水だからこそ出会える表現
6月のアートクラスのテーマは、
「水 ~にじむ・そまる~」
梅雨の季節に合わせ、水を使ったさまざまな表現に挑戦しました。
水性ペンのインクをにじませて作る、
かさとてるてる坊主のモビール。
画用紙いっぱいに広がる水たまりに、
赤・青・黄の三原色だけを使って描くにじみ絵。
そして最後は、
輪ゴムを使ったしぼり染めにも挑戦しました。
水は形を持ちません。
だからこそ、
にじみ方も、広がり方も、
子どもたち一人ひとり違います。
その偶然を楽しみながら、
世界に一つだけの作品が生まれていきました。
「きれい」で終わらせないアート
今回、新しく取り組んだことがあります。
それは、
「感じたことを言葉にする」こと。
作品を見ながら、
「ぼんやりしてる。」
「はっきりしてる。」
「冷たい感じ。」
「温かい感じ。」
「グラデーションになってる。」
「色が広がってる。」
そんな言葉を一緒に探していきました。
抽象的なものを言葉にすることは、
発達に特性のある子どもたちにとって簡単ではありません。
だからこそ、
言葉の例を示したり、
反対の言葉を比べたりしながら、
「これはどっちかな?」
と一緒に考えていきます。
アートを楽しみながら、
感じたことを人に伝える力も、
少しずつ育んでいます。
「できる」を支える、小さな工夫
にじみ絵では、
最初から自由制作にはしませんでした。
スプレーでにじませる。
スポイトで一滴落とす。
筆でそっと広げる。
まずは一つずつ技法を練習し、
「今はこれをやってみよう。」
と順番を区切りながら取り組みました。
自由に任せるだけでは、
何をしたらいいかわからなくなってしまう子もいます。
だからこそ、
小さなステップに分けることで、
「これならできた!」
という成功体験を積み重ねられるよう工夫しています。
手を添えることで、自分でできるようになる
しぼり染めでは、
輪ゴムで布をしばる作業に挑戦しました。
ビー玉を包み、
輪ゴムをひねって留める。
言葉では理解できても、
実際に手を動かすと難しい子もいます。
そこで必要に応じて、
身体の動きを一緒に行う「身体プロンプト」を使いながら、
一人ひとりに合った支援を行いました。
「できないから手伝う」のではなく、
"できる方法"を一緒に探す。
それがトータスキッズの支援です。
「やらなきゃ」ではなく、「やってみたい」
今回印象的だったのは、
途中で布を何度も洗う工程。
単調になりやすい作業ですが、
「この色水で最後にスライムを作ろう!」
という楽しみを用意すると、
「もっと色を出そう!」
と子どもたちの表情が変わりました。
頑張る理由がある。
楽しみがある。
その小さな工夫が、
最後まで取り組む力につながっていきます。
アートを通して育てたいもの
作品を作ることだけが目的ではありません。
感じること。
伝えること。
困ったときに助けを求めること。
初めてのことにも挑戦してみること。
そして、
「できた!」
を積み重ねること。
トータスキッズのアートクラスでは、
作品づくりのその先にある、
"社会の中で生きる力"を大切に育んでいます。
これからも、
子どもたち一人ひとりの「できた!」が増えていく時間を、
丁寧に積み重ねていきます。
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「困った…」を
「できた!」に変える支援の場
トータスキッズ
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