています。坂本さんは、AIオペレーター自動応答システム「Terry」の音声認識精度向上に取り組んでいます。
「認識された音声の誤認識パターンを分析して、実際に発話テストを繰り返しながら改善しています。『こう変えたらどうか』と提案すると、すぐに『やってみよう』と。この自由度の高さは想像以上でした」
特に印象的だったのは、単なる実装だけでなく、音声認識エンジンのソースコードレベルまで踏み込める環境だったこと。
斎藤さんは、音声認識の精度向上と同時に、開発コストの大幅削減という難題に挑戦しています。
「GPUを使えば精度は上がるけどコストも跳ね上がる。そこでAWSの知識を総動員して、コストを1/10、うまくいけば1/20まで削減できる方法を提案しました。ハードウェアとクラウドの両面からアプローチできるのが面白い」
驚いたのは、Hmcommが音声認識のオープンソースエンジン「Kaldi」のソースコードまで独自に修正していること。
「一般的なAI企業は、GPTなどのAPIを使うだけ。でもうちは、数学レベルの知識が必要な深い部分まで触っています。これは技術者として本当に刺激的です」(斎藤さん)
成長と文化|フラットな環境が生む、爆発的な学習速度
「人に話しかけづらいということが一切ない」
2人が口を揃えるのが、Hmcommのフラットな組織文化です。
「大企業のSESでは考えられなかった。ここでは『良いものを作る』という一点で全員がつながっている感じがします」(坂本さん)
リモートワーク中心の環境も、2人にとっては新鮮でした。
「前職は制服かスーツ必須。忙しい時は現場に駆り出されることも。今は純粋に技術に集中できる環境があります」(斎藤さん)
「最初はフルリモートで大丈夫かと思ったけど、オンボーディングもしっかりしていて、すぐに馴染めました」(坂本さん)
未来の展望|次に挑戦したいエンジニアへのメッセージ
半年で大きな成長を実感している2人。今後の目標も明確です。
坂本さんは「Terryの精度向上が一段落したら、次はAIアルゴリズムの深い部分にも挑戦したい。すでにその話も出ていて、成長の道筋が見えているのが嬉しい」と目を輝かせます。
斎藤さんは「AIモデル開発はもちろん、セキュリティやDX全般にも関わりたい。お客様案件にも挑戦して、技術を実社会に活かす経験を積みたい」と意欲的です。
最後に、転職を考えているエンジニアへのアドバイスを聞きました。
「1から10まで教わりたい人より、自走できて新しい領域に踏み込みたい人に向いています。裁量は本当に大きいので」(坂本さん)
「応用情報技術者レベルの知識があって、『やることがなくなってきた』と感じている人にはぴったり。特に、コスト感覚とプロジェクトの概念を理解している人なら、すぐに活躍できます」(斎藤さん)
そして2人が強調するのは、「熱意」と「スキルアップへの貪欲さ」。
「技術が好きで、新しいことに挑戦したい気持ちがある人と一緒に働きたいですね」
音声AIという最先端技術の、表面だけでなく深部まで触れられる環境。異なるバックグラウンドを持つ2人のエンジニアが、それぞれの強みを活かしながら急成長している姿が印象的でした。
Hmcommでは、音声AI技術に情熱を持つエンジニアを募集しています。
Hmcommのエンジニアチームでは、AI Suiteサービス開発やLLMサービスを実現するためのクラウドシステム構成、大規模GPU計算基盤を活用したLLMの並列分散学習・チューニングなど、最先端の技術開発に取り組んでいます。
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