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「日本のモメンタムをあげる偉大な会社をつくる」というビジョンを掲げるYOUTRUSTでは先日、執行役員CSOの金子彰洋が新たに取締役に就任することが発表されました。
なぜ、このタイミングで取締役に就任することになったのか。代表の岩崎とともに、YOUTRUSTの今について、本音で語り合ってもらいました。
代表が自分を「ダサい」と思った瞬間、金子からの発言。
──まずはお互いを“どういう人”だと思っているのか教えてください。
岩崎:本当によく喋る人だなーと思います。(笑)私もかなり喋る方だと思いますけど、それに負けないくらい。あとは賢いな、と。普段はアホっぽい感じを出してくるのに実際はすごく賢いですし、いろんなことをよく考えていると思います。
あとは私から見ても、人生をかけてこの会社を伸ばそうとコミットしてくれている人です。共同創業者の山田さんが「金子さんってなんで創業者でもないのに、ここまでYOUTRUSTという会社の未来を信じて、人生をかけてくれるのか不思議なんだよね」と言っていたのですが、私も全く同じ感覚で。嬉しさもありつつ、どうしてここまでコミットしてくれるんだろうと思っていました。
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CSOが就任しました。執行役員が増えました。
──金子さんから見た、岩崎さんはどうですか?
金子:関西弁でよく喋るな〜と。(笑)その関西弁が等身大な感じがしていいキャラクターだなと思うんですけど。あと自分が入社した2年前からの比較という観点で伝えると、(経営者としての)視座がものすごく高くなりましたね。2年前は最悪スモールビジネスで「上場できたらいいね」くらいの感じだったんですよ。
岩崎:当時は本当にそんな感じで。上場してもしなくてもいいかなという感じでした。今は全然そんなことないですが、当時は「会社を大きくしたい」「会社を大きくしなければならない」という考えがなく、好きな人たちと好きなように生きていけたらいいと思っていたんです。
金子:そんな岩崎さんの視座を上げた出来事は2つあると思っています。1つがシリーズBラウンドでデライト・ベンチャーズから資金調達し、南場(智子)さんとの密な関係が構築できたことです。南場さんは時価総額が数千億円の企業をつくり、経団連の副会長やプロ野球チームのオーナーもやっていて、ものすごく視座が高い。岩崎さんの特徴として、とにかく吸収力が高いので、南場さんに触発されたのが大きいと思います。
あとは、自分が「GAFAMY(”GAFAM”にYOUTRUSTの”Y”を付け加えた造語)」と言い始めたことにも影響を受けている気がします。
岩崎:実は「GAFAMY」って最初に言われたとき、笑っちゃったんですよね。でも冷静になって考えてみると、笑ってる自分がめちゃくちゃダサいなと思ったんです。あのとき笑ったのは本気で目指していないが故に心のバランスを取りにいったんだと思うんですけど、普通に情けないというか、悔しいなと。創業者ではない金子さんが「GAFAMY」言ってるのに、それを聞いて創業者が笑っているのはダサい。そこから、そういったことを言われたときに今後は絶対に笑わないようにしよう、と決めました。
──「GAFAMY」はどういった経緯で生まれた言葉なんですか?
金子:自分は前職のサイバーエージェントの常務執行役員をすごく尊敬していて。彼を超えるためにはサイバーエージェントを辞め、自分も偉大な会社をつくるしかないと考えYOUTRUSTにジョインしたんです。YOUTRUSTをサイバーエージェントを超える大きい会社にするしかない。そう考えたときに時価総額ランキングの上位にいるGAFAMに並ぶくらいの気概じゃないと超えられないと思ったんです。
あとは、音楽家のつんく♂さんは過去にこんな言葉を残していて。
「これまでの音楽生活をやり切った思いはあるけど、後悔していることがある。日本一のバンドになると言って活動を続けて、目標は達成できたけど、そこで気持ちが切れてしまった。もし、あのとき『世界一のバンドになる』という目標を掲げていたら、ずっとバンド活動を続けていたんじゃないかと思う。そこに対する後悔はある」
この言葉を聞いたときに、目標を掲げるのであれば最初から一番高いものにした方がいいのではないか。「これ、無理じゃない?」と思えるくらいの目標を立てた方が頑張れるのではないかと思い、自分は「GAFAMY」という言葉を言い始めました。
前向きに変化し続けられる人、金子さんを取締役にした背景
──そんな金子さんが入社してから2年ほど経ちました。なぜ、このタイミングで取締役にする意思決定をしたのでしょうか?
