こんにちは!KAKEAIの採用チームです。
KAKEAIは、1on1支援クラウド『Kakeai(カケアイ)』 を提供しています。
■1on1支援クラウドKakeaiとは
1on1支援クラウドKakeaiは、複数の特許やAI、また数万人のKakeaiユーザーが日々実施する1on1に関するデータを活かし「現場の上司部下および経営・人事の1on1にかかる負担を減らしつつ、質の高いコミュニケーションを生み出すツール」です。
そして、KAKEAIは「あなたがどこで誰と共に生きようとも、あなたの持つ人生の可能性を絶対に毀損させない。」というパーパスを掲げ、現場の皆様の視点に立ち、1on1や面談をはじめとする、職場の1対1コミュニケーションの掛け違いを世界中から無くすべく全力で取り組んでいます。
今回は、取締役の皆川さんに『Kakeai』の海外展開についてお話しをお伺いしました。
『Kakeai』はすでに、英語に対応しており、現在、ニューヨーク・ロンドン・シンガポール・香港・上海など、外国籍の上司部下の間の1on1でも利用されています!
海外のマーケットへの可能性や展開について深堀していきたいと思います!
■日常のマネジメントを支えるソリューションが無い、そんな課題意識からKAKEAIを共同創業
- まずは、皆川さん(取締役/共同創業者)のご経歴について教えてください!
東京大学卒業後、株式会社リクルートに入社し、リクナビ・じゃらんの商品企画を担当していました。KAKEAI代表の本田さんとはリクルートの同期です。
その後、株式会社セルム、PMIコンサルティング株式会社にて管理職育成・組織開発コンサルティングに携わり、同領域にて独立しました。大手の商社やメーカー等の人事制度構築や、ミドルマネジメント強化を企図したコミュニケーションスキル強化プロジェクトに携わっていました。
-大手企業の組織づくりに携わっていらっしゃったんですね。そんな中で、KAKEAIの共同創業を決意されたポイントを教えてください!
研修やコンサルティングは、働く人を日常的に支援することはソリューションの特性上難しいんですよね。また、今の時代、マネジメントの原理原則みたいなものは、Googleで検索もできれば、Youtube等でも海外の本家からも発信されています。もちろん研修でのケーススタディは考え方や対処法をシミュレーションする上では有効ですが、管理職の方が実際に困っていることは、もっと個別具体的なことだったりするんですよね。
日常の個別具体の問題や困りごとへのサポートが今までは無かったと思っています。だから日常を支援する、日常で使えるようなソリューションが必要だと感じていました。そんな問題意識が合致したからこそ、本田さんと一緒にKAKEAIをやっていきたい、と決意しました。
★創業当時の様子は、下記の記事「(2)どのようにしてここまできたのか。」にも記載がありますので、気になった方はぜひこちらもご覧ください!
■キャリアディベロップメントへの意識が強いからこそ、すでに1on1の文化は浸透している
-さっそく、本題にはいっていきたいと思います!すでに『Kakeai』は海外で使用されていますが、日本と海外を比べて1on1MTGへの取り組み方に違いはありますか?
