今の日本の教育は、このままでいいのか?
AIがすべてに答えてくれる時代、私たち人間に残された価値とは何なのか?
株式会社HUUKの人事責任者江浦です。弊社代表のしゃべくり社長こと川瀬翔インタビュー企画の続編で3回目となる今回のインタビューでのテーマは、
【AI時代における『人間ならではの教育』と未来のリーダー像について】
代表の川瀬が語ったのは、これまでのビジネスの枠を超えた、あまりにも壮大で、それでいて一人ひとりの人生に深く寄り添う教育の本質でした。
AIを使うか・使われるか?利己に走るか・利他に生きるか? 100年後の未来を見据え、川瀬が構想する「理想のリーダー像」と「人生のあり方」について、その核心に迫ります。
過去のインタビュー内容はコチラ
第2回
第1回
目次
1. AI時代、人間が磨くべきは「問い」ではなく「体験」である
2. ベクトルの向きを「自分」から「相手」へ
3. 「素質」を可視化し、役割を「与えられる」のを待たない
4. ゼロから創る理想の教育機関:限界突破の「スーパーキャンプ事業」
5. 日本人が呼び起こすべき「思いやり」と「精神性」
6. 人生最後の瞬間に「人生、最高だった」と言えるかどうか
7. 教育者としての限界を知り、それでも「気づき」を与え続ける
8.最後に
1. AI時代、人間が磨くべきは「問い」ではなく「体験」である
ーー今回は「AI時代における人間ならではの教育と未来のリーダー像」というテーマでお話を伺います。AIが答えを出し、さらには問いや解決策までも生成できる今、人間が磨くべき力とは何だとお考えですか?
川瀬: 実は、最近だと「問いを立てる力」すらAIができるようになってきたんです。そうなると、世の中はAIを使いこなす派と、そうでない派に二極化していく事が想像できますね。そんな時代において、人間としての唯一の存在意義は何か?私は「リアルな体験をすること」に集約されると思っています。
ーー「体験」ですか。。。?知識の習得ではなく。
川瀬: そうです。目の前の相手にとって、今どんな体験が最善なのか?それを必死に考え、実行に移す。これはデータ処理だけでは不可能です。教育の最終的な目的は「人間力の育成」であり、それは知識の受け渡しではなく、共に時間を過ごし、共に泥臭い体験をすることからしか生まれません。
私自身、リーダーとして完璧である必要はないと思っています。むしろ、失敗する姿をさらけ出し、「一緒にやってみよう‼︎」と寄り添う。その共に歩む体験こそが、AIには代替できない、人間ならではの教育的価値なんです。
2. ベクトルの向きを「自分」から「相手」へ
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ーー教育においてもビジネスにおいても、近年「自律」がキーワードになっています。川瀬さんの考える「自律型人材」とは、どのような人を指すのでしょうか?
川瀬: 一般的に自分で考えアクション出来る方を自律型人材と定義されていると認識してます。ただ、多くの人が勘違いしがちなのですが、問いを立てたり、行動したりする際のベクトルが自分に向いているうちは、本当の意味での成長はありません。自分のために勉強し、自分のために体験を積むだけでは、それは単なる自己満足に過ぎないんです。
ーーベクトルを自分ではなく、他者へ向けるということですね。
川瀬: その通りです。問いを立てる際のベクトルを相手に向ける。他者の成長のために何ができるか、どう行動すべきか?その結果として、おのずと周りに人が集まってくる。これこそが、私の定義している「自律型人材」であり今後10年で求められるリーダーの本質的な資質です。
【自律型人材】=利他的思考(他者の為に)→自ら問いを立てる×主体的な判断・行動
昔ながらの「グイグイ引っ張る強いリーダー」である必要はありません。高い人間力を持ち、周囲に安心感を与え、利他の心で動く。そんな「おのずと人が集まってしまうような存在」を、私たちは育てていきたいんです。
3. 「素質」を可視化し、役割を「与えられる」のを待たない
ーーそのようなリーダーを育てるために、組織として工夫されていることはありますか?
川瀬: 育成において大切なのは、役割を与える前から動いている人を見逃さないことです。その人が持つ素質や資質を可視化し、役割が自然と生まれるような環境を習慣として設計する。
リーダーになりなさいと言われてなるのではなく、気づいたら周りのために動いていて、結果としてリーダーの役割を担っている。そうした人材をじっくりと観察し、配置すること。育成を焦らず、その人の本質が発揮されるのを待つ「人を観察する力」が、今の組織運営には欠かせません。
ーー川瀬さんご自身も、元々はリーダー志向ではなかったと伺いました。
川瀬: 私は根っからのサポーター気質です(笑)。でも、これまでの人生で周囲に求められ、今の役割を担ってきました。自分の存在意義を「外部(社会や相手)」に問い続け、必要とされる役割を全力で全うする。そうした意識の変革があれば、誰だってリーダーとしての影響力を持つことができるんです。
4. ゼロから創る理想の教育機関:限界突破の「スーパーキャンプ事業」
ーーもし、川瀬さんが今、何にも縛られずにゼロから教育機関を創るとしたら、どのようなカリキュラムを作りますか?
