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15年間自然言語処理技術の研究開発をしてきた私が、これから"みらい翻訳"で実現したいこと

Photo by Hadija Saidi on Unsplash

はじめまして

今月2022年1月にみらい翻訳にjoinした西山です。社内では初日からlisaと呼ばれているので、こういう風に苗字を名乗ることが既に懐かしいです。一方で、これまでは大企業に「入社」していたので「joinする」という表現には未だに慣れないです(書いててちょっと恥ずかしい…)。

新卒入社したITベンダーの研究所で自然言語処理チームに配属されてから現在までの約15年間、所属や立場、他の仕事との比重を変えながらも、一貫して自然言語処理技術の研究開発(いわゆるR&D)に携わっています。昨年までは化学メーカーのデジタルトランスフォーメーション(DX)推進部門で、社内の文書活用にまつわる業務課題を解決するための自然言語処理技術開発と評価に取り組んでいました。

みらい翻訳では、機械翻訳技術の研究開発を行う部門であるエンジニアリング部に所属し、機械翻訳エンジン開発チームのエンジニアリングマネージャーを務めています。世間一般に言われるエンジニアリングマネージャーのロールと同様に、ピープルマネジメントだけではなく、テクノロジーマネジメントも担当しています。つまり、機械翻訳技術のR&Dマネジメントが職務の一つです。

今日はそんな私がみらい翻訳で何を実現したいと思って入社したか、また、入社後2週間経った感想について、お話したいと思います。

みらい翻訳で実現したいこと

一つは「個人的なビジョンの実現」、もう一つは「ビジネス貢献」です。以下にそれぞれ説明します。

1. 個人的なビジョンの実現

私は「人々のコミュニケーションに存在する障害をソフトウェア技術で取り除き、フラットな世界を実現する」ということを個人的なビジョン(実現したい未来の姿)としています。もちろん最初からこのように明確に言語化されたビジョンを持てていたわけではありません。しかし、これまでのキャリアで実現したかったこと、そしてこれからのキャリアで実現したいことは、全部このビジョンで説明できます。

これまでは「企業内に蓄積された過去の文書を未来の業務で有効活用するための自然言語処理技術R&D」をミッション(ビジョンに向けて行うべき仕事)としていました。このミッションをビジョンに照らし合わせて言い換えると、企業内における時間を跨いだコミュニケーションの支援だと思っています。

対して、これからみらい翻訳で取り組むミッションは「言語を跨いだコミュニケーションを支援するための自然言語処理技術R&D」です。これまでとミッションは変わりますが、同じビジョンの実現に向けて仕事ができると思っています。

言うまでもなく、上述のビジョンは、一人の力では到底実現することができないものです。実現のためには、同じ方向性のビジョンを持つ人たちと協業する必要があります。幸いなことに、みらい翻訳のビジョンは「言語の壁を超え、新しい生活と仕事の様式をもたらす共通語の機能を機械翻訳として2028年までに作る。世界のすべての人々に英語を母語とする人々と同じ体験を与える。」です。この企業ビジョンの実現に向けて仕事をすることが、個人のビジョンの実現にも繋がると考え入社しました。

2. ビジネス貢献

もう一つの実現したいことは「自然言語処理技術を人々の業務や暮らしの中で必要不可欠な存在にする」という、いわゆるビジネス貢献です。

楽しくR&Dを続けていくためには、何らか予算が必要になります(わかりやすいところでは人件費やサーバー費用ですね)。企業のR&Dという観点では、成果を何らかの形で収益に反映させなくてはなりません。そのためには「あったらちょっと便利」ではなく、「これが無いと仕事にならない、または大変不便なのでお金を払ってでも使いたい」(つまり必要不可欠な)ものを作る必要があります。

これまでのキャリアの中では、R&Dの成果をいかに必要不可欠なものにするか、という点で悩むことも多々ありました。しかし機械翻訳は、母語以外の言語を扱う多くの人にとって必要不可欠となり得る技術だと思っています。R&Dの立場から機械翻訳ビジネス、より広く捉えると自然言語処理ビジネスの拡大に貢献していきたいと考えています。

一般にR&Dテーマは不確実性の高いものが多く、ビジネス貢献を念頭に置いたR&Dマネジメントは決して簡単では無いと思っています。マネージャーとしては短期的な成果が期待できるテーマと、中長期的に検討が必要なテーマをうまくバランスする方策を見つけたいです。

入社後2週間経った感想

これまでに在籍していた会社がいずれもいわゆる大企業だったこともあり、組織のフラットさに驚いています。一つ具体例を挙げると、先日SlackのrandomチャンネルにちょっとしたPCトラブルについて書き込んだら、CEO&CTOのdannyから返信が来たくらいのフラットさです。

入社直後のオンボーディングセッションで、各部門の担当役員と部門の役割や問題意識について直接会話できる機会をいただいたことにも驚きました。大きな会社で同じような場を設けようとすると、どうしても役員1人に対して各部門の代表者が少なくとも10名は参加というような設定になってしまって、双方向の会話が難しくなることが多いと思います。

また、エンジニアリング部内だけでなく全社会議でも、社歴や立場に依らない自由で活発な発言が見られ、心理的安全性の高さがうかがえて感心しています。

…と良いことばかり書いてみましたが、大企業からベンチャー企業への転職に全く不安が無いと言えば嘘になります。例えば所属部門や自分のポジションの職務がはっきりと区分けされているわけでは無いので、「これは私が口出しして良いのか?」「はて、私の責任範囲はどこからどこまでなんだっけ?」と思うこともしばしばあります。

しかし、大事なのは会社として成果を出すことであり、そのためには役割分担に捉われすぎることなく、自分がいま持っている能力をどう使うか、足りない能力をどう補うかを考えたいです。振り返ってみると、これまでの大企業のキャリアでも、例えば企業内DXのために、それまでの慣習を超えた部門間協業が必要になったり、時には本来の職務と一致しない仕事を自主的に担当したりもしていました。少なくとも、組織として成果を出すために柔軟な振る舞いが求められる、という点では、会社の大きさはあまり関係ないということになりそうですし、幸いなことに、そういった振る舞いを応援してくれる人たちの集まった会社だと思っています。

おわりに

このように、ちょっとシニア、かつこれまでベンチャーとは一見大きく異なる環境で研究開発に取り組んできた私ですが、楽しく仕事ができそうな予感でワクワクしています。言うは易く行うは難いことも多いですが、最高に最強で最上の最大で最愛の未来に向けてチャレンジしていきたいです。

余談ですが、小学校の卒業式で「将来は通訳になって人々の会話の手助けをしたい」というスピーチをしていたことを最近急に思い出しました。結局通訳にはならなかったですが、機械翻訳サービスを作る会社に入ったことで小学校時代の伏線が回収されて、個人的には感慨深いです。

みらい翻訳ではリサーチャーを含めた様々な職種の方を募集しています。カジュアル面談も行っていますので、少しでも興味をお持ちいただけた方は是非ご連絡ください。

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