まず、日本と海外で比較する際に整理しておきたいのは、メンバーシップ型とジョブ型の雇用契約です。多くの日本企業は「メンバーシップ型」で、職務に関係なく採用をされ終身雇用が前提ですが、海外で一般的な「ジョブ型」は、職務内容が明確に提示され、その職務に対しての契約となります。
この契約の違いにより大きく異なるのが「キャリディベロップメント」に対する部下側のニーズの高さです。
※キャリアディベロップメント=企業が求める能力と社員が目指すキャリアプランを擦り合わせ、中長期的に実施する能力開発や経験のデザイン。
日本では「キャリアについて話しましょう」と会社側が推進することが多くなっていますが、海外の場合は、部下側の「できることを増やして市場価値を高めていきたい」という気持ちが強く、今の上司にきちんと時間をとってもらい、期待値や目線を合わせてをして、出来ることを増やさなければいけないという意識がベースにあります。
もちろん、上司側も、今いる従業員に対してその従業員の市場価値の向上に繋がるような魅力的なジョブをアサインし続けなければ「自分の将来に繋がらないな」と思って簡単に転職されてしまうわけです。当然、会社としてすべての要望を叶えられるわけではありませんが、部下のキャリアをきちんと把握することで、活躍していた人材が突然辞めてしまうことを避けるインセンティブが会社と上司側にもありますし、キャリアディベロップメントに無関心ではそもそもピープルマネジメントができないんです。
日本と海外での一番大きい違いは「企業と個人の関係が健全な意味での緊張関係がある」それがいわゆるメンバーシップ型、ジョブ型の違いに関連しているのだと思います。
そして、良い緊張感があるからこそ、1on1の場がすでに重要視されていて当たり前に継続されています。
■『Kakeai』を通じてピープルマネジメントのナレッジが世界で繋がっていく
-すでに1on1は当たり前に行われているということですね。ズバリ!海外の企業の方々が『Kakeai』を選んでいただいている理由を教えてください!
海外で利用いただいている方々からは、ユーザビリティで好評をいただいています。
そもそも1on1が浸透しているので、いかにその場をスムーズにできるか、より負担がなく質の良いコミュニケーションができるかという視点で選んでいただいています。例えば、話したことが共通のメモとして残る、フィルターで抽出できるなど、継続している1on1を『Kakeai』を通じて振り返り、次に活かしやすくなったという声をいただいています。
-海外企業特有の機能リクエストはありますか?
海外特有の、というのはあまりないんです。1on1の事前準備をし、実施し、振り返るという大きな流れは変わらないですし、現在導入いただいている企業の皆様の声からも確認ができています。
今後、世界に拡大するにあたってお声があがっているのは言語ですね。
1on1のメモなど、ユーザーが記入する箇所は現地語で記載いただけますが、他の表記も現地語にしてほしいというお声をいただいています。もちろんこれは検討していきたいと思っていますが、まずは今ある英語版を展開しながら次の対応を考えていく想定です。
後ほどお話しますが、台湾での動きが出てきているので戦略的に中国語で展開する可能性は大いにあると思います。
-海外展開はどのようにされているんですか?
『Kakeai』を導入いただいている拠点は、ニューヨーク、香港、シンガポール、ロンドン、オーストラリア、ドバイ等です。
日本企業の海外拠点での活用、もしくは、海外のパートナー企業様からのご紹介の2つのパターンに分かれます。現在シンガポール、台湾、シリコンバレー等のパートナーとの話が進んでいるところです。
セールスやCSは日本で対応していますが、英語で商談やご利用のサポートを行う場面も日常的に当たり前にありますよ。
-グ・・グローバル・・!ぜひ直近での商談を教えていただけますか?
デジタルマーケティングで『Kakeai』を知っていただいたインドの企業様をご紹介しますね!
事業が急拡大する中で中途入社者をフォローアップしたいものの、マネジメント層が充足していないという状況でした。面談をしっかりやっているマネジャーはいるものの、属人化してしまっているので、テクノロジーの力を借りて組織の中で汎用化し、人に対するマネジメントを強化していきたいというのがお問い合わせをいただいた背景でした。事業拡大に伴うマネジメント層の強化というのは世界共通の課題ですね。
-最後に、今後の海外展開についてメッセージをお願いします。
『Kakeai』には、「上司として、得意/苦手なテーマ」は何かをアルゴリズムで分析し、「何を意識したらよいか、という世界のマネジャーのTips」が共有される仕組みがあります。
この機能は、特許を取得している部分であり『Kakeai』の大きな強みです。海外で『Kakeai』が広がることで、マネジメントのナレッジが世界で繋がっていく。そんな世界を見られることを楽しみにしています。
- 皆川さん、ありがとうございました!今回は、「ジョブ型」と「メンバーシップ型」によるキャリア形成の意識の違い、そして世界で『Kakeai』が使われた時のワクワクした世界観を垣間見ることができました^^
シンガポールでの活用実績はぜひこちらをご覧ください!
日本、そして世界へ挑戦するKAKEAI!