川瀬: 通常の学校カリキュラムは、AIや専門家に任せていいと考えてます。私が最優先で組み込みたいのは、「社会教育的な体験型カリキュラム」です。
具体的には、弊社で行っている大自然の中での特別な体験を行うスーパーキャンプ事業のような形。仲間とともに限界突破を経験し、自分の存在意義を肌で感じるような機会を提供したいですね。
ーー今の若者に最も必要な経験は何だと思われますか?
川瀬: SNS全盛の時代だからこそ、希薄になりがちな「人間関係の構築」を学ぶべきです。嫌われたり、傷つけ合ったり、ぶつかり合ったりする。そんな「生々しい経験」を通じてしか、感性は磨かれません。
人生を豊かにするのは、結局のところ「人との繋がり」です。自分がもし亡くなった時、本気で悲しんでくれる人が何人いるか。そんな深い関係性を築ける生き方を、若いうちに教えたい。知識よりも、人と向き合う「習慣」こそが、一生の財産になります。
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5. 日本人が呼び起こすべき「思いやり」と「精神性」
ーー海外の教育と比較して、日本人が大切にすべき独自のアイデンティティ(個性)とは何でしょうか。
川瀬: 日本には、特定の宗教観が薄いにもかかわらず保たれている、極めて高い「精神性」があります。物を大事にする心、人への敬意、そして「思いやり」。これらは日本人が本来持っているはずの素晴らしい文化です。
グローバル化が進む今だからこそ、この「日本的な人間性」を再認識すべきです。利己的な競争ではなく、互いを尊重し、調和を重んじる。この精神性こそが、これからの混迷する世界において、リーダーが持つべき真の武器になると信じています。
6. 人生最後の瞬間に「人生、最高だった」と言えるかどうか
ーーインタビューの中で、50年後、100年後の世界観についても触れさせて頂きました。
川瀬: 私たちの事業や哲学が浸透した未来は、お互いの成長を願い、助け合える「豊かなコミュニティ」で溢れているはずです。成長とは、お金持ちになることではありません。生涯最後の瞬間に「あぁ、自分の人生は良かったな」と心から思えること。それこそが、唯一の成功の定義です。
ーー「人生観」が教育の根底にあるのですね。
川瀬: 宇宙の歴史から見れば、人間の寿命なんて一瞬です。苦しんだり、悲劇のヒロインを演じたりしている暇はありません。どんな困難も、それをプラスに捉えるかは自分次第。最高な人生を謳歌したいのであれば、今、目の前にある「与えられていること」に気づくべきです。
誰かがしてくれた恩を、次の誰かへ返す。この「利他の連鎖」が循環する社会こそが、私の理想です。
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7. 教育者としての限界を知り、それでも「気づき」を与え続ける
ーー最後に、川瀬さんが目指すリーダー育成の最終形を教えてください。
川瀬: 忘れてはならないのは、私たちは神ではないということです。他人の人生を勝手に変えることなんてできません。私たちができるのは、あくまで手助けと「気づき」を与えることだけ。
最終的に決めるのは本人です。その自律性を尊重しながら、重荷を背負いすぎず、寄り添い続ける。そんな考え方を持ったリーダーを一人でも多く増やしていきたい。それが、私たちが提供するプログラムS1アカデミーの真の目的です。
自分の人生を、自分の足で歩み、他者のためにその力を使える人。そんな仲間とともに、私たちは100年後の未来を創っていきます。
8.最後に
今回のインタビューで印象的だったのは、代表の川瀬が何度も「ベクトルを相手に向ける」と口にしていたことです。AIというテクノロジーの進化を冷静に見つめながらも、その対極にある「泥臭い体験」や「人間関係」にこそ、私たちが生きる意味がある。 「生涯を通して人生最高だったと思えるように」。その言葉の重みに、人事チーム一同、深く考えさせられる時間となりました。
私たちは今、新しい仲間を募集しています。 知識やスキル以上に、「誰かのために」という情熱を持ち、自らの人生を最高のものにしたいと願うあなた。HUUKと共に、100年後の教育の歴史を創りませんか?
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