岩崎:私は“経営はチームでするもの”という思いがあり、自分と違う目線で経営の意思決定ができる人がずっと欲しいと思っていました。ただ経営は事業を動かすのとは異なる筋肉が必要ですし、時には心を殺して物事に向き合わなければいけない瞬間もあります。
そうした中で、金子さんは入社時からずっとこの会社を伸ばそうとコミットしてくれていて、大変な意思決定のときも人間的な魅力は失わずにいる。そういう人は稀有ですし、金子さんはYOUTRUSTに人生を賭けてくれていると、この1年くらいで確信を持つことができたので取締役の就任を打診することにしました。
──実際、取締役就任を打診されたときはいかがでしたか?
金子:びっくりした、というのが正直な感想です。従業員が数千人規模のDeNAですら、取締役は4人しかいないと岩崎さんから聞いていました。なので、今の規模で取締役を増やす必要はないだろうと思っていて。
今年の4月に執行役員に就任したときに会社員キャリアの役職という意味でのゴールが来たと考えていたので、あとはとにかく必死に頑張るだけだと。それで半年アクセルを踏み続けてきた中で取締役の打診をもらったときは、シンプルに「取締役、増やすんだ」と思いましたね。
ただ取締役を増やす1人目として選んでもらえたことは信頼の証だと思いましたし、自分も経営をやりたい気持ちでYOUTRUSTにジョインしているので良いチャンスだなと思い、ありがたく取締役就任のオファーを受けることにしました。
岩崎:少し補足すると、会社員キャリアの役職ゴールが取締役ではないと私は思っていて。ただ金子さんは変化することを楽しめる人なんですよね。“取締役”という新しい器が出てきたらその器に合わせて最適に変化できる。だからこそ、取締役をお願いしたいと思いましたし、彼となら一緒に楽しくできるはずと思いました。
今のYOUTRUSTは「2点」、まだまだ伸び代しかない。
──YOUTRUSTは創業から6年経ちました。現状は100点満点中、何点ですか?
岩崎:これずっと言い続けてると思うんですけど、2点ですね。
金子:自分も2点だと思っています。
岩崎:これは全然ネガティブという意味ではなくて。「GAFAMY」という理想から逆算したときの進捗率は2点もあるのかなーと。「GAFAMY」を本気で目指せると思っているからこそ、2点がついているし、もっと進めなきゃと思いますね。まだ98点も増やしていけるという伸び代を考えると、それはそれですごく幸せなんじゃないかとも思うんです。
仮に今が満点だとしたら、そこで終わりであとはつまらなくなっていくだけ。今日より明日、明日より明後日という伸び代がある方が幸せな人生を歩めるはず。
YOUTRUSTは高い目標を設定しているからこそ、まだ2点だと思っています。仮に40点になったとしても、そのときはもっと高い目標を掲げているはずですし、永遠に目標を追いかけ続けている方が楽しいんじゃないかと思っています。
金子:そういう意味では自分が入社した2年前の岩崎さんの中での100点と、今の岩崎さんの中での100点は相当変わっているな、と隣にいて感じますね。
──そうした中で、現状のYOUTRUSTの課題はどう捉えていますか?
岩崎:人材流動性が高まる世界は必ず日本にもやってきます。それは間違いない事実なのですが、そのスピードをどれだけ早められるかは私たち次第です。いかにYOUTRUSTを成長させていくかを考えたときに、社内・社外それぞれでの取り組みが重要になります。
だからこそ、私は最近は経団連など外部の集まりに顔を出すようにしていて人材流動性を高める必要性などをいろんな人たちに説いています。私は外交活動によって人材流動性が高まる未来を手繰り寄せ、金子さんは事業責任者として社内でモメンタムをつくっていき、いつ波が来てもいいようにしておく。課題と言いますか、今後はその両輪をどれだけ噛み合わせられるかが重要になっていくと考えています。
金子:日本の人材流動性の低さは世界有数レベル、もはや社会課題です。今の日本の労働者の4割は1度も転職せずにキャリアを終えると言われています。また10数年後には日本の労働人口が1000万人不足すると言われている中で、キャリア形成や働き方はアップデートしていかなければいけないと思っていますし、そこに本気で向き合わないといけない。
先ほど、岩崎さんが言っていた人材流動性が高い社会をいち早く実現するには、社内にコミットできる人材をどれだけ増やせるかが大事だと思っています。サイバーエージェントやリクルートなど大きく成長した偉大な会社はそういった人材が色々な事業でコミットしていると思うんですよね。だからこそ、あれだけの規模とインパクトのある会社になれた。YOUTRUSTもそういう会社になりたいと思っています。
YOUTRUSTも変化を続ける、「仕事が楽しい」世界の実現に向けて
──会社の成長に合わせて、組織規模も50人ほどになりました。いま、このフェーズのYOUTRUSTにジョインすることの面白さはどこにありますか?
