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私たちの会社が生まれた背景のvol.1では、私個人として起業を決意した背景を学生時代から遡って書きました。
vol.2では、実際に起業を決意してから、現在までの話を書いていきたいと思います。
起業を本気で志したタイミングで、32歳までに起業をすると決めました
家庭を持っていたこともあり、リスクを恐れてなかなか実行できないのではないかと考えていたので、いつでも良かったのですが起業をする期限を決めたいと考えていました。
大学生の時に一緒に働いていた塾の社長が32歳で起業して、まさにその時にいつも隣で働いていたこともあり、イメージがしやすかったことから、自分も32歳までに起業しようと決めました。
それからは、人材会社でマネージャーや新規事業責任者を担っていましたが、自分で会社を興す時には、世の中にインパクトが大きいであろうITの領域にもチャレンジしたいと考えていたのと、会社規模もネームバリューもない会社で自分の力を試しておきたいという考えが強くなっていきました。
そこで、役員含め全員エンジニアの当時7名程のIT系のスタートアップ企業に転職をし、営業組織の立ち上げや新規事業、人事採用を中心とするバックオフィス領域まで本当に様々なことを経験しました。
また、入社前に自身で起業をする考えがあることも話しており、会社を成長させることに奮闘する傍らで起業に向けての準備も進めていました。
安永の決断
過去に一人で新規事業の立ち上げをやったことがありましたが
自分は一人で立ち上げるよりも複数人で立ち上げる方が向いているタイプだと感じていました。
そのため、自分が納得できる人がいなければ一人で立ち上げるつもりでしたが、まずは一緒に起業する仲間を探してみようと思いました。
とはいっても、直感的に可能性がありそうな人は何人かしかいなかったので
その一人一人と話すうちに、改めて一緒に創業する方に自分が求めるものが整理されていきました。
まず、事業や仕事に対する感覚、価値観が近しいこと。
その上で、自分とは違った強みがあること。
そして何より、人として本気で背中を預けられる信頼と信用があることが大切だと思いました。
そこまで解像度が高まったタイミングで自分の中で可能性があるのは一人に絞られ、それが当社COOの安永でした。
安永は、人材会社で私が2年目にリーダーになった時に、人生ではじめて持った部下でした。
私が安永の上司になってから、すぐに別のミッションを持ち当時のグループを離れてしまったため、部下だった期間は僅か3ヵ月程度でしたが、「また必ず一緒に働こう」と話していました。
結局その職場で一緒のチームで働くことはなかったですが、継続的に飲みに行ったり、コミュニケーションをとることは多かったです。
安永は、私とは違った部分に強みを持っており、営業マネージャーとして組織を勝たせて活躍する姿を目の当たりにしていました。
細かく言及すると長くなるのですが、ざっくり言うと私が右脳的な役割を担い、安永が左脳的な役割を担うような良いバランスがとれていると自負しています。
過去のLINEのやり取りを見返すと、最初に一緒に起業することを本気で誘ったのが2021年3月で、実際に意思を固めてくれたのが2022年3月でした。その間何度も飲みに行き、丸1年をかけて真剣に考え、悩み、覚悟をもって決めてくれたと思います。
2年半以上続く週末会議
安永と起業することを決めてから、当然考えないといけないことは山ほどあるので、2022年4月から週末の終日MTGをするようになりました。
このMTGは月1回だったものが途中から月2回になり、2人とも平日もグロースピリットの仕事だけをするようになった現在でも欠かさずに続けているものになります。
最初は中野のルノアールでしたが、コワーキングスペースでやるようになり、現在は自社オフィスで実施しています。
この終日会議はいつまで続けるのかなど決めていませんが、初心を忘れないための良い時間にもなっています。
また、MTGでは目の前の業務の話というより、未来の話や抽象的だったり、複雑なイシューについて思考をしてはアウトプットを繰り返すため、いつも終わる頃には脳がグッタリとするのですが、それだけ長い時間ディスカッションをしていると、お互いの思考の癖や物事の捉え方の違いなど、様々な特性を理解することにも繋がっているなと感じています。
この週末の終日MTGで会社の根幹になる部分はほとんど決めていきました。
私も安永も社会にしっかりとインパクトを残す会社にしたいという想いがありました。
