ココロミル初の臨床検査技師としてジョインして、もうすぐ5年目になる湊川。
社内では「技師のエース」と言われることもあるけれど、本人はそんな素振りを一切見せない。
優しく、明るく、でも着実に結果を出していく。
そんな等身大の彼女には、しなやかに強く、選び抜いてきた人生があった。
“母と同じ道”ではなく、“自分の医療”を歩こうと決めた
医療の世界を志したのは、看護師として働く母の背中をずっと見ていたから。
日々の出来事を語る母の言葉から、「人の命に関わる仕事ってすごいな」「医療って尊いな」と、幼い頃から自然に感じるようになっていた。
ただ、自分が母とまったく同じ道を歩むことには、どこかピンとこないものがあった。
「“○○さんの娘”としてじゃなく、“私自身の医療”を探したかったんです。」
地方の小さなコミュニティの中では、進路や就職先がある程度限られており、看護師になれば母と同じ病院で働く可能性も高かった。
母の知り合いや、患者さんにもすぐ名前が知られる環境。
誇らしさと同時に、常に“誰かの娘”として見られる可能性。
——だからこそ、「自分の名前で、自分の意志で医療に関わりたい」と強く思った。
そんな時に出会った、臨床検査技師という職業。
心電図から尿、血液、細菌まで——検査という技術で命を守る。
「これだ」と思った。
今の道を歩み出したきっかけだった。
変わりたかった、人生と働き方そのものを
大病院にいた頃は、やりがいのある毎日だった。
高度な医療や症例に触れられる環境は、大きな学びであり、やりがいにも溢れていた。
専門性の高い現場で、命と日々向き合う仕事にも誇りも持っていた。
ただ、夜勤や土日出勤もある忙しい日々の中で、自分の生活やプライベートとのバランスを取るのはどうしても難しい状況に。
「このまま年齢を重ねたら、ライフプランニングが後回しになってしまいそう…」
そう思い始めたのは、自分の人生やこれからのライフスタイルにも、しっかり向き合い始めたタイミングだった。
“病院じゃない場所で、医療の力を届ける”。
そんな新しい挑戦を模索し始め、臨床検査技師でも企業で働くという選択肢を知った。
そんな中で出会ったのが、ココロミルだった。
「企業で働く技師」への挑戦。最初の一歩は、“できない”を認めることから始まった
大病院で臨床検査技師として働いていた湊川にとって、「企業で働く」という選択は、これまでの延長線上にはない“未知の世界”だった。
しかも、選んだのは、社員数十名ほどのベンチャー企業。
医療現場とは異なるスピード感のなかで、日々意思決定し、自ら手を動かしていく——そんな環境に、最初は戸惑いもあった。
けれど、なぜか“不安”や“怖さ”はあまり感じなかった。
なぜなら、自分に足りないものをちゃんと分かっていたから。
パソコンスキルも、ビジネスマナーも、最初はほとんど身についていなかったが、湊川は、そこから逃げなかった。
「できないことを認めることって、実はすごく大事なんだと思います」
そう話す彼女は、肩肘を張らずにこう続ける。
「だから、まずは“分からないなら見てみよう”、“聞いてみよう”、“やってみよう”って思えたんですよね」
そうやって、小さな“できる”を積み重ねる毎日が始まった。
はじめのうちは、何度も調べて、何度も質問して、何度もやり直した。
それでも、一つひとつの“できた”が増えていくたびに、確かな自信に変わっていった。
そして今では、検査に加え、資料作成や外部パートナーとのやりとり、社内外イベントの企画・実行など、技師の枠を超えた仕事も、自分の役割として自然に担えるようになっている。
医療者として、そして社会人として。
「挑戦してみたい」という気持ちに素直になったからこそ、開けた世界がここにある。
自分に気持ちさえあれば、ちゃんと道は開けていく——
今なら、そう胸を張って言えると湊川は笑顔で話してくれる。
“検査するだけ”じゃ終わらない仕事。技師の視点を活かして、開発やマーケと一緒にプロダクトを育てる醍醐味
今、湊川の仕事は、検査だけにとどまらない。
資料作成、システム改善、採用ブランディング、イベント運営——
技師の視点を活かして、開発やマーケとも一緒にプロダクトを育てている。
特に印象的だったのは、エンジニアと一緒に進めた“解析作業の自動化”。
