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産業創造のためのリクロマ流バリューにかけた思い

リクロマ 代表の加藤です。
2025年はしっかりとリクロマのことをもっと知ってもらう活動をするぞと意気込みながら、日本語力の弱さに打ちひしがれています。

オンボーディングの仕組み充実化やミッション・ビジョンの再定義などの面から2024年を振り返る文章を昨年度に出しましたが、今回はバリューを制定したことに焦点を当ててnoteを書きたいと思います。

1.バリューを制定した背景

弊社リクロマは、2020年4月に気候変動領域で産業をつくることで社会貢献するんだ!という強い想いのもとに事業ドメインをピボットしました。そこから今日に至るまで、事業の種を探索→立ち上げる→伸ばす。また別の事業の種を探索→立ち上げる→伸ばす。この4年半はこのサイクルだけに注力し、駆け抜けてきました。

これまでは足元のことを考えるので精一杯でしたが、ありがたいことに事業が一定程度安定し、業績も安定的に上向き、かつ、想いを共にした頼れる仲間たちが増え、少し先の未来について考える時間をつくることができるようになってきました。

「そもそも会社として将来的にどうなりたいのか?」
「自分たちが進みたい方向に進んでいるのだろうか?」

その思考の過程ではミッション・ビジョンともじっくり向き合い、改めてミッション・ビジョンについて定義し直しました。さらに、ミッション・ビジョンの実現に向けていま不足していることはなにか?、未来を見据えたときに大切なことなにか?思考に思考を重ねた結果、いずれの問いも「組織づくり」という解に通ずることに気が付きました。

私たちリクロマのミッションは「急激な気候変動時代に求められる社会の仕組みを作る」というもので、言ってしまえばミッションにおけるスコープは私が代表を務めるであろう期間よりもずっとずっと足の長いものであり、それに伴って会社も長く続くものにする必要があります。

長く続いている会社が共通して持っている要素。
これを調べてみたところ、様々なソースで「創業当時のカルチャーやバリューが強く根付いていること」が要素の1つとして挙げられていました。カルチャーやバリューが未来の会社の姿を形成する要素なのだとしたら、長く続く会社にするためにはこのタイミングで自分たちらしさの言語化をしなければならないと考え、バリューの検討 / 新規制定を意思決定しました。

2.リクロマにおけるMVVの関係性

新たに制定したバリューのご紹介に入る前に、弊社におけるミッション、ビジョン、バリューの関係性について整理するとより理解しやすくなるはずなので、簡単に整理します。

▍ミッション
誰に何を提供するのかを広義に定義したもの


▍ビジョン
ミッションに時間軸を与えたもので2030年までのビジョンを設定しています。ビジョンはミッションよりも手前においているため、いわゆる戦略と呼べるようなものでもあるかと考えています。

▍バリュー
ミッションおよびビジョン達成のために必要だと考えている要素

この関係性や整理方法については様々な考え方がありますが、弊社ではそれぞれが単なるスローガンに成り下がらないよう上記のとおりと考えております。

3. 各バリューとそこに込めた想い

今回初めてバリューを制定するにあたって組織としてこのようにありたいという理想の姿と今の組織を乖離させすぎないことを意識しました。また、直近の目標であるビジョン達成のためにと考え過ぎると達成のためのHow的な要素が強くなってしまうと考え、長期の目標であるミッション達成をスコープにおき、リクロマ社としてのベースとしてあって欲しい要素を強くしています。

さらにはこのバリューはリクロマという会社のものであることから、私たちが普段から取り組んでいる課題に近いワードや使用している言葉を用いると「らしさ」が出るなぁと思い、一般的には耳馴染みのない言葉だとしても敢えて用いています。

では、ここから順番にバリューについての解説(単語の説明含む)とそのバリューに込めた想いを紹介していきます。

VALUE 001:Just Transition

▍Just Transitionとは
気候変動にまつわる単語で日本語では「公正な移行」と表現されます。温室効果ガスを削減しながら長期的な発展を願う社会への移行をする際には、様々な軋轢が生じると言われています。

例えば、火力発電から再エネへの移行が社会として広がった際には火力発電所で働く方の雇用が保たれなくなったり、脱炭素に向けて動くことでの企業の財務リスク等があると言われています。

「公正な移行」とはこのような様々なリスクを顕在化させることなくより良い社会に移行するという考え方です。

▍Just Transitisonに込めた想い

私たちは急激な気候変動時代に求められる仕組みを作ることをミッションとしています。このミッションは今後産業と呼べるほど大きくなると信じており、新しい産業創造の一翼を担いたいと考えています。今後の世代に求められるまだ見ぬ産業を作るうえで大切なことは、将来のことを考えた上での誠実さとそれをやり切る責任感だと考えています。
#誠実さ #責任感