そのため、自分達が解決したい社会課題に向き合いつつも、競合優位性を出せる領域で、かつ今後伸びる市場で事業をやりたいと考えたため、2人にとってのwill・can・mustを整理をしていくことからはじめました。
様々な調査やレポートなどにも目を通し、ディスカッションをしながら自分たちの関心の強い社会課題をスケッチブック(ルノアールにホワイトボードは無いので)の1ページにまとめていきました。
その社会課題を解決するような事業アイデアをいくつも考えてはボツにしていく中で、徐々に事業の大枠の方向性が決まりました。
Vision・Missionの策定
解決したい社会課題と、その課題へのアプローチのイメージができたタイミングでVisionとMissionの策定も行いました。
事業がスタートする前のタイミングなので、Visionなどを決めるのは早いと感じるかもしれませんが、私たちの会社は社長や役員の意見が優先ではなく、何よりもVision、Mission、Valueに沿っていることを意思決定の基準とする方針にしたいと考えていたこともあり、会社についての色々なことがまだ決まっていない早い段階で策定しました。
一般的には、MVVという略され方をする通り、Missionが最上位にありますが、当社の場合は成し遂げたい世界観であるVisionが先にあり、そのための手段としてのMissionとしています。
当社のVision、Mission、Valueについては、また別のnoteで詳しく書きたいと思っていますが、このVisionを最上位に置くVMVの形式は当社がお客様のMVV構築支援を行うときにも推奨しており、その理由についても併せて書きたいと思います。
会社名が決定
会社名もスケッチブックに色々な案を書いて検討し
growth(成長、発達)とspirit(精神、活気)を組み合わせた造語の「株式会社グロースピリット(GrowSpirit)」に決定しました。
この会社名もVisionに即しており、人の心が上向いていき、ビジネスを愉しめるようになっていくイメージで名付けました。
あとは、spiritは単語としてなんとなく好きだったため、うまくはまって良かったです。
ロゴが完成
ロゴは作成依頼をランサーズに出したところ、100案くらいの提案があったため、その中からデザイナーの方を選定させて頂き、要望をお伝えし、微調整を重ねて完成しました。
ロゴマークはマッチ棒のような部分が人をイメージしているのと、いわゆる人材会社というより、テックも組み合わせた会社にしていく方針のため
なんとなくITっぽい印象を受ける電源マークのイメージになっています。
あと、デザイン会社のある社長さんに名刺をお渡しした際に、ロゴを見て「Gにも見えますね。」と言われたことがあったので、そういうことにしておこうと思いますw
コーポレートサイトは手作り
今のコーポレートサイトは、制作会社さんにお願いしてリニューアルしたものですが、最初のサイトは私がノーコードツールのSTUDIOで作りました。その名残で、今のサイトもSTUDIOのサイトになっています。
いよいよ起業
事業は、はじめは個人事業主としてやりはじめ、手応えが掴めてきたことにより、法人化したのが2023年9月になります。当時私は31歳だったので「32歳までに起業をする」は達成できた形になりました。
そこから2024年9月までは、安永も私もそれぞれの会社で社員として働きつつ、サイドビジネスとして事業を進め、リソースを割けばきちんと売上に繋がる感覚が得られ、2024年10月からは、2人とも前職を離れ、グロースピリットに専念する形になりました。
そのタイミングで市ヶ谷のオフィスを契約しました。
そして現在
このストーリーを書いている2024年12月28日の時点でボードメンバーが私とCOOの安永、CTO兼シニアコンサルタントの3名。
社員が1名、アルバイトが1名、1月から1名社員が入社予定なので6名程のチームになっています。
年内の最終営業日だった昨日、いくつかの受注をし、目標にしていた売上、利益を達成することができたので、夜は最高の宴になりました。
誠実で優秀なメンバーひとりひとりを心からリスペクトしています。
まだまだまだまだ始まったばかりの私たちの会社ではありますが
お客様や一緒にビジネスをさせて頂いているパートナー企業様、私たちを応援してくれている方々のおかげで2024年は大きく前進できた年になりました。
2025年はさらに既存の事業を伸ばしつつ、色々と新しい事業の仕込みも行い、採用も加速させていきたいと思います。