こんにちは!TPSキャリア採用チームです。
プロジェクトマネージャー(PM)という仕事に、どんなイメージを持っていますか?
「責任が重そう」「自分にはまだ早いかも」
――そんなふうに感じる方もいるかもしれません。でも、だからこそ面白い。そう語るのが、今回登場するプロジェクト工事本部 の福田本部長です。
TPSの未来を担う組織「プロジェクト工事本部」のリアルな姿と、そこで働く人たちの熱い想い。ぜひこのインタビューを通じて感じてみてください。
― まずは、福田さんのこれまでのキャリアについて教えてください。
入社はテクノフロンティア(現TPS)です。最初は土木建築部に配属され、設計も経験しました。工事用の図面を描くために現場に出張したときに「自分はこっちの方が向いてるな」と感じて、そこから完全に現場志向になりました。
初めての現場はテーマパークの建設でした。少し変わった案件でしたが、その後はエチレンプラントや火力発電の海外案件なども経験しました。日本に戻ったときにはもう6年ほど経っていて、そこからは環境装置や石油精製、石油化学、医薬品など幅広いプロジェクトに関わり、プロジェクトマネージャー(PM)としてキャリアを積みました。40歳頃には部長になり、現在はプロジェクト工事本部の本部長を務めています。
PMに惹かれて集う、“志”を持つ仲間たち
― プロジェクト工事本部の雰囲気についても教えてください。
一部と二部に分かれていますが、活躍している若手、中堅に共通しているのは、仕事に意欲的なのは言うまでもなく、ある程度厳しい局面でもワクワク感を秘めてどこか楽しんでいるように見えます。もちろん中には親会社から転籍して来た部員もいますが、今活躍しているPMは、PMを自ら志望して、その後の努力と結果が認められた人たちです。
設計からPMに転向する人もいますが、PMのような負荷の高い仕事に対して敬遠する人も少なからずいます。だからこそ、若手の皆さんにはプロジェクトや設計、工事の枠に捉われずプロジェクトの始まりから終わりまで自ら体験をして、プラントエンジニアとして視野を広げて欲しいと思います。そして、いずれはPMにチャレンジして欲しいですね。プロジェクトマネジメントだけはアウトソースに頼ることができませんので。
― どんな人がPMに向いていると感じますか?
一番の共通点は、「PMになりたい、プロジェクトマネジメントをしたい」という強い志があることです。そして、自分の仕事の線引きをしない人。どんな仕事も誰かがやらないと進まない。だから、役割にこだわらず、やらなければならないことや未経験のことに手を出せる人が結果を出している印象があります。ちょっと“奉仕精神”がある人が向いているかもしれません。
あとは、プロジェクト全体を見渡す俯瞰力とか信頼関係構築力など色々ありそうですが、一番は傾聴力や対話力もひっくるめたコミュニケーション能力がある人。PMの仕事って、社内外の利害関係者との「調整」の連続なんです。プロジェクト最適を意識しつつ主張と受容のバランスを取り、一番良いところに着地点を見出す。それがすごく大事で、それが信頼関係にもつながるわけです。
でも、これはPMだけじゃなくて、フィールドマネージャー(現場所長)やコンストラクションマネージャー(工事責任者)、設計のリードエンジニア等にも同じことが求められると思います。
― プロジェクト工事本部としてのこれからの展望を教えてください。
会社全体の目標でもある「超一流の中小企業」は、これからもずっと大切にしたい言葉です。その中でプロジェクト工事本部としては、どんな局面でもリーダーシップを発揮できる集団でありたいと思っています。
また、EPC(設計・調達・建設)だけではなく、保全や環境といった事業の多角化も重要です。EPCはどうしても波が生じるビジネスですから、その波を保全や環境などがマイルドにする構造は今後も目指していきます。
とはいえ、外部環境の変化もあります。これから先も変化に柔軟に対応しながら、TPSとしての強みを発揮していきたいですね。
感謝の一言に、すべてが報われる瞬間がある
― プロジェクトマネージャーという仕事のやりがいや大変さについても教えてください。
PMは、責任が伴う仕事です。様々な規模のプロジェクトを、限られた時間と予算、リソースの中で完遂しないといけない。うまくいかなければ赤字にもなるし、一歩間違えば、これまでに築いたお客様との信頼関係を損ねる事態にもつながります。言い換えれば、うまく立ち回ればよい結果も残るし、より一層の信頼関係を作ることもできる。やりがいしかありませんよね。
だからこそ、うまく収められたときの達成感は格別です。特にお客様がプロジェクトの成功を喜んでいる姿が見られたときや、厳しいお客様から感謝を述べられた瞬間には、言葉にならないうれしさと達成感で胸が熱くなります。厳しく接した協力会社から、不意に感謝の言葉を述べられても同様ですね。
― 組織としての課題や、今後強化したい点はありますか?
やはりPMの層がまだ薄いという課題はあります。しっかり教育して育てていく仕組みはできつつありますが、ある程度の経験が必要不可欠な業務なので、一人前になるまでには時間がかかる。いずれPMという思いがある人には、一日でも早く飛び込んでほしいですね。
また、最近は“個”の働き方が尊重される時代ですが、プロジェクト工事担当部門の業務は、お客様や協力会社を含めてチーム全体を巻き込みながら、常に責任と背中合わせで行う仕事です。だからこそ、多くの人が関わる現場で、プラントが具現化していく過程を体験し、プラント完成の達成感を肌で感じる機会をもっと作っていきたい。そうしたキャリアの魅力を社内外に伝えていく努力も必要だと感じています。
皆さんへメッセージ
――キャリア採用の皆さん
キャリア採用の皆さんには、これまで自分がやってきたことに自信を持ってほしいと思います。たとえそれがうまくいかなかった経験でも、無駄なことなんてありません。TPSは、自分の意見や考えをきちんと発信すれば届く会社です。だからこそ、遠慮せずに思い切って声を上げてほしいし、自分のやりたいことにチャレンジしてほしいです。
わからないことは、素直に「わからない、教えて!」と言えばいい。それを許容できる土壌が、この組織にはあります。
――就活生の皆さん
エンジニアリング会社って、“技術力重視”と思われがちだけど、それだけじゃないということ。
お客様を含め多くの人と関わり、様々な合意形成を得てプロジェクトは進み、形になっていきます。仲間と共にひとつひとつハードルをクリアする過程で、技術だけじゃなく”人として”大きく成長することができます。
TPSには、優秀なエンジニアはたくさんいます。でも、これからのTPSをつくっていくのは、技術だけじゃなくて「人間力」のある人だと、僕は思っています。