昨夜、私たちのために「船出の会」という、あまりにも温かい決起集会を開いていただきました。
それは、3ヶ月間の航海訓練を終えた新米クルーが、いよいよ本格的な航海へと出発する日を祝う、この船の伝統的な儀式。
主役は、プロデューサーとして新たな海図を描く1課の大江さん、2課の日比野さん、そして会社のエンジンルームを預かる、私、斉藤の3名です。
驚いたのは、その食卓を囲む顔ぶれでした。
代表の森川さん、取締役の佐藤さん、そして各事業部を率いる課長陣。
会社の未来を創るリーダーたちが、たった3名の私たちのために、同じテーブルで笑い、肉を焼いている。役職や部署の垣根なんて、そこには存在しませんでした。
二次会は九州料理のお店へ。夜が更けるのも忘れ、私たちは語り明かしました。
この会社が持つ、磁力のようなチームワークの源泉。
その中心にいるのだと、肌で感じた夜でした。
…さて、ここまで読んでいただいた皆さんは、さぞかしその熱狂を写した写真が見たいと思われることでしょう。
しかし、実を言うと、写真はこのカバー写真の1枚しかありません。
理由は、あまりにもシンプル。
僕らは、話すことに、笑うことに、互いの未来を語ることに夢中で、誰一人としてスマートフォンを取り出すことさえ忘れていたのです(笑)。
そして、その唯一の写真に写る佐藤取締役は、なぜかカメラに背を向けている。
そのおちゃめな姿こそが、この夜のすべてを物語っているのかもしれません。
記録よりも、記憶に残る、最高の時間でした。
私たち3名は、これからそれぞれの持ち場で、まだ見ぬ大海原へと漕ぎ出します。
羅針盤も、完璧な海図も、まだありません。
ただ一つ確かなのは、いつでも帰ってこられる、この最高の仲間たちという「港」があること。
そして、その存在が、私たちの挑戦を、航海を、何よりも力強く後押ししてくれるということです。
これからも、新しい仲間たちの「船出の会」が、何度も何度も開かれるように。
この船をもっと大きく、もっと魅力的な、誰もが乗りたくなる一隻にしていこうと、焼肉の煙の向こうに、強く、強く誓いました。