「負けはない、勝つまでやるだけ。」
絶え間ない事業拡大と組織拡大を続ける、いえらぶGROUP。
SaaS事業で確立したストック型のビジネスモデルを武器に、続々と新サービスやキャンペーンを打ち出し、不動産会社やエンドユーザーに価値をお届けしています。
「業界を変えたい」気持ちを貫く、ベンチャー企業の歴史をお読みください。
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庭山健一 株式会社いえらぶGROUP常務取締役。マンションデベロッパーの勤務経験を活かして、代表岩名とともにいえらぶを立ち上げる。代表の右腕として創業から現在に至るまで、営業組織を牽引。商品企画にも総合的に関わり、いえらぶの経営戦略・事業戦略を策定。好きな言葉はヘンリー・フォードの「成功に秘訣があるとすれば、それは他人の立場を理解し、自分の立場と同時に、相手の立場からも物事を見ることができる能力である。」趣味はドライブ。2児の父。
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負けない秘訣は諦めないこと
――SaaS事業を確立し、プラットフォームを拡大させていきましたが、これまで困難や課題はありましたか?
庭山 課題は多々ありますし、困難もいくつもありました。だいぶ以前の話になりますが、サーバーの不具合が発生した時期はとても辛い日々でした。お客様から「いえらぶCLOUDが使えない」「いえらぶのHPが見れない」といったお叱りの声を非常に多く頂くことになってしまいました。これにより、弱音を吐くマネージャー、会社の存続を心配するメンバーもどんどん増えていき、全員が落ち込む暗黒期でした。
今だから言えますが、当時の私もかなりのプレッシャ―に襲われて、生きている心地がしませんでした(笑)。そのような中でも、代表・岩名との連携を決してぶらさず、自分自身が直接現場に入ってメンバーを鼓舞し続けました。当時は岩名がシステムエンジニアとして現場に入り、私は営業側を担当する体制を敷いていたので、営業社員と伴走する姿勢を貫きました。
――解決のために、粘り強く社員とお客様に向き合い続けたのですね。
庭山 そうなります。当時、クライアントの皆様を訪問させていただいた際は非常に苦しいものがありました。目の前には自分を信頼して契約してくださったお客様がいて、社内ではSEの皆が懸命に頑張ってくれている。にもかかわらず、本来橋渡し役の自分が、その場において何も価値を生み出せていないことに悔しさを覚えました。ですが、決して諦めずに丁寧に説明に伺ったり、巻き返しをお約束したりと、お客様や社員と向き合い続けた結果、お客様からの信頼を再び取り戻すことができました。
経営者が諦めてしまってはビジネスは成功しないと実感しました。
諦めない限り負けはないので、勝つまでやり続けるしかないとも身をもって知りました。
再生、そして飛躍
――困難を乗り越えた、いえらぶの転機はいつになりますか?
庭山 前述のサーバーダウンが落ち着き、社員数も100名に差し掛かってきたときが一つの転機です。
がむしゃらに目の前の仕事を行い続けてきた結果、少しのゆとりがでてきました。長期的な目標にもきちんと目を向けられるようになった時期です。改めて、「会社を大きくする」という目標にコミットできるようになりました。
弊社は代表の岩名のものでも、私のものでもありません。社員全員の会社だと考えています。だから、社会のためにも社員それぞれの夢のためにも会社を大きくしなくてはならないと考えていました。企業理念の浸透に注力し、会社の成長に合わせて「自分自身も成長していく」とか「夢を叶えられる」といった、社員全員にとってのベストな環境を整えていきました。例えば、リスクがあるからとチャレンジを制限するのではなく、基本をおさえてさえいればチャレンジを応援するようにしました。それにより、新卒2年目社員がグループ会社を立ち上げるなど、様々なチャレンジが生まれました。
社員の挑戦を応援したことで事業が広がり、2014年にはベストベンチャー100にて最優秀賞である北尾賞を受賞しました。不動産会社のネットワークや住のビッグデータといった、スケールメリットを活かしたグループ経営が形になってきたと思います。そして、そうした頑張りが少しでも世間の皆様から評価をしていただけるようになった実感が湧きました。その際には150人の社員を迎えており、彼らと喜びを分かち合いました。
――年々、事業も組織も拡大していったのですね。
庭山 いえらぶを信じて、夢を託してくれる不動産会社と、ミッション達成に向け全力で動くメンバーがいるからですね。岩名も私も、人に恵まれているなとひしひしと感じます。
北尾賞受賞後も、賃貸管理領域の新サービスを創出し、宅建協会との業務提携も実現しました。国とのビジネスができることに、これまた社員全員で喜んだことを覚えています。そして、よりお客様のニーズに見合うCRM(顧客情報管理システム)や、安価で使いやすい「らくらく賃貸管理」という業務支援型SaaSも次々リリースしていきました。
まだ道半ばですが、ミッション達成のために「会社を大きくする」という選択が正しいものだったと認識しています。
今後も、お客様と社会、そして社員に真摯に向き合っていき、ミッション達成に近づいていきます。
――人を信じ、人に信じられて会社は成長していくのだとわかりました。
次回のインタビューでは、いえらぶは今後どうなっていくのか?その「展望」に焦点を当てています。いえらぶの強みも弱みもありのままお話ししている後編を、ぜひお読みください。
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