こんにちは!井之頭学園の採用担当です。
本日は、アップデートされる労働環境についてお伝えします。
井之頭学園では、学校の働き方の概念を変えるような労働環境を目指しています。
画像を交えながら紹介していくので、「教員になりたい方」「アップデートされる労働環境に興味のある方」は、ぜひ最後までご覧ください!
- 私服勤務
- Slack/notion文化
- 評価される人事制度
- Google Workspace、HubSpot等のプロダクト導入
- テレワーク導入
- 施設のフルリノベーション
ー私服勤務
「先生方が自分で考えたことを表現できる環境を作りたい」という背景のもと、私服勤務を導入しました。
というのも、先生方には、普段から自分で考え、経験し、その経験を生徒に伝えていただきたいと考えています。例えば、「入学式では式服を着た方が良い」と考える先生がいても、「式服の中でも個性を出した方が良い」と考える先生がいても良いんです。一人ひとりの先生が考えたことは言葉に重みが乗って生徒に伝わります。
もちろん、TPOをわきまえるのは社会人として当たり前ですが、その枠の中で自分で考え行動することで、「この先生から学んでみたい」と生徒も感じるようになると思いますし、それは先生方にとっても嬉しいことだと思います。
ーSlack・Notion文化
まず、Slackの導入の背景は大きく2つあります。
まず一つ目は、「働き方改革」の一環として導入しました。教育業界の中でも働き方は大きな課題の一つです。改善するためには、Slackをはじめとするデジタルツールを導入することが不可欠だと考えました。
二つ目は、「先生方の見えない努力を可視化し、リスペクトの文化を築くため」です。具体的には、分掌制を廃止し、チーム制を導入。チームごとのSlackチャンネルを作りました。その結果「この先生がこんなことをしてたんだ」「生徒のためにこんなことを考えいてたんだ」というようなこれまで可視化されていなかったものが見えるようになり、教員間でのリスペクト文化の基盤を築くことができました。
また、Notionでは、ポータルサイトや学内Wikiを作成しました。教職員間で、よりフラットなコミュニケーションを取り合うことができる環境になるよう、メンバーの紹介ページには、プライベートの情報も共有しています。
↓Slackの様子
ー評価される人事制度
「学校で働くということに夢を持ってもらうため」「積極的に手を挙げられる環境を作るため」の人事評価制度を導入予定です。
「教育業界は年功序列」「がんばっても経済的評価をされない」という印象から働くことを諦めてしまう若い世代の方も多いと思います。
「若いうちに手を挙げて失敗しても良い。でも、それが成功や業績に繋がったときに、年齢に関係なく経済的にも評価される。」そんな環境を実現して、教員という職種に夢を持って働いていただける方を増やしたいという想いで人事評価制度をアップデートしています。
↓年収イメージ(ミッショングレード制)
ーGoogle Workspace、HubSpot等のプロダクト導入
まず、「Google Workspace」について。これまでもメールアドレスを作るために、Googleは活用していましたが、Googleカレンダーでチームメンバー間の予定を共有するなどの機能は活用されていませんでした。
Google Workspaceを活用し始めたことで、教員間の空き時間を共有でき、円滑にミーティングを組めるようになったりと、教員の負担軽減や業務を効率的に進められるようになってきています。まだ導入してまもない制度なので、活用方法を模索しています。
次に「HubSpot」について。本校だけに限らず、これまでの中学・高等学校の入試広報部は、セールスやマーケティングの専門知識を学んでいない先生方が、経験と勘に頼って担当している状況が一般的でした。しかし、少子化が進む中でも安定して生徒を確保していくためには、データに基づいた分析と戦略が欠かせないと考え、HubSpotを導入しました。
まだ試行錯誤の部分もありますが、データを活用した広報活動を継続的に改善しながら進めています。今後は、さらに専門性の高いチームを育て、HubSpotを最大限に活用できる体制を整えていきたいと考えています。
ーリモートワーク導入
井之頭学園では、学校業界ではほとんど前例のない取り組みとして、リモートワークを導入しています。
教員の仕事は授業だけではなく、教材作成や資料準備、企画立案など、目に見えにくい業務が数多くあります。そうした業務に集中するために、自宅で作業するリモートワークを選ぶ先生も少なくありません。
