「代表の森川は、弾けるパワーがあるので“いくら”ですね」
そう屈託なく笑うのは、セールスサポート課の石川蔦乃。
社歴の長い彼女の目には、会社のメンバーたちが、まるで個性豊かな「お寿司のネタ」のように映っているという。
この記事は、会社の“生き字引”であり、「母」とも慕われる彼女のユニークな視点から、コーポレートコーチという組織のリアルな人間模様を紐解く、一風変わったインタビューである。
なぜ、彼女は自分を主役の“ネタ”ではなく「ガリ」だと語るのか。 その言葉に隠された、彼女の仕事観、そしてコーポレートコーチの強さの秘密に、あなたもきっと心を掴まれるだろう。
ー石川さんは、コーポレートコーチの中でも社歴が非常に長く、会社の“生き字引”のような存在です。入社当時と比べて、会社が『大きく変わったな』と感じる点と、『昔から変わらないな』と感じる大切なDNAは何ですか?
変わった点で言うと、入社される方の“個性の多様性”ですね。もちろん昔から熱量の高いメンバーばかりでしたが、今は一人ひとりが自分の色を持ちながら、その上で会社のビジョンに共感している、よりコアな熱を持った方が集まっているように感じます。
一方で、昔から全く変わらないのは、創業者である細川さんの“ブレない軸”と、集うメンバーの“仕事への真摯な姿勢”です。 この会社には、『これくらいでいいや』と仕事を適当に考える人が、昔も今も一人もいないんです。もちろん、キャリアアップのために卒業される方もいますが、それは決してネガティブな理由ではない。ここにいるメンバーは、誰もが『この会社で、お客様を巻き込みながら、何かを成し遂げたい』という強い想いを持っています。
単なる愚痴を聞くこともありません。聞こえてくるのは、常により良くしたいという前向きな声ばかり。この“人と仕事への誠実さ”こそ、ずっと変わらない、私たちの会社のDNAだと思います。
ー石川さんのサポートは『絶対的な安心感がある』『お母さんのよう』と評されています。ご自身にとっての“最高のサポート”とは、どのようなものでしょうか?
お母さん、と言っていただけるのは、嬉しいような、身が引き締まるような、そんな気持ちです(笑)。
私が一番大切にしているのは、『フロントで戦うメンバーの負担を増やさない』ということです。そのために、常に先を想像しながら業務にあたります。私の仕事の先にはフロントメンバーがいて、その先にはお客様がいて、さらにその先には研修を受ける大勢の方々がいる。その全ての流れがスムーズに進むように、滞りなくバトンを繋いでいく。それが私の役割です。
あとは、電話一本でも、相手が元気になれるように、できるだけ明るい声で出るようにしています。『この人に連絡すると、ちょっと時間が取られるな』なんて、絶対に思われたくないですからね。
ーコミュニケーションが『優しくもパワフルで、人を元気にする』という姿をいつも目にします。石川さん流の“言葉の魔法”があれば教えてください。
魔法なんて、そんな大したものじゃないですよ(笑)。でも、意識していることはあります。 それは、『いつでも、どんとこい!』という姿勢でいること。私、学生時代にマネージャーをやっていたので、その時の気持ちが今も根付いているのかもしれません。『いつでも相談に乗りますよ』『大丈夫ですよ』というスタンプを、自分のおでこに貼っているような感覚です(笑)。
だから、営業さんから『これお願い』と頼まれた時に、『了解!あと、これと、これも必要かなと思ったので念のため用意しておきましたよ!』と、言われる前に先回りして提供できた瞬間は、たまらなく気持ちがいいですね。
あとは、当たり前かもしれないですけど、どんな時でも必ず相手の『名前を呼ぶ』こと。〇〇さん、と一言添えるだけで、コミュニケーションの温度はぐっと上がる。それは、意識しています。
ーもしご自身を『家にあるモノ』に例えるとしたら、何だと思いますか?
えぇ!?家にあるモノ…うーん…希望も込めて、『ドライバーセット』ですかね。 毎日は使わないかもしれないけれど、いざという時に無いと困る。プラスもマイナスも、いろんな大きさのネジにも対応できて、問題を解決できた時に『あぁ、助かった!』と思ってもらえる。そんな存在になれたら、嬉しいです。
ー会社の歴史と共にキャリアを重ねながら、子育てとの両立を実現されています。仕事と家庭、双方の豊かさを追求する上で、大切にしている考え方はありますか?
仕事の充実は、プライベートの充実に直結する、と思っています。だから、仕事の愚痴は基本的に家に持ち帰りません。マイナスな出来事も、『次はこうしよう』という“課題”に変換して、その日のうちに消化する。そうすることで、心からプライベートの時間も楽しめるのかなって。
会社のサポート体制にも、本当に助けられています。今は時差勤務をさせてもらっているので、少し早く仕事を始める分、夕方の時間を家庭のために使える。私がいない時間帯は、課長の新井さんがフォローしてくださる。そんなチームの理解と柔軟な制度があるからこそ、今の働き方ができています。
もちろん、朝が早かったり、仕事後にすぐ家事育児だったり、大変な時もあります。でも、子どもを授かれたことも、仕事があることも、全てが“贅沢な悩み”だと思えるんです。ハグしたい放題の小さい子どもからパワーをもらって、毎日頑張っています(笑)。
ーもし、この会社のメンバーを『お寿司のネタ』に例えるとしたら?
面白い質問ですね(笑)。 代表の森川さんは、『いくら』! 一人なのに、一人じゃないような、弾けるパワーがあるので。 取締役の弘(佐藤)さんは、『たまご』。誰からも愛されるし、お寿司の枠に収まらない多様な魅力があるからです。 チームの新井課長は、『あなご』。一見、物静かでピュアだけど、甘いタレ(コミュニケーション)がかかると、ポップで面白い一面が出てくるんです。 鍬形さんは、『こはだ』。美しくて、ずっと食べていたいなって…あ、お母さんからおっさんになっちゃいました(笑)。 そして私は、『ガリ』ですね。口の中をリセットして、次のネタを美味しく味わうためのサポート役でありたいです。 インタビュアーの斉藤さんは…『赤貝』かな! 人に火を灯す起爆剤のような存在で、その新鮮な驚きと輝きが、魔法みたいだから!
ー会社の“酸いも甘いも”を知る石川さんだからこそ、今後、会社がさらに素晴らしい組織になるために、どんなことが大切だと思いますか?
『あのビジネスコーチのバッジ、かっこいいね』と、世の中から言われるような会社になること。それが全てだと思います。
たとえ、うちを卒業する人がいたとしても、『あの会社出身なんだ、すごいね!』と、その人の経歴に箔がつくような、圧倒的なブランドを確立していきたい。お客様からも、『ビジネスコーチなら、大丈夫』と絶対的な信頼を寄せてもらえるような。
そのために、先日実施していただいた明治クッカーさんの研修や、斉藤さんの社内研修のような、内側から私たちを磨き上げる機会がもっと増えると、さらに強い組織になれると信じています。
ー最後に、未来の仲間へ。石川さんが肌で感じてきた、この会社の“居心地の良さ”とは何でしょうか?
この会社には、『フィードバックを受け止め、感謝を伝え、人を褒める』という文化が、当たり前のように根付いています。 人の良いところを見つけよう、という姿勢が、みんな習慣になっている。大人になっても、誰かから『ありがとう』と素直に言ってもらえたり、自分の成長のために真剣なフィードバックをもらえたりする。それって、本当にありがたいことだと思うんです。
だから、ここは本当に居心地がいい。安心して、長く働ける場所だと、自信を持って言えます。