「そろそろ夜勤をやめたい。」
病院で働いている看護師なら、一度くらい考えたことがあるかもしれません。
生活リズムは不規則になるし、夜勤明けの回復にも時間がかかる。正直、夜勤はつらいです。
そこで転職先として出てくるのが、クリニック。
でも、いざ求人を見始めると、今度は別の不安が出てきます。
「クリニックに行ったら、看護師としてスキルが落ちるんじゃない?」
採血や点滴ばかりになるのかな。病院で覚えたことが使えなくなるのかな。一度クリニックに行ったら、病院には戻れなくなるのかな。
今回は、そんな不安について、クリニックで働いている私たちの立場から書いてみます。
そもそも「看護師のスキル」って、何だろう。
採血が上手い。点滴ができる。急変対応ができる。医療機器を扱える。
もちろん、全部大切なスキルです。
病院だからこそ経験できる症例や処置もたくさんありますし、クリニックへ転職すれば、病棟時代ほど頻繁には使わなくなる技術もあります。
これは正直、あると思います。
でも、クリニックで働くようになって感じるのは、
看護師のスキルは、手技だけではない。
ということです。
患者さんから必要な情報を引き出す力。
小さな変化に気づく力。
集めた情報から「何が重要なのか」を考える力。
医師が必要としている情報につなげる力。
患者さんが診察内容を理解できているかを見る力。
そして、その人が家に帰ってからどう生活するのかまで想像する力。
病棟とは違う形で、看護師としての力を使う場面があります。
クリニックでは、患者さんと会える時間が短い。
病棟では、入院している患者さんと何日も関わることがあります。
一方、クリニックでは違います。
患者さんが来院して、診察や検査を受けて、帰っていく。
その限られた時間の中で、
「今日は何に困って来たんだろう?」
「先生に絶対伝えた方がいいことは何だろう?」
「この患者さん、本当に診察内容を理解できているかな?」
を考えなければいけません。
だからregeでは、看護師の問診をかなり大切にしています。
「どこが痛いですか?」だけでは足りない。
例えば、足が痛い患者さん。
「右足が痛いです。」
これだけ聞いて医師につなぐこともできます。
でも、それでは診療に必要な情報が足りないことがあります。
いつから痛いのか。
歩き始めなのか、長く歩いた時なのか。
仕事ではどんな靴を履いているのか。
一日どのくらい歩くのか。
スポーツはしているのか。
これまでどんな治療を受けたのか。
そして、
「その痛みのせいで、何ができなくなっているのか。」
ここまで聞くと、その患者さんが本当に困っていることが少しずつ見えてきます。
ただ情報を集めるのではなく、
「この情報を、先生がどう使うだろう?」
まで考えて問診する。
regeでは、看護師を「情報を集める人」ではなく、患者さんと診療をつなぐ人だと考えています。
病院経験が、なくなるわけではありません。
regeには、大学病院を経験してきた看護師もいます。
病院とクリニックでは、当然仕事の内容は違います。
でも、病院で身につけたことがゼロになるわけではありません。
患者さんの表情を見て、
「なんかいつもと違う。」
と思えること。
話を聞きながら、
「ここ、もう少し聞いた方がいい。」
と思えること。
医師の診察を聞いて、
「この患者さん、この説明だけだと家に帰ってから困るかもしれない。」
と気づけること。
病院で何人もの患者さんを見てきた経験は、クリニックでもちゃんと残っています。
むしろ環境が変わることで、
「自分は病院で何を身につけてきたんだろう?」
と気づくこともあります。
ただ、regeでは「看護だけ」をしているわけではありません。
ここは、転職前に知っておいてほしいところです。
regeには、専任の受付スタッフがいません。
受付はシステム化していますが、患者さんが困っていたら看護師も声をかけます。
診療が詰まっていたら流れを見る。検査が重なれば、誰がどこへ動くかを考える。予約状況を確認したり、物品を管理したり、マニュアルを直したりすることもあります。
「それ、看護師の仕事ですか?」