「今まで手間をかけていた作業がこんなにラクになるなんて!と、本当に感動しました」
現場の声が、プロダクトにダイレクトに反映される。
様々なバックグラウンドとスキルを持つメンバーが集まるベンチャーだからこそ味わえる、この手応えがたまらない。
「健康な人の命を守る」——それが今の自分のやりがい
病院で行う今までの検査は、“すでに病気の人”“何かしら兆候がある人”が対象だった。
でもココロミルのプロダクトは、“健康だと思っている人”の命を守る。
たとえば、在宅で心臓検査ができる「ホーム心臓ドック®」で、自覚症状がなかった方から心房細動が見つかり、命が助かった——そんな事例にも実際に出会ってきた。
「自分の検査が、知らない誰かの命を守っている」
「従来の検査では救えなかった人たちの命を救うことができている」
その実感が、やりがいのすべてになっている。
会社の中心で、“ビジネスをつくってる感覚”がある
「ここでなら、技師としても、人としても成長できる」
臨床検査技師は、“経験がモノを言う”仕事だ。
そんな技師のキャリアビジョンを良く知る湊川だからこそ、会社に取り入れた制度もある。
ココロミルには、数をこなせば確実に成長できる仕組みが整っている。
解析件数やテストによるランク制度、見える化された評価制度に丁寧なフィードバック。
検査技師でもやった分だけ、ちゃんと返ってくる評価制度だ。
「病院ではあまり意識してこなかったけど、正しく評価されるということでびっくりするくらい、働くモチベーションが変わりました。」
ココロミルは、社長や副社長をはじめとする役員とも気軽にコミュニケーションがとれる社風だ。
全メンバーが社歴や年齢に関係なく、会社に様々なことを提案できる環境がある。
だからこそ、CTOのそばで技術の議論を聞き、プロダクトやPRにも意見を出す。
技師という枠を超えて、会社の成長に関われる。
「やってみたい」が「やってみよう」に変わるスピード感。
検査技師としてだけじゃなく、“会社を育てる一員”であることを、日々感じている。
医療の志を持ちながら“人生のバランス”を大事にする人に、届けたい場所
裁量を持った働き方に加え、週2日の在宅勤務に土日祝休み。
ライフイベントにも理解があって、働き方は本当に柔軟。
プライベートを大切にしながら、医療従事者としての誇りを持って働ける。
「色々と悩み選んできた道ですが、今は臨床検査技師としてのキャリアも積みながら自分の人生をちゃんと大事にできる、そんな会社に出会えた気がします。これからは、自分だけではなく、働く人が幸せに働ける環境を一緒に作っていきたいです。」
ココロミルで、1人目の医療検査技師としてスタートを切った湊川の姿からは、公私ともに充実した雰囲気が溢れている。
“病院じゃない医療”に、挑戦してみたい——そんな方へ
湊川は今、新たなミッションとして、ココロミルの臨床検査技師チームの拡大に尽力している。
現在、出社している正社員メンバーは20~30代の女性が中心のチームだが、業務委託として関わってくれる技師は20代~60代までの男女と幅広い。
「医療に関わりたい」
「もっと誰かの役に立ちたい」
そう思っている人なら、きっとこの場所がフィットするはず。
「私含め病院や医療の世界しか知らない医療従事者はたくさんいると思います。病院勤務しか知らない人がベンチャー企業へ飛び込むーー不安なのは当たり前。でも、大丈夫です。必要なのは、“やってみたい”という気持ちだけ。あとは一歩ずつ、私たちと一緒に進んでいきましょう。」
新しい仲間と一緒に、未来の医療を育てていけることを楽しみにしながら、今日も「病院じゃない医療の形」を模索し続けている。
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「臨床検査技師や医療従事者として新たな挑戦をしてみたい」
「医療や命に関わる社会課題と向き合いたい」
そんな想いがある方は、ぜひ私たちに話を聞かせてください。
ココロミルは、あなたの持つ“ストーリー”や“紡いだ言葉”を、心から歓迎します。
【Wantedlyのココロミルのページ】
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【株式会社ココロミル 企業HP】
https://kokoromil.com/