他者の意見を受け入れることに課題のあったSさん。
家庭でも学校でも、摩擦が絶えない日々が続いていました。
支援を開始して約半年。
当初は一方通行になりがちだった会話も、少しずつこちらの言葉に耳を傾け、関わりを受け入れられるように。
そして今、Sさんは「次のステップ」へと進もうとしています。
<次のステージへ>
いま取り組んでいるテーマは、
*自己理解
*将来に向けた話
*他者の意見を聞き入れること
私(高橋/スーパーバイザー)、奥井先生、村田先生の3名でカリキュラムを構築し、分担しながら協働で進めています。
<村田先生とのセッションから>
ある日、Sさんは「疲れた」「悩みを聞いてほしい」と言いながら来所しました。
そこで村田先生は、まず準備していた課題を共有し、Sさんと一緒にその日の時間の使い方を検討。最終的に「課題をやってから自分の話をする」という流れをSさん自身が決めました。
課題は「自分の曲をアニメやCMに使うとしたら?」など、好きなことを通して自己理解をつなげるテーマでの話し合い。
最初はなかなかエンジンがかかりませんでしたが、徐々に言葉が増え、熱を帯びていきました。
思い入れの強いテーマだからこそ、時には私と意見がぶつかりヒートアップする場面も。以前なら、こうなるとつぎ続けることが難しい状態でしたが、切り替え、途中でやめることなく課題をやり切り、45分間を集中して取り組みました。
そして、終わった後には「もっと居たい」と言うほど、充実した時間になったのです。
<支援の視点>
この取り組みから見えた成長は
*状況に応じて柔軟に対応し、他者を受け入れる力が少しずつ育ってきている
*その柔軟さは人とのつながりを広げ、可能性を開く強みに変わっていく
*信念をぶつけ合いながらも、最終的に「腹を割って話せた」経験は大きな一歩となった
褒め言葉はただの賞賛ではありません。
「どの行動が良かったか」を具体的に拾い、「それが未来につながる」と伝えることで、私たちがターゲットとしている行動を強化していきます。
かつては「ふりかえりなんて意味がない!」と拒んでいたSさんも、いまでは立ち止まって状況を振り返り、次の一歩を考えられるようになっています。
その変化を「具体的に褒めること」で、さらに良い行動を増やしていく
これが応用行動分析に基づく私たちの支援です。
<「駒を進める」支援とは>
支援で大切なのは、
*本人のアセスメント
*長期目標の設定
*そこに至るための短期目標の積み重ね
ただ「今できること」に合わせるだけではなく、「次の一歩」をどう仕掛けるかを考えること。
今回の取り組みは、まさにその「駒を進める」支援の一例でした。
Sさんの歩みは、まだ始まったばかり。
けれど、一緒に試行錯誤を重ねるその一歩一歩が、確かに未来を形づくっています。
*トータスキッズでは、子どものできた!を増やす個別指導の利用者を募集しています。不登校・行き渋りでお困りのご家庭は、通所支援(児童発達支援or放課後等デイサービス)と園・学校での行動観察等(保育所等訪問支援)がおすすめです。いまだけでなく、将来も見据えた「生きる力」を育む支援を体験してみませんか?
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「困った…」を
「できた!」に変える支援の場
トータスキッズ
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株式会社Wonder Forest
“人の育成を通してそれぞれらしく輝けるステージを作る” これが、私たちWonder Forestのミッションです。 「いつまでも成長したい!」「自分も周りもワクワクできる場を作りたい!」と考え行動する人が自分らしく活躍できる場があれば、そのワクワクが周りにも広がっていくはずだという考えから、私たちは2つの事業を通じて、人材育成を支援できるスタッフの育成を行っています。 ◆児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援「トータスキッズ」(https://www.ts-kids.com) 発達に凸凹のある子どもたちが自分らしく成長できるように、研究成果に基づく療育を地域に広げ、子どもと家族をサポートしています。 一般的に児童発達支援や放課後等デイサービスは集団での活動が多いですが、私たちの支援は、応用行動分析に基づく、マンツーマンの個別指導が土台となっています。 社会性に課題を持つ発達に凸凹のあるお子さんにとって、画一的な集団活動ではどうしても個に合った成長機会が得られにくい側面があり、時に失敗体験につながってしまうことも考えられます。 だからこそ私たちは、個人の持つ特性に合わせて支援をすることで、一人ひとりの「できた」を増やし、自己肯定感・学ぶ力・学びたい気持ちを増やしていけるようにサポートをしています。 個別指導以外にも、他者との関わりや協働する力など社会性を伸ばすソーシャルスキルトレーニングや「トータスキッズα」というITを通じた生きる力を育むクラスなど、お子さまのニーズに合わせた「小集団クラス」もあり、発達段階に合わせた「できた!」を増やす支援環境を準備。親亡き後、子どもたちが社会との繋がりの中生きていく力を支援しています。 ◆「Wonder Laboプログラミング教室」(https://labo.wonderforest.co.jp) 幼児から小・中学生を対象に、「ITを通した生きる力の教室」を運営しています。 名前の通り、プログラミングの基礎も学びますが、私たちは、プログラミングを含むITを一つの手段と捉え、子どもたち自身が社会の中に役割を見出し、活動を通して生きる力を育んでいく、そんなプラットフォームにしていきたいと考えています。 その実践例が、2018年から定期的に開催している「子どもによる子どものためのプログラミング教室」という活動。これは、子どもたちが指導者となって地域の子どもたちにプログラミングを教えるというもので、私たちの生きる力を育むPBL型授業(課題解決型学習)の取り組みの一環です。この活動の中で、子どもたちはプログラミングを教えるほか、集客のため、PV編集やチラシ制作、ラジオでの広報活動、メディア対応など、企画運営を通して自ら課題を見つけ、解決する能力を養っています。