金子:比較論になってしまうのですが、2年前の15人規模のときよりも明らかに会社っぽくなりました。2年前はコーポレートの仕組みも今ほど整えられていなかったですし、売上もそこまでありませんでした。この2年間で事業も組織も強くすることができて、「一切の不安なく入社してもらえる」という安心感を提供できるようになったのは、受け入れ側としては感慨深いですね。思い切り働ける環境は用意されているのに事業はチャンスだらけ。今からYOUTRUSTに飛び込む人はスタートアップの一番美味しいところを味わえるんじゃないかと思います。
岩崎:自分が変化していくことを楽しめる人には、YOUTRUSTはすごく楽しい環境だと思います。50人の会社が今後数万人の会社になっていく過程を見ることができる。ただ、その過程において何より大事なのが自分自身も変わっていくこと。その変化が楽しめる人は最高の環境だと思います。
──これから、YOUTRUSTはどのように進化していきますか?
岩崎:数万人規模の会社にしたいですね。最近は自分が天寿を全うした後も100年、200年と成長し続ける会社をつくりたいなと思うんです。例えば、創業者の江副浩正さんはもういないですが、今もリクルートは成長を続けているわけで。そう考えると人生は短いなと思いますし、生きている間にできることは全部やりたいと思います。
また、日本の人材の流動性が高まるのは近未来の話で確実に来ます。その世界に向けてプロダクトを進化させていくことは当然やっていくのですが、私や金子さんはその世界が来た後のことを考えないといけない。そうでなければ、偉大な会社になっていけません。
変化が1つ起きたら、また次の変化が待っている。FacebookがInstagramを買収したようにひとつのプロダクトには絶対に栄枯盛衰がある。自分たちでYOUTRUSTを超えるような新しいプロダクトをつくらないといけない。YOUTRUSTの次を作り続けていく会社にしないと日本のモメンタムをあげる会社にならないのでまだまだ進化していきます。
金子:ここ1〜2年でAGI(人工汎用知能)やASI(人工超知能)といった言葉が飛び交うようになり、これらが労働観や働き方を変えるのは間違いありません。「ASI時代になると、ASIからみて人間は金魚の知能みたいなものだ」とソフトバンクの孫正義さんは言っているくらいです。
そういう世界が実現した際、私たちはどう働くのか。20年後のことを考えると、YOUTRUSTもAI時代に対応した会社になっていくんだろうな、と。現状、AGI・ASIを作っているのはGAFAMのような企業ですが、そこに食い込めていたらめっちゃ楽しいと思うんですよね。Facebookはメディアサービスをやっていましたが、今はVRやメタベースに注力しておりデバイスを開発していますし、Appleもパソコンからはじまりスマートフォンで革命を起こした。偉大な企業は時代の変化に合わせて、全然違う事業もやっているんです。そういう意味ではどこかのタイミングでYOUTRUSTがAI時代のネクストデバイスをつくると言う可能性も全然ある。
最先端のテクノロジーを吸収しながら、会社として社会に正のインパクトをどれだけ与えられるかを考え続けたいと思います。また、時代の流れをどれだけ掴めるかも企業経営において重要なのでそういった流れを逃さずに掴める経営チームでありたいです。
──最後に、今後の意気込みをお願いします。
金子:自分はとにかく事業に向き合い続けます。事業をきちんと伸ばし、価値をユーザーに届け、6,800万人の日本の働くひとたちが幸せになる世界を本気で実現したいと思っています。とにかく仕事が好きな人が増えてほしいですよね。そのためには、自分たちのチームから。YOUTRUSTから仕事が楽しいという価値観を日本中に伝播させていき、最終的にはグローバルに広がって、世界全体が幸せになっていけたらいいなと思います。
岩崎:全員で見たことはないくらい遠い場所に行きたいと思っています。今のメンバーを全員船に乗せたまま、数万人規模の会社にしていきましょう。
金子:もっと多くても良いけどね。
岩崎:まぁ、一旦ね。マイルストーン的に。