皆さん、こんにちは!TPSのキャリア採用チームです。
プラント建設の“司令塔”として、計画から試運転まで数十億〜100億円規模の大型プロジェクトを動かす――それがプロジェクト工事本部 プロジェクト1部の仕事です。
各部署や協力会社、そしてお客様をつなぎ、技術面やコスト、スケジュールを調整しながら、プロジェクトを成功に導く責任者的な役割を担っています。
そんな部署で活躍するのがプロジェクト工事本部 プロジェクト1部のIさん。
▼Inteviewee(Iさん)
・所属 :プロジェクト工事本部 プロジェクト1部
・出身大学:千葉工業大学 電気電子情報工学科
・趣味 :プラモデル製作、全国の友人とのオンラインゲーム(新作発売日に有給取得も(笑))
「いや〜、まさか自分が“プロジェクト側”になるなんて、入社当初はまったく想像してませんでしたね!」
実は、もともと担当していたのは“計装設計”。キャリアのスタートは、少し違う場所にありました。設計からプロジェクトに移ったIさんのインタビューをご覧ください!
プロジェクトマネジメントとは、プラント建設の“司令塔”
――プロジェクト1部とは、どのような部署ですか?
設計が始まる前の計画立案から、実際の建設工事、そして最後の試運転まで──すべての工程をマネジメントするのが私たちプロジェクト1部の役割です。いわば、プロジェクト全体を動かす“司令塔”。
単なるスケジュール管理ではなく、関係部署や協力会社、お客様と密に連携しながら、設計の調整やコストのコントロール、進捗の管理、現場との連携など多岐にわたる業務を担っています。現場のリアルを知っているからこそ、プロジェクトを成功に導ける──それがこの仕事の醍醐味です。
<<担当業務の一例>>
・ プロジェクト計画の立案・実行
プロジェクトのスタートとなるフェーズ。全体方針の策定から必要な 人員・体制づくりまで、
綿密に設計します。
・スケジュール・コストのマネジメント
「いつまでに」「どの範囲で」。進捗と予算を両輪で管理し、着実にゴールを目指します。
・設計フェーズの取りまとめ
各設計部門の図面や仕様書を取りまとめ、進捗管理や不備のチェックも行います。
・社内外との調整・交渉
顧客・協力会社・社内設計部門など、多様な関係者と丁寧な調整を重ねながら
プロジェクトを前に進めます。
・工事および試運転フェーズの管理
いよいよ建設フェーズへ。現場管理やトラブル対応、試運転まで、 一連の現場運営も担います。
キャリアの原点と“思わぬ”配属
――入社時とのギャップについて教えてください。
実は学生時代、遊戯業界を志望していたんです。遊ぶ側じゃなく、“械台を作る側”にまわりたいと思って。千葉工業大学の電気電子情報工学科だったこともあり、機械の設計に興味がありました。
ある日、合同説明会で“理系歓迎”と書かれたブースを見つけ、会社の住所を見ると、なんと大学のすぐ隣。運命かな?と感じて説明を聞いて、面接を受けて──内定をいただきました。
パンフレットには「環境装置・電気集塵機」などが紹介されていて、そうした装置の開発に関われると思っていたのですが……当時事業としては縮小傾向にあり、実際に配属されたのはプラントの“計装設計”でした。完全に未経験の世界でしたね。
手探りで始まった計装設計時代
計装品である温度計、流量計、圧力計──目にしても何が何だかわからない。教育体制も今ほど整っておらず、自分でメーカーに電話して調べるような日々。完全に手探りでした。
それでも6年間、なんとか設計を続けました。
設計側の全体が見えてきた頃「プロジェクト側で動いてみたい」と希望を出したところ、ありがたいことに異動が叶ったんです。
お客様との会話のなかで、「あ、こういう設計の背景があるのか」と気づく瞬間がよくあります。設計の知識があるからこそ、“通訳”的な立場になれる。専門用語も噛み砕いて伝えられますし、それが私ならではの強みだと思っています。
今では、「プロジェクトの仕事は、自分に合っている」と実感しています。
――印象に残っているプロジェクトはありますか?
すべての案件が億を超えるのでもちろんどれも鮮明に記憶に残っていますが、特に残っているのが80億円規模のプラント建設案件に、メインで携わったときのことです。
6階建ての建屋、そして金額のインパクト。それ以上に、各部署の舵をとって完成まで導けたこと、そしてしっかりと利益を出せた達成感が、今でも強く残っています。プロジェクトの面白さって、自分の仕事がダイレクトに会社の業績に影響するところ。ちゃんと処遇にも跳ね返ってくるので(笑)、そこもやりがいのひとつですね。
――プロジェクト1部にはどんな人が向いていると思いますか?
プロジェクト業務は“広く関わる”仕事。専門知識よりも、まずは人との関わりを大切にできることが重要です。
・わからないことを素直に聞ける人
日々新しい課題が発生します。「知らないことは悪いことじゃない」と思える人は強いです。
・雑談から壁をなくせる人
業務だけでなく、ちょっとした雑談を交えながら関係を築ける人は、信頼されやすいです。
・「聞いて終わり」ではなく、相手の意図を理解して展開できる人
話を“咀嚼”して、社内に展開したり、顧客に合わせた表現に変換できる力が求められます。
・“自分の世界”に閉じこもらない人
ひとりで黙々と作業するより、チームで動くのが好きな人の方が向いています。
「雑談力」だって立派なスキルなんです。
初対面でも自然に会話できる人は、どこに行っても味方を増やせますから。
「プロジェクトの最初から最後まで」を経験できる場所
――最後に、プロジェクト1部で働く魅力とは?
設計、建設、試運転──プラント建設のすべての工程に深く関わることができるのが、プロジェクト1部の最大の魅力です。しかも、入社後比較的早い段階から“プロジェクト全体の流れ”を俯瞰し、実践のなかで経験を積むことができます。
一つの部署にとどまらず、技術、コスト、スケジュール、組織、顧客といった多様な視点で物事を捉え、動かしていく。社内外の多くの人と連携しながら、課題を一つひとつ乗り越え、巨大プロジェクトを成功へ導くダイナミズムと達成感は、他では味わえないものです。
「一部の工程だけでなく、最初から最後まで責任を持ちたい」「大きな予算とスケール感のなかで、自分の力を試したい」「関わる人を巻き込みながら、チームでゴールを目指したい」──そんな思いを持つ人にとって、プロジェクト1部は、きっとかけがえのない成長の舞台になります。