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非エンジニア社長、IT業界に迷い込む。
こんにちは、DiCE JAPAN株式会社 代表取締役の中村です。
私は元々まったくの“IT業界の外の人間”でした。エンジニア経験ゼロ、コードも読めません。
そんな私がこの業界に入ったのは、いわば「好奇心という名の勢い」でした。
ところがどっこい。
入ってみて出会ったのは、「あれ? これって普通なの?」という出来事のオンパレード。
今回は、攻撃せず・でもごまかさず・ちょっぴり笑ってもらえるように、私が見たIT業界の“リアル”を綴ります。
転職率90%越えのカラクリ。数字って不思議ですね。
いくつかのプログラミングスクールの「転職率90%以上」に、思わず「すごっ!」と声が出ました。
……でも、そんなスクールの卒業生がDiCEに面接に…何でだろ?と思い求職者の方に直接聞いてみた
その数字の内訳を聞いてびっくり。
内情は、素敵なマジックみたいでした。
- 転職先はITじゃなくてもOK(飲食店でも転職成功)
- 開業届を出すだけで“起業成功”
- 修了後1年後でも転職すればカウントされる
- そもそも途中で辞めた人は計算に含まない
- 実態のない“ペーパーカンパニー”にアルバイト所属 → 就職扱い
なるほど、これが“自由な定義”ってやつですね。素晴らしい転職率!
でもそれ、夢を持って飛び込んだ人たちの足元をすくっていませんか?
教える人が現場を知らない!?それって「教える」って言えるの?
面接に来たとあるスクールの講師やチューターさん数名に実務経験について聞いたら、
「実務経験? ないです! でもカリキュラムは全部通りました!」と笑顔で答えられました。
その結果、どうなるかというと…
- 質問されても、答えのコードだけ送れば終わり
- eラーニングをしてもらうだけ、進捗管理ぐらいはする
- 困っても、用意されたテンプレチャットで対応
いや、それじゃ“教育者”というより、“上級生”じゃないですか。
教えるって、「現場で通用する人材を育てる人」**だと思ってたんですが…。
ここでも、理想と現実のギャップに少し切なくなりました。
エンジニア採用なのに、家電売ってる不思議
求職者から聞いた体験談で、こんな話がありました。この話は驚くほど多くの求職者から聞くので驚愕し、愕然としました。
「エンジニアで応募したのに、気づいたら携帯ショップで接客してました」
……いや、猿の惑星ですか? と思いたくなるような話。
でも、実際にはこんなケースが散見されました:
- プログラマの求人→実際は家電量販店勤務
- 「研修あり」と書かれてた→教材PDFだけ渡されて「よろしく」
- 「アドバイザー常駐」→平日昼間しかいない
- 教材はネットの寄せ集め記事
- 入社したらスクール代を数十万円払わされた
- 契約書に「営業職・販売職」と記載されてた
こういう話を聞くたびに、何か言葉にできない悔しさがこみ上げてきました。
取引先でも出会った「え、これ現実?」な世界
法人として取引を進めていく中で、さらに目を疑うような出来事にも出くわしました。
- HPに「社員100名」→実際の社保加入は数人(社員の定義が広いのかな?)
- 「開発実績多数」→エンジニアは誰も在籍していない(誰が開発した?)
- 未経験の人のスキルシートに「3年経験あり」(精神と時の部屋出身?)
- 案件に入っていないのに、単価だけ引かれる(何の手数がかかった手数料?)
- 契約書が昭和レトロ。法務部も二度見レベル(リーガルチェックをお勧めします)
もはや、「これはITという名の異世界転生モノでは…?」と錯覚する日々。
でも、正しいことをしようとしている人たちは、確かにいる。
これだけ書くと、「IT業界ってやばいんだな」と思われるかもしれません。
でも、私はこの業界を 嫌いになれません。むしろ、希望があると思っています。
なぜなら、こんな現実の中でも、誠実に、まっすぐ人と向き合う企業や教育機関が確かにあるからです。
- 本当にゼロから育ててくれるスクール
- 教育環境を整えて、研修も就業時間内に行う会社
- 無理に採用せず、きちんと契約前に説明する採用チーム
そういう人たちが、この業界の“まっとうさ”を支えているのも事実です。
最後に伝えたいこと
私はエンジニアではありません。でも、人が誠実に働ける場所は、職種に関係なく大切だと思っています。
この業界に夢を持ってくる人たちが、悲しい思いをせず、ちゃんと成長できる未来をつくりたい。
それが、DiCE JAPANとして、そして私・中村がこの業界にいる理由です。
もし、あなたがこの業界に興味を持っているなら、どうか焦らず、見極めてください。
“正しいことをちゃんとやっている人たち”は、必ず見つかります。
そして、もし私たちの考えに少しでも共感していただけたなら、ぜひ一度、お話しましょう。
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