こんにちは。トータスキッズ指導員の古賀です。私が担当している業務の一つに「保育所等訪問支援」があります。
トータスキッズが『保育所等訪問支援』を始めたのは3年前。今回は、そのスタート当初から関わっているSファミリーのケースを通して、
“活動を通して理解者を増やす大切さ”
についてお話しします。
<小さな一歩から始まったHくんの支援>
1年生の頃、不登校になってしまった長男Hくん。兄弟児の支援も抱え込んでいたご家庭のため、まずは
“親から離れて外に出る”
という小さな目標から支援を始めたのが2年生の頃でした。
その後も少しずつステップを重ね、学校という場とつながり、先生との関係を着実に築いていくことができました。
<妹Yちゃんの挑戦>
続いて入学した妹のYちゃん。幼稚園の年長時には不登園気味でしたが、先生方と協働した訪問支援を通じて通園が定着しました。
「小学校でこくご・さんすうをがんばりたい!」
そう話してくれたYちゃんも、環境の変化によって再び保護者と離れにくくなってしまいました。
支援の基本は、
「エラーを起こしたら、“できる!”をつくれる状態に戻す」。
そこでHくん同様、“保護者と離れる”ところから始め、公園に行くなど小さな一歩を重ねることで、少しずつ登校できる日が増えていきました。
<信頼がつなぐ、支援の輪>
それぞれのペースでの登校が安定し、兄妹そろって学校で過ごせることも増えてきた昨年の終わり。
「先生、変わる?」
進級を前に不安を口にしたHくん。人に慣れるまで時間のかかる兄妹は、分厚いバリアを張って新学期を迎えました。
しかし、新しく担任となった先生が丁寧に引き継ぎを受け取り、
「一緒にお願いしますね」
と声をかけてくださったことで、保護者・先生・トータスキッズが共通認識を持ち、同じ方向で支援に取り組めるようになりました。
学校訪問だけでなく、家庭訪問や三者面談で目標をすり合わせ、夏休みの学校訪問も一緒に計画。こうした連携によって、子どもや家族にとって担任の先生は“安心できる人”となり、私たち支援者にとっても大きな安心と手応えを感じています。
<広がる理解の輪>
ある日、先生からこんなご相談をいただきました。
「学校に来られないお子さんがいて、トータスさんの支援を紹介してもいいですか?」
その後、ご家族と面談し「救われました」と言っていただけました。支援はまだ始まっていませんが、「ひとりじゃない」と思っていただけたことが大きな一歩。
先生も「今すぐ実現できなくても、まずはつながれたことが大切」「本人が“行ってみよう”と思えたことが大きな一歩」と話してくださいました。支援の輪が少しずつ広がっていることを実感できる瞬間でした。
<おわりに>
学校も福祉も立場は違えど、想いは同じ。
「子どもたちのために」。
だからこそ、「一緒にやろう!」という一言でつながれた時、子どもや家族にとって安心の環境が生まれ、支援は豊かに広がっていきます。
私たちトータスキッズは、これからもこうした出会いを大切にしながら、「支援と理解のある地域づくり」を目指して歩んでいきたいと思います。
*園・学校で子どもの「できた!」を増やしてあげるには?そんな方には通所での個別指導(児童発達支援or放課後等デイサービス)と園・学校での行動観察等(保育所等訪問支援)との組み合わせがおすすめです。個別と集団両面で、できるを増やす支援環境をサポート。
利用ご希望の方、詳しくはトータスキッズまで。
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「困った…」を
「できた!」に変える支援の場
トータスキッズ
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株式会社Wonder Forest
“人の育成を通してそれぞれらしく輝けるステージを作る” これが、私たちWonder Forestのミッションです。 「いつまでも成長したい!」「自分も周りもワクワクできる場を作りたい!」と考え行動する人が自分らしく活躍できる場があれば、そのワクワクが周りにも広がっていくはずだという考えから、私たちは2つの事業を通じて、人材育成を支援できるスタッフの育成を行っています。 ◆児童発達支援・放課後等デイサービス・保育所等訪問支援「トータスキッズ」(https://www.ts-kids.com) 発達に凸凹のある子どもたちが自分らしく成長できるように、研究成果に基づく療育を地域に広げ、子どもと家族をサポートしています。 一般的に児童発達支援や放課後等デイサービスは集団での活動が多いですが、私たちの支援は、応用行動分析に基づく、マンツーマンの個別指導が土台となっています。 社会性に課題を持つ発達に凸凹のあるお子さんにとって、画一的な集団活動ではどうしても個に合った成長機会が得られにくい側面があり、時に失敗体験につながってしまうことも考えられます。 だからこそ私たちは、個人の持つ特性に合わせて支援をすることで、一人ひとりの「できた」を増やし、自己肯定感・学ぶ力・学びたい気持ちを増やしていけるようにサポートをしています。 個別指導以外にも、他者との関わりや協働する力など社会性を伸ばすソーシャルスキルトレーニングや「トータスキッズα」というITを通じた生きる力を育むクラスなど、お子さまのニーズに合わせた「小集団クラス」もあり、発達段階に合わせた「できた!」を増やす支援環境を準備。親亡き後、子どもたちが社会との繋がりの中生きていく力を支援しています。 ◆「Wonder Laboプログラミング教室」(https://labo.wonderforest.co.jp) 幼児から小・中学生を対象に、「ITを通した生きる力の教室」を運営しています。 名前の通り、プログラミングの基礎も学びますが、私たちは、プログラミングを含むITを一つの手段と捉え、子どもたち自身が社会の中に役割を見出し、活動を通して生きる力を育んでいく、そんなプラットフォームにしていきたいと考えています。 その実践例が、2018年から定期的に開催している「子どもによる子どものためのプログラミング教室」という活動。これは、子どもたちが指導者となって地域の子どもたちにプログラミングを教えるというもので、私たちの生きる力を育むPBL型授業(課題解決型学習)の取り組みの一環です。この活動の中で、子どもたちはプログラミングを教えるほか、集客のため、PV編集やチラシ制作、ラジオでの広報活動、メディア対応など、企画運営を通して自ら課題を見つけ、解決する能力を養っています。