▍具体的な体現例
# 誠実さ
・ミッションやビジョン達成のために必要と考えていることに関して包み隠さずに意見を言う
・人とのコミュニケーションでオープンで正直な態度を取る
・ミスしてしまったことを隠さずに社内に伝える

# 責任感
・社会・顧客・社員・会社に対する約束ごと(ビジョン、納期、目標など)を守るために全力をつくす
・仕事が丁寧でアウトプットとインプットの確認をしっかりとする
・連携を取ってわからないものを進めようとする

VALUE 002:Pathway to 1.5

▍Pathway to 1.5とは
パリ協定によって定められた産業革命以前と比べて気温上昇を1.5度以内に抑えようという意味合いです。科学者によると1.5度上昇で留めると様々な気候変動による影響を回避できると言われており、各国や各企業が1.5度以内に抑える努力を行っています。

一方で、1.5度以内に抑えることは理想的でありながらも困難にあふれているという認識が一般的です。

▍Pathway to 1.5に込めた想い

現代の急激な気候変動は産業革命以降の人間の活動が影響を与えていることに疑いの余地は無いと言われており、人々と気候がより良い関係で共存するためには人間側の活動で変化を生み出す必要があります。私たちは理想の未来と現実に差分があることを見つけた際には、いち早く、あの手この手を用いて変化を作ります
#スピード感 #あの手この手

▍具体的な体現例
# スピード感
・Slackで流れてきた質問に知っていたらメンションされていなくてもなるべく早く答える
・顧客からの連絡にすぐに回答ができないことも、その旨をその連絡をする
・時間がかかりそうだなぁと思うことは最小工数でアクションをしてみて効果があるのか?を確認する

# あの手この手
・高い目標を見たときに自分の今までの考え方に捕らわれずに解決策を模索する
・日常生活や本、人から聞いた話などをヒントに、できるだけ具体的なアクションを起こし、自社のビジネスに活かす
・できない理由ではなくできる方法を探す

VALUE 003:for Sustainability

▍Sustainabilityとは
サステナビリティは「持続可能性」と訳され、長期的な視点が求められる概念であり、資源管理や環境保全と非常に相性の良い言葉です。例えば、森林伐採が進めば、土壌の流出が増え、結果として農作物の生産が難しくなったり、水資源が枯渇したりするなど、長い時間をかけて形成された自然のバランスが崩れてしまいます。こうした環境の悪化を防ぐための一要素として気候変動の対応を進める取り組みは、サステナビリティの実践の一例です。

▍for Sustainabilityに込めた想い

私たちが向き合う課題は1世代で解決されることが無い超長期の課題です。このような大きく複雑な課題に対して一人ひとりが特定の考え方に固執せずに初学者の気持ちを持って柔軟に向き合い続ける組織でありたいと思います。
#初心者マインド #チーム志向

▍具体的な体現例
# 初心者マインド
・業界のニュースを積極的に情報収集し社内のSlackに投げる
・社内Q&A蓄積サービスに学んだことをしっかりと記載する
・部下との1on1からでも自分にとっての学びを得る

# チーム志向
・お互いのこと(背景や人となり、立場、現時点での能力等)を理解し、そして自らも理解してもらえるようにコミュニケーションを行う
・案件が逼迫したときにそれぞれの立場からできうる最大限のことを行ってチームで解決する
・業務を属人化をさせない

4.最後に

ここまでバリューの制定背景と新たに制定した各バリューのご紹介をしてきましたが、うまく伝わってましたら幸いです。

バリューの制定。
ここは全然ゴールではなく、スタートラインでしかありません。意図をもって、少しずつ組織に浸透させていかなければなりませんし、それよりなにより代表であるわたしが各バリューを体現し、背中で語っていく必要があると考えています。

その前提を理解した上で、今後浸透に向けて取り組んでいこうと考えている施策の一部をご紹介して本noteを締めようと思います。

バリュー浸透 / 活用施策

・日報に「本日体現したバリュー」項目を追加し、日々自身で振り返る機会を設ける
・Slackで各バリューのスタンプを作り、バリューを体現した行動や発言を意識し合う
・1on1のアジェンダにバリューについて会話を盛り込む
・入社時のオンボーディングに「バリュー理解」を促進するコンテンツを盛り込む
・社内にポスターを掲示し、視覚的な浸透を図る

想いが溢れてしまい、気付いたときにはわりとボリューミーになってしまいましたが、最後までお読みいただきありがとうございました!

本記事で書いたことを体現しながらともにミッションを達成してくれる人を募集しています!

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