また、ミーティングはオンラインで行う仕組みを整えているため、校舎にいなくてもスムーズに連携が可能です。そのために必要なIT環境も整えており、働く場所に縛られない柔軟な働き方を実現しています。
ーIT環境のアップデート
井之頭学園では、 IT環境の大幅なアップデート を進めています。
これまでの「板書中心の学び」から、議論・協働・国際交流までを含めた学びへ。最新のICT機器を取り入れ、生徒一人ひとりが未来を切り拓く力を育める環境を整えています。
▍IT環境アップデートの具体例
- 図書室への大型モニター導入(138インチ×2台)
- 図書室を「静かな読書の場」から「協働的な学びの場」へと進化させました。グループごとにモニターを利用できることで、プロジェクト型学習やプレゼンテーションの拠点として機能します。
- 図書室を「静かな読書の場」から「協働的な学びの場」へと進化させました。グループごとにモニターを利用できることで、プロジェクト型学習やプレゼンテーションの拠点として機能します。
- AIスピーカーの導入
- “思考性スピーカー”を設置しました。同じ空間で複数グループが同時にディスカッションでき、海外の学生との交流授業にも活用可能です。実際にインドネシアの大学とのプログラムでは、リアルな英語での国際コミュニケーションが実現しています。
- “思考性スピーカー”を設置しました。同じ空間で複数グループが同時にディスカッションでき、海外の学生との交流授業にも活用可能です。実際にインドネシアの大学とのプログラムでは、リアルな英語での国際コミュニケーションが実現しています。
- 授業でのAV機器活用
- モニターや音響設備を授業に積極的に取り入れ、視覚・聴覚に訴える教材を活用しています。知識の理解を深めるだけでなく、生徒のプレゼンテーション力やファシリテーション力を磨く場としても機能しています。
IT環境の整備は単なる効率化ではなく、個別学習の質を高め、協働的にアイデアを磨いて世界と繋がり、異文化を体験するといった、生徒の未来を切り拓く学びの体験を提供するものです。井之頭学園はICTを「教員や生徒の可能性を広げる力」と捉え、今後も継続的にアップデートしていきます。
ー施設のフルリノベとフルリニューアル
2026年から改装工事に入り、2029年に新校舎完成を予定しています。
現在、本館、西館、南館の3つの校舎があるのですが、まずは、2026年度に南館をフルリノベーションします。「こんな学校あったらすごい」という校舎の実現を目指して、イトーキさんにも入っていただく予定です。
↑リノベーション後のイメージ
詳しくはこちら:https://www.itoki.jp/
※イトーキさんのHPの動画みたいなオフィスにする予定です。
・・・
最後までご覧いただきありがとうございました! このように井之頭学園では「こんな学校あったらすごい」と思われるような労働環境のアップデートを進めている最中です。
今後も社員の声を取り入れながら、より働きやすい環境が実現できるようにアップデートしていきます!
*25.08.20更新
最新の改装工事の状況を掲載いたします!
▍仮設校舎のコンセプト〜見つける場所〜
井之頭学園は、2027年に南館、2029年には本館が新しく生まれ変わる予定です。そのため、2026年から校舎改装工事に入ります。
その間、生徒たちの学びの場となるのが”仮校舎”。
しかし、私たちはこれを「一時しのぎの場所」とは考えていません。たくさんの自分とワクワクすることを見つけるために、学校は、これからの人生の目的地を見つける場です。
さまざまな刺激溢れる空間やデザインによって、生徒ひとりひとりが未来の自分を見つける仮校舎を『FINDER BASE』と呼び、2026年2月に完成させる予定です。
本校は非認知能力の育成を非常に重視しており、豊かな人間力を身につけることができる学校教育を目指しています。
だからこそ、『FINDER BASE』は全体的にフリースペースのような大胆な空間の使い方をしており、既成概念にとらわれることなく、興味喚起と気付きをFINDER(生徒)に与えるとともに、教師にとっても「どんな授業を仕掛けようか」とクリエイティビティをかき立てられるような学舎を提供していきたいと考えています。
*FINDERとは・・・
井之頭学園は生徒を、 ”STUDENT” ではなく、”FINDER(見つける人)”として以下のように定義しています。
〜完成イメージ〜
▼全体像