と言われることもあるかもしれません。
私たちは、
「看護師だからやる・やらない」ではなく、「患者さんと診療全体にとって今何が必要か」
で考えることが多いです。
なので、「看護業務だけをやりたい」という人には、少し合わないかもしれません。
その代わり、診療全体が見えるようになります。
病院では、看護師として担当する範囲がある程度決まっていた人も多いと思います。
クリニックは小さい組織です。
患者さんが来院してから帰るまでが、かなり近い距離で見えます。
問診した患者さんが、医師の診察を受ける。
検査をする。
歩行を見る。
装具を提案される。
理学療法士につながる。
そして、次回来院した時に、
「前より歩けるようになりました。」
と話してくれる。
自分が聞いた情報が、その後どう診療につながったのかまで見える。
これは、病棟とはまた違う面白さです。
「それ、看護師がやる意味ある?」
私がスタッフによく聞く言葉です。
ちょっと嫌な質問かもしれません(笑)。
でも、意地悪で聞いているわけではありません。
「この情報、先生がどう使うと思う?」
「この患者さんにとって、何が必要?」
「何のために、この検査をしている?」
手順を覚えて、一人でできるようになる。
もちろん、それも必要です。
でも、それだけで終わってほしくありません。
「できる」から、「意味を理解してできる」へ。
私は、看護師に「作業をする人」ではいてほしくないと思っています。
夜勤はありません。でも、「楽なクリニック」ではないと思います(笑)。
regeには夜勤がありません。
これは、病院から転職を考える看護師にとって大きな違いだと思います。
一方で、診療が始まると結構忙しいです。
問診。
診察。
検査。
患者さんの案内。
他職種との情報共有。
院内チャットもどんどん動きます。
誰かが詰まれば、別のスタッフが動く。
職種は違っても、試合が始まったら全員で走るタイプの体育会系です(笑)。
病棟とは、忙しさの種類が違います。
働き方を変えることと、成長を諦めることは同じじゃない。
夜勤がつらいから、クリニックへ転職する。
それでいいと思います。
「夜勤から逃げるみたいで……」
と考える必要もないと思っています。
長く働くために、働き方を変える。
そのうえで、
看護師として何を学びたいのか。
どんな患者さんと関わりたいのか。
どんな力を身につけたいのか。
そこを考えればいい。
クリニックに転職したから、看護師としての成長が止まるわけではありません。
ただ、
身につく力の種類が変わる。
私は、そう感じています。
regeで身につくのは、「診療全体を見る力」かもしれません。
患者さんの話を聞く。
必要な情報を考える。
医師につなぐ。
診療の流れを見る。
他職種と情報を共有する。
患者さんが理解できているかを見る。
そして、次に何が必要なのかを考える。
大きな病院だから学べることがあります。
小さなクリニックだから学べることもあります。
どちらが上、という話ではありません。
自分がこれから、どんな看護師になりたいのか。
転職を考える時に、その視点も一つ持ってもらえたらと思います。
病院の外にも、看護師のキャリアはあります。
「夜勤はそろそろ卒業したい。」
「でも、看護師として考える仕事は続けたい。」
「患者さん一人ひとりを、もう少し診療全体から見てみたい。」
そんな方にとって、クリニック勤務は一つの選択肢になるかもしれません。
今すぐ転職するつもりがなくても大丈夫です。
まずはWantedlyでregeをフォローして、実際に働いているスタッフやクリニックの日常を見てもらえたら嬉しいです。
仕事内容や勤務条件を詳しく知りたい方は、足と歩行のクリニックrege六本木の看護師採用ページもご覧ください。
そして、
「実際の雰囲気を見てから考えたい。」
という方は、見学からでも大歓迎です。
働き方を変えても、看護師として成長することはできる。
病院の外で続いていく看護師のキャリアも、一緒に考えていけたらと思っています。
この投稿に興味を持っていただけたら、是非一度来院頂けると嬉しいです。
皆様のご連絡